You_Books

珍獣 @testjun

#You_Books 『ばいばい、アース』著:冲方丁　13年以上前の作品。少女は犬や兎などの獣人のいる惑星でたった一人の人間。意思は剣で、人生は旅路。人間とは何か？存在理由とは？まるで中世から近代へ移る様に精神の有り様を読者に叩きつける一品。一人の精神は一つの世界は波及する。

水無瀬 @monoteone

#You_Books 『暗い旅』（河出文庫で復刊されましたね）私も誰も出さないなら出すよ、御大倉橋由美子様を。二人称小説の最高傑作、多少ものを書く人間なら必読の一冊、恋愛小説としても珠玉の作品。距離を越え、記憶を辿り、時間を遡り、不在を象り、最後には恐らく言葉を手放す弔いの物語。

Signor Taki Gottoso @SignorTaki

#You_Books 池波正太郎『おせん』新潮社　多作の池波だが、どれか一つとれと言われたら、鬼平でも剣客商売でも梅安でもなく、『おせん』を推す。収められた作品はいずれも女性を扱ったものだが、特に表題作は主人公の決意に胸を打つ。しかし他も佳作ぞろいで、女性たちの姿が忘れられない。

Signor Taki Gottoso @SignorTaki

#You_Books 『ドン・キホーテ』言わずと知れた世界的傑作だが、読む人は少ないこととしても著名。笑いあり涙あり。なかなか成就しいない恋に、けんか騒ぎにと、胸躍るエピソードに事欠かない。読後、読むものの心にスペインの騎士主従が生き続けることは必定。

容 @siica_you

#You_Books 『ジェイン・エア』。誰か出さないかなーと思ってたけど出ないなら出す。主人公男女がともにぶさいくという稀設定の恋愛小説。いじめ家出浮気重婚流浪天罰、とメロドラマ要素全部盛りでありながら、読後には意思と矜恃をもって生きる姿勢の美しさに胸を打たれる秀作。

11uk3w @11uk3w

#You_Books 『ライオンハート』恩田陸、新潮文庫。紛れもない恩田陸の最高傑作の一つであり、彼女の性質がもっとも色濃く出た一冊。すぐお勧めするものかというと、恩田陸という作家の性質を十分に認識してから読むべき連作短編ではあると思うが、なかでも「春」の読後感はすばらしすぎ。

👾まぬけづら🐺 @wooden_face

#You_Books 『月光のカルネヴァーレ 白銀のカリティアード』J・さいろー/ガガガ文庫 御伽の街ベルモントを舞台に展開するノワール。元殺し屋と壊れた人形が擬似家族を形成するだけでフィアーバに至る物語。たくさんの宝石がきらめく中で、くたびれたおじさんが自分自身を取り戻す

悠木 美弥 @snow_miya

エルフリーデ・イェネリク著　『ピアニスト』 （鳥影社ロゴス企画部）　母親の束縛に苦しみながらも依存する、一人の女性の物語。現代ドイツ文学らしい暗喩に満ちた内省的な文章、冗長なまでの描写の細密さが特徴的。 #You_Books

ねむみ @Shu_Fukase

『創作の極意と掟』(筒井康隆)：2013年『群像』1月号より連載中のエッセイ。作家筒井康隆としての「遺言」と定義付け、プロ作家、そしてプロ作家を志す人々に向け創作の技術を語る。「老人が囲炉裏端で昔話を交えて語る繰り言と思って気楽に読んで頂きたい」　 #You_Books

水無瀬 @monoteone

『オーランドー』ヴァージニア・ウルフ（ちくま文庫）。『ダロウェイ夫人』『灯台へ』が名作である話は置いて、意外と未読かもしれないこれを。主人公はなんと性別が変わるしエリザベス朝から二十世紀まで生きてるし、破天荒でビビッドなSF伝記ロマンス。一息に読める面白さ。 #You_Books

11uk3w @11uk3w

ドストエフスキー『悪霊』（上・下）新潮文庫。間違いなく私がこれまで読んだ小説のなかでもっとも面白い小説であり生涯揺るがないベストである。たぶん上巻だけだと眠いと思うが、是非辛抱して読んでいただきたい。当時私はこう思ったものだ。「こんな物語があっていいのか」 #You_Books

水無瀬 @monoteone

#You_Books 『猫背の王子』集英社、中山可穂のデビュー作、かつ、言わずと知れた百合小説の代表作。私、たぶん百合でこれがいちばん好きだと思う。ちょうど彼女と別れたり演劇をやる男と知り合ったりな時期に読んだのでうまく距離が取れないが、とても鮮烈で血潮の迸る小説。非日常の極致。

11uk3w @11uk3w

『生物から見た世界』ユクスキュル、岩波文庫。類書でいいものも沢山あるのだが、コンパクトな岩波文庫で手にとりやすいこと、今日においても野心的な問いを持っていること、かつ図が豊富で視覚的な楽しみもあることから本書をあげることにした。容易に読めるようでいて難しい。　#You_Books

👾まぬけづら🐺 @wooden_face

#You_Books 『Live Flowers』あかばらさ/詩架 吉井和哉トリビュート本。 ブリリアントでビビットでリリカルでアクティブで 　カラフルでドラスティックでオルタナティブで 　メロディアスでエモーショナルでマーベラスな作品集。 生ものでなく、歌の世界を本にしてる

メグレス @megrez7

ひみつの階段/紺野キタ/ポプラ社/高校時代という限られた時間の中で煌く少女達の欠片を少しだけの不思議と共にそっと拾い集めた名作。描き出す作者の手はどこまでも優しく、柔らかく、それを見る私達はほんの僅かな時間、あの頃に還る。　#You_Books

ケラツツキ @kitutuki0

#You_Books　新井素子さんの著作、「緑幻想-グリーン・レクイエム2-」。ひとことで云うと、とても非生物的な愛についての物語。中学生の頃に読んで、有り体に云って人生が変わりました。客観的に見ると、そう大した作品ではないかも知れませんが、心の書棚から決してなくせない本。

👾まぬけづら🐺 @wooden_face

#you_books 『Landreaall』おがきちか/一迅社 ハイファンタジー作品。辺境伯の息子として生まれたDXが破天荒におもしろおかしく暮らしながらひたすら失恋していくお話。世界中を旅していると思ったら学園ものになり、テコ入れかと思いきやそうではない練られた展開に驚く。

メグレス @megrez7

服部晋の「洋服の話」/小学館/服部晋著/　着る側ではなく仕立てる立場から語られる服の話。筆者の職業上（現役テーラー）スーツの話が多いが軽妙な語り口で堅苦しさはない。スーツの事が少し身近に感じられる一冊。 #You_Books

水無瀬 @monoteone

『少年は残酷な弓を射る』"We Need To Talk About Kevin"ライオネル・シュライヴァー(ｲｰｽﾄﾌﾟﾚｽ)。オレンジ賞。惨劇の木曜日に何があったのか。その感情は何だったのか、母は少年に何を見たのか。手紙から少しずつ語り明かされていく物語。#You_Books

👾まぬけづら🐺 @wooden_face

#You_Books 『テロリストのパラソル』著者:藤原伊織 講談社文庫 寒風すさぶ荒野に一本生えた大木。近くに水源はなく、緑も薄い。何故かそこに在る。どう考えてもその太い幹を維持できる環境ではないのに彼は我関せずだ。温度は感じられない。 人の心に寄り添おうとする意志の物語。

悠木 美弥 @snow_miya

ユーリ・ツェー 著 『シルフ警視と宇宙の謎』 早川書房　現代文学かと思いきやファンタジーかと思いきや数学かと思いきや哲学かと思いきや物理学かと思いきやラブコメかと思いきやSFかと思いきやミステリーだった。　#You_Books

11uk3w @11uk3w

『ファッションの二十世紀』集英社新書 簡便な服飾の本である。が、挙げておいてなんだが、100% 万人に勧められるかというとそうでもない。それなりに専門用語もあり、慣れない人には読み難く感じるだろう。Wikipedia等を参照しては。 #You_Books

👾まぬけづら🐺 @wooden_face

#You_Books 『インスマウスの影(ラブクラフト全集1)』H・Pラブクラフト/訳者: 大西尹明／創元推理文庫 　ひとりの青年が、奇怪な噂の漂ううらぶれた漁村を訪れたことから始まる怪奇ホラー。人間の持つ業深さを、その荷重を、物語として練り上げたのが本作と言えるでしょう。

泉井啓🐸 @K_izumii

初野晴『退出ゲーム』青春爽やかミステリー、「ハルチカシリーズ」記念すべき1冊目。これに含まれてる「エレファンツ・ブレス」という話が悲しくて優しくて大好き。ただ、対象年齢は低め(高校生くらい？)だから、文学部のお友達にはオススメし辛い。面白いんだけどね。 #You_Books

水無瀬 @monoteone

『虚無への供物』中井英夫（講談社）。ミステリ嫌いをまだ標榜していた頃から無類に面白く読めた日本推理小説三代奇書のひとつ。花で喩えれば青い薔薇。陰のある魅惑的な三人兄弟、偏執的な色彩の象徴を帯びた館、漂う昭和の夜の色気と、文体と物語の悲劇的様式美に只管酔える。 #You_Books