黒葛原歩弁護士による河本準一さんの問題を中心とした生活保護についての分析  #生活保護 #不正受給 #ナマポ #吉本興業 #河本準一 #河本 #片山さつき #世耕弘成

黒葛原歩弁護士が、お笑い芸人河本準一さんの母親の生活保護の受給が、片山さつき参議院議員や世耕弘成参議院議員、マスコミが騒ぐように不正受給であるかについて、法的に分析するとともに、生活保護を取り巻く問題について指摘した一連のツイート
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黒葛原 歩 @ATsZRA

国立社会保障・人口問題研究所「海外社会保障研究」索引ページhttp://t.co/hufw8fjB

2012-06-20 09:56:00
黒葛原 歩 @ATsZRA

木下武徳「アメリカにおける1996年福祉改革法とチャリタブル・チョイス」http://t.co/74nq1sfV

2012-06-20 10:28:09
黒葛原 歩 @ATsZRA

内閣府経済社会総合研究所「非営利サテライト勘定による寄付とボランティアの統計的把握」http://t.co/voL409kK

2012-06-20 10:45:23
黒葛原 歩 @ATsZRA

さて,ようやく本題だ。統計の国際比較では,日本の公的扶助支出の割合は先進国の中ではアメリカに比較的近い。ちなみにアメリカは,貧困率も高い。アメリカは1996年福祉改革法で,公的福祉の時限制を設けるなどしている。しかし,アメリカの福祉は決して完全に破綻している訳ではない。なぜか

2012-06-20 10:48:03
黒葛原 歩 @ATsZRA

回答として挙げられるのが,アメリカのキリスト教文化に根ざした,圧倒的な民間福祉の力である。前掲の内閣府資料によれば,2002年のアメリカにおける民間寄付金額は22兆9920億円にも及ぶ。日本の民間寄付金の実に100倍である。

2012-06-20 10:49:50
黒葛原 歩 @ATsZRA

てか,日本の生活保護費の7年分が,1年の寄付で集まったってことですかい・・・

2012-06-20 10:50:47
黒葛原 歩 @ATsZRA

なお,日本とアメリカで何でこんなに民間寄付金額が違うのかという点については,文化そのものの違いと,税制の違い(アメリカでは寄付金控除が広く認められる)が指摘されている

2012-06-20 10:52:46
黒葛原 歩 @ATsZRA

また,アメリカにおける寄付金の主体は,個人の割合が圧倒的に高く,法人寄付の割合が高い日本とは対照的である

2012-06-20 10:56:44
黒葛原 歩 @ATsZRA

アメリカでは,世帯による寄付の対象は,宗教が45%となっている(2001年)(前掲木下論文・83頁)

2012-06-20 11:17:37
黒葛原 歩 @ATsZRA

民間寄付・民間福祉の規模がこれだけ違えば,福祉に関しても民間の力を活用しようという発想が出てくるのは当然の発想である。アメリカの1996年の福祉改革は,公的福祉の範囲の縮小と同時に,政教分離原則を緩め(主として宗教団体による)民間福祉の促進を図った政策と理解できる

2012-06-20 11:20:46
黒葛原 歩 @ATsZRA

国家が福祉を預かるということは,国民と福祉の繋がりが,多くの場合には,納税を通じたごく間接的なものにとどまることを意味する。寄付金と違って,税金というのはいわば「名前の書いてない」お金である。納税によって,誰かの役に立っている,誰かの命を救っているという感覚を実感する人は希だろう

2012-06-20 11:29:40
黒葛原 歩 @ATsZRA

福祉というのは,リアルな現場においては,たとえ苦労はあっても感謝はされるし,人の役に立てたことを実感できる。しかし,納税にはそれがない。

2012-06-20 11:35:00
黒葛原 歩 @ATsZRA

官に対してお金の使い方を注文するというのは難しい。国家財政の一環としての「生活保護費」を論じるとき,そこに困窮者のリアルはない。だから,困っている人には行き渡るようにという,当たり前の言葉しか出てこない

2012-06-20 12:39:14
黒葛原 歩 @ATsZRA

「本当に困っている人には…」という言葉の根底にあるのは,制度論ではないような気がする。それぞれの人が苦労して就労し,納税した,その結果に対する承認こそが,本当に求められているのではないか。そして,不正受給という言葉は,まさにこの承認欲求に対する明確な拒絶と取られたのではないか

2012-06-20 12:41:47
黒葛原 歩 @ATsZRA

福祉というのは,本当はもっと気軽にできるもので良いのではないかと思う。話を聞いて貰えるだけで,命が救われるということが,実際にある。支援者が疲れてしまったら,次の支援者に代わればいい。福祉に携わるということは,決して何人もの命を背負い込むことでも,自分の人生を投げ出すことでもない

2012-06-20 12:48:17
黒葛原 歩 @ATsZRA

私はこれ以上の言葉を持たないが,気軽に人を助けられる社会は,気軽に人を貶せる社会よりも,良い社会なのではないか,と思う

2012-06-20 12:50:36
山川浩 @urananashi

不正受給者守るための詭弁にか聞こえないね。年収低くても納税している人達バカにしてるように思えるよ。@mizuhofukushima 生活保護の問題は、確かに不正受給は問題だが、今、格差や貧困が拡大をしている。生活保護を打ち切られ餓死したり……

2012-06-17 10:10:35
黒葛原 歩 @ATsZRA

私は法律学は説得の学問だと教えられてきた。説得は怒鳴り合い,罵り合いではない。理解と共感のプロセスだ。理解が伴わない説得はない。たとえば…「片山さつきを説得する」なかなか困難そうなミッションだな

2012-06-20 13:01:27
黒葛原 歩 @ATsZRA

漸く稲垣先生の本に戻れる。稲垣論文はキリスト者を対象としたものではあるが,「福祉カフェ」というものを作ってみてはどうか,という。福祉をテーマに語り合い,「よろず相談ごと」に乗れる場所であるという。

2012-06-20 15:37:50
黒葛原 歩 @ATsZRA

稲垣教授の見解は私もまだ勉強不足なので,評しがたいところはあるが(というか,正直反発を覚える部分もあるのだが),福祉の主体となるためのハードルを下げるようという含意はあるように思われる。

2012-06-20 15:44:13
黒葛原 歩 @ATsZRA

日本では,やや皮肉なことであるが,戦前は公的福祉の足りない部分を寄付で賄うところがあった。皇室・財閥の福祉活動は社会において大きな位置を占めていたという。憲法8条,25条,89条は,こうした状態と訣別し,福祉は国家が国家の責任において行うことを宣言したものといえる

2012-06-20 11:23:23
笹山登生 @keyaki1117

維新の会「生活保護はクーポン券支給」かあ。さっそく換金屋さんが出てくるんだろうなw だんな。いい値で金に換えまっせ、なんてねw

2012-06-20 16:31:57
黒葛原 歩 @ATsZRA

@keyaki1117 不正受給の防止策としては下ですよね。実際アメリカだとフードスタンプの換金が社会問題化しているようですし

2012-06-20 16:37:16
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