IWC62現地からの報告1_開会を前に_6月21日朝

佐久間淳子 @shimanomusume

アガディールに来ています。ただいま午前7時。朝10時から第62回IWC年次会合が始まります。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

今回のIWC年次会合の現段階の印象をまとめます。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

捕鯨側も反捕鯨側も、同じことを考え、行動に移している人たちがいるようです。それは、「議長案潰し」。 #iwcjp 。

佐久間淳子 @shimanomusume

別に、一致団結してやっているのではなく、「議長提案を通してはなるまじ」という一点で見解が一致している感じです。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

ただし日本政府代表団からは議長提案を非難する言葉は出ないでしょう。たぶん、「我々は誠意を尽くしたのに反捕鯨側が不正実だったから、まとまらなかった」と言うんじゃないかな。日本の事情は複雑だと想像しますので、それは後からまとめて説明します。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

いずれにしろ、今回も捕鯨再開なんか決まりません。たぶん。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

日本は沿岸での商業捕鯨再開に前向きだったのではないか？　と、思う人は多いでしょう。日本側のの一部はね。ですが水産紙をみていると、議長提案に対する評価はボロクソです。その傾向は、4月22日夜に議長提案が発表されたその2日後には、水産紙などに現れ始めました。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

自民党捕鯨議員連盟も、小松正之政策研究大学院大学教授（元水産庁漁場資源課長）も、マキエラ議長提案の内容には批判的です。それだけでなく、マキエラ提案作成には日本も積極的に関与したのだから、と、日本政府をさえ批判しています。この声がどこまでどのような影響を及ぼすか。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

調査捕鯨に相当する日本の南極での捕獲枠の議長案は、向こう5年は400頭、次の5年は200頭というもの。これを「11年めは0頭」と解釈し、「けしからん」というわけです。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

調査捕鯨の縮小と引き替えに沿岸での捕獲枠を小型捕鯨業者に認めようという提案なのに、当の沿岸小型業者で作る一般社団法人地域捕鯨推進協も、調査捕鯨の縮小案に異論を唱えています。すなわち、沿岸での捕獲枠が実現するかどうかは二の次になっている。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

一方反捕鯨国は、「商業的な捕獲枠を許すもの」という点で議長提案は容認しがたいわけです。でも、マキエラ議長が提案した捕獲頭数は、現段階で調査捕鯨が捕っているクジラの数を大幅に制限することを求めてはいるのです。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

また輸出入を禁じるとしているので日本市場を狙った捕鯨も防げるというのに、です。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

裏返して言うと、日本への輸出を狙った捕鯨ができないという点で、捕鯨の既得権を認められているものの、アイスランドもノルウェーも、議長提案は呑めない。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

新規の捕鯨を認めないとしてある点で、韓国も不満を表明している。これら3カ国は自国周辺海域を念頭に置いています。韓国の鯨料理を出す店では日本語メニューがあるところが多いことでわかるように、自国民向けの捕鯨再開ではないようです。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

沿岸捕鯨を認めるといっているのに乗らない日本。捕獲頭数を実際に減らさせるとわかっているのに乗らない反捕鯨国。そして反捕鯨団体。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

反捕鯨団体は反捕鯨活動をする団体であってクジラ保護を目指してはおらず、日本もどうも沿岸での商業捕鯨を目指すことよりも、調査捕鯨の正当性を主張することのほうが声が大きくなっています。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

沿岸捕鯨の再開を狙っていると思われIWC年次会合にも出席すると表明していた赤松前農水大臣は内閣が変わって来ず。議長提案の元でなにかが決まるという気配はかなり希薄です。日本側のコメントが微妙なトーンだなというときは、そんな背景があるのだと思ってください。 #iwcjp

佐久間淳子 @shimanomusume

会議場のネットのつながり具合はあまり良くないです。 #iwcjp 。