そもそも民主主義というシステム自体が、こういうネット社会という状況を想定してなかったからねえ。バラバラに曖昧にしかつながれなかった民意がまとまり、そして政治家が直結するとどういう影響がもたらされるかというのは誰も判らないわけです。ある意味原子力よりも危険だわな。
2012-05-25 23:00:19ネットやTwitterっていうのは、「広場への回帰」だと思うですよ RT @emesh: そもそも民主主義というシステム自体が、こういうネット社会という状況を想定してなかったからねえ。バラバラに曖昧にしかつながれなかった民意がまとまり、そして政治家が直結するとどういう影響がもたら
2012-05-25 23:01:36「民衆でぎゅうぎゅう詰めの広場」で、広場のあちこちにステージがある。ただし、広場にはアンプはない。ステージの上で大声で叫んだことは、反対側に向かって、さざ波のように伝言リレーで広がっていく。声の大きい者の主張は遠くに届きやすい。分かりやすい主張ほどリレーされやすい。
2012-05-25 23:03:15大声で、分かりやすく叫ばれた内容が「正しいこと」である必然はなく、「分かりやすい」「心地よい」「怒りとして発散させやすい」「正義として酔いやすい」ものであれば、ステージの上ではない所で叫ばれたものも、やはりさざなみのように広がっていきやすい。
2012-05-25 23:04:14その結果、ステージの上の名の知れた人間ではない、雑踏の中にいる無名の扇動家が、民衆によってステージの上に押し上げられたりもするし、ステージの上で叫んでいた者が同じ民衆によってステージから引きずり下ろされたりする。
2012-05-25 23:04:59そういう「広場の扇動」は、広場の外に伝聞が伝わりにくかったのだが、まず新聞が発達し、次にラジオ、そしてニュース映画、そしてテレビと形を変えて、より遠くに伝聞を届けられるようになっていく。その過程で「伝聞のための情報を選別する新聞社やテレビ局」が力を持った。
2012-05-25 23:06:30テレビまでは、情報は「リレーする報道者」によって選別されていた。当初はシンプルな使命感で、次第に「良かれと思って行使する【裏付けが不確かな正義】」になり、やがて「読者/視聴者=民衆が欲しがるものを敢えて選んで与える」というものに変わっていった。
2012-05-25 23:07:51そんで、ネットが登場。ネットは双方向のメディアだけど、もっというと、「大きさが規定されていない、その気になれば同一言語圏だけではなく、地球全体まで広がる、でかい広場」であると言える。概ね、同一の言語圏、または提供されたサービスの上が、広場の地平になってるけど。
2012-05-25 23:09:05以前にもちと触れたけど、社会学の古典で「群集心理(ギュスターヴ・ル・ボン)」というのがあって、これは「メディアが登場する以前の、広場の群衆の心理」について考察したもの。ネット登場以前には、「今更読むようなものでもない古典」扱いだったっぽい。
2012-05-25 23:11:01が、今敢えて「広場」を「ネット」なり「Twitter」なりに置き換えて読んでみると、驚くほど【現在】の情況にマッチするし、なぜ高等教育を受けているはずの識者があり得ないようなデマに踊らされるのかとか、日常では大人しく理知的な思考のできる人が狂奔するのかとかについて説明されてる。
2012-05-25 23:12:34「熱狂すると皆バカになる」というような簡単なことではなくて、「なぜ、どうして、普段ならあり得ない行動を、広場においては取ってしまうのか?」という考察は、狂奔しないような場所、熱狂のない土地にまで媒体を通して情報を伝達できるようになって一度は過去のものになった。
2012-05-25 23:13:47でもなー。むしろ今の、少し前までなら2ちゃんねる、今ならTwitterでの、「常識人、手本たるべき有名人、頼れる知識人、選良たる政治家」の【狂奔】を見るだに、今こそ古典を紐解けって気がしてくるんだよな。腑に落ちることばっかり書いてあるのは確かだぉ。
2012-05-25 23:15:45「ネット」という人類が手にしたツールは、「情報を整理する」という手段を無力化しつつあるような、てな話すね。 RT @boketsukkomi: @azukiglg 歴史は繰り返すってことですか
2012-05-25 23:20:32もちろん、「ノイズの多い情報」から全員が同じように同じ情報、同じ結論を手に入れられるわけではないから、かつては「ノイズを洗ってシャープな情報にしたものを配信」という作業をマスコミがしてきたんだけど、そのマスコミの情報選別が信用されなくなってる @boketsukkomi
2012-05-25 23:21:39それで情報の受け手は皆、自分で広場に出て行けば、マスコミが選別していない情報が手に入る、と思った。実際それはその通りではあるんだけど、選別する能力がない(ある種の専門家ではない)受け手がノイズの海に分け入ってもノイズしか聞こえない @boketsukkomi
2012-05-25 23:22:34そこで、かつてのマスコミのように「情報を選別してノイズを取り除いたもの」を解説してくれる人に人気が集まった。アルファブロガーや、アルファツイッタラーと言われる人達がそうなんじゃないかと。でもそれは、「個人的放送局」「個人的新聞」の形を必ずしも取らない @boketsukkomi
2012-05-25 23:23:40もっと遡って「広場の時代」に逆行しつつあるのでわ、と思うです RT @deltayiri: @azukiglg ネットというものが発言の敷居を大きく押し下げたのは確かでしょうね。それに気がついていない人も多いですが。それでマスコミの時代から多数のミニコミが繋がり合い集合体となって
2012-05-25 23:24:10@azukiglg 今にして思えば新聞記者の給料がアホみたいに高いってのは必要悪なんだなと思いますよ。貧すれば鈍するじゃないけど低賃金低待遇ならまともな選別なんて出来なくなりますな。
2012-05-25 23:24:49例えばよくお世話になるTogetterは一つの回答でしょうし、今以て「ネットの動向を紹介するまとめサイト」や「ニュースサイト」がその役を負ってるのでわ RT @boketsukkomi:確かに、情報の奔流が全部押し流していってる感じですよね。この流れがいつか収束される日は来るんで
2012-05-25 23:25:08新聞記者は博学な高等遊民でなければならなかったのかもですね。が、一次情報が多様化しすぎて新聞記者の手に負えきれなくなってる RT @emesh:今にして思えば新聞記者の給料がアホみたいに高いってのは必要悪なんだなと思いますよ。貧すれば鈍するじゃないけど低賃金低待遇ならまともな選別
2012-05-25 23:26:30@azukiglg 地球は情報化とジェット化で大分小さくなりましたからねぇ。ちょっと大きな広場というのも確かに納得です。
2012-05-25 23:27:18なので、例え話としての「広場」でなく、かつての「広場の群集心理は何が起きていたか?」を今改めて調べてみるのは、この情況を理解するのによいかも、とか思うわけです RT @deltayiri:地球は情報化とジェット化で大分小さくなりましたからねぇ。ちょっと大きな広場というのも確かに納
2012-05-25 23:28:28@azukiglg さらに言うと、必要な情報や正確な情報を流しているとも限らないから、そこも判断しなくっちゃならないわけですね
2012-05-25 23:28:42