理由・因果・法則: ジョン・マクダウェル『心と世界』第四講義「理性と自然」注2&6
- contractio
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てことでマクダウェル『心と世界』いちおう読了。 http://t.co/tbeVX04Q ■結論: これは私がレジュメを担当すべき本ではない。
2012-05-22 20:22:19個人的には、デイヴィドソンの「経験なんていらんのや!」という潔さ(語弊)や、自然科学一本槍の潔さの方が、マクダウェルの、なんかシーソーの真ん中にたってバランスとってる感じよりも(本人はシーソーからおりてると言っているが)、安心出来る気がするのだけれど。
2012-05-22 20:44:53@SARUBOBOorLIEK 倫理学におけるマクダウェルは、とりあえず佐々木さんの"Values and Secondary Qualities"紹介が非常に有益なので読むべし
2012-05-22 20:50:29@SARUBOBOorLIEK あとは滋賀の大将のヤツとか。マクダウェルの実在論については、法哲学の方にサーベイ的なのがあるはずなので、興味あれば探してみるといいです。ヒューム的にはぶっ飛ばす必要がある立場ですが。 http://t.co/uA9NoYGj
2012-05-22 20:55:12マクダウェルなぞ知らずに,アリストテレスに引きこもっていれば,よかったのではないだろうか.むしろ治療に行ったのに病気が悪化してる気がする.そんな夜.
2012-05-22 21:35:02エイヤー「センスデータ!」→セラーズ「それ神話なんですよ、すんません」→我々「心と世界って繋がってないの?コワイ!」→露骨自然主義「心なんていらん」vsデイヴィドソン「世界なんていらん」→ローティ「…というお話だったのさ」→マクダウェル「カント的に考えると不安なくなるんじゃね」
2012-05-22 21:46:07@contractio 1つの応答が「露骨な自然主義」、二つ目が「マクダウェルが薦めてきた立場」、三つ目が「デイヴィドソンの立場」じゃないでしょうか。
2012-05-23 00:47:55@contractio あ、ちなみに邦訳132頁にわりとマズイ誤訳があります。後ろから3行目の「自然現象として経験的内容をもっているのだと考えてはならないのである」の〈経験的内容〉は〈概念的内容〉が正しいです。
2012-05-23 00:54:53@makoto_s415 誤訳なのを踏まえて言い訳しますと、マクダウェルは「(経験的)内容」という表現を準テクニカルタームとして使っているので、それが染み込んでしまうとなかなか気づけない誤訳だと思うのです。たとえば、所与の神話の典型例のいう経験は内容をもたないとされます。続く。
2012-05-23 02:09:17@makoto_s415 対してエヴァンズ型の所与の神話では、経験は(表象)内容をもつとされます。ただ、その内容が非概念的であるとされているために、エヴァンズにおいては「内容」という表現が詐欺的に使われている、というのが第三講義の主張のひとつです。続く。
2012-05-23 02:17:50@makoto_s415 そういうわけで、Mにとっては経験的内容は概念的でしかありえないので、それが頭に染み込んでしまった共訳者のあいだでは、あの箇所の誤りが見落とされがちだったのだと思います。機械的に訳すだけなら誤訳になりようもなかった、と言うとほんと言い訳ですね。。。
2012-05-23 02:27:46確かに、マクダウェルのいう「内容(content)」がいったい何を意味するかということに(第一講義最初の「表象内容」と「(カント的な意味の)内容」に留まらず、箇所によってまるで別のものを指していることに)無頓着で、暴言に近い発言をしてしまいました。申し訳ありません。
2012-05-23 02:28:04@tamurais マクダウェルの言いたいことの全体像をまだはっきりと理解できていないにもかかわらず、先程は「経験なら経験的内容もってんだろ」と暴言に近いような言い方になってしまいすみませんでした。ご指摘の点にももっと注意して、理解につとめます。
2012-05-23 02:32:48@makoto_s415 いやいや。逆に、あそこの誤訳に気づけた方は翻訳をそうとう注意深く読まれたか、原文と丁寧に対照されて読まれたのではないかと思います。
2012-05-23 02:34:08しかしここ数日のTLの流れを見るに、訳者の方とこれだけ近い距離で議論できると、読解も飛躍的に深まりますね。いい時代になりました。
2012-05-23 02:36:09@makoto_s415 じつは、マクダウェル自身にもそれ近い「思い込み」があって、のちにそれを撤回することになるのです。まあ、これはとりあえず忘れてください。(神崎先生の解説である程度触れられています。ただし、転向後のM解釈の細部については、先生と僕で意見が別れました。)
2012-05-23 02:44:21