一向一揆について

ろろ @roro_yameroTPP

一向一揆１：浄土真宗（一向宗）の法主だった蓮如は、寺社領に不入という免税特権があることに目をつけた。信者に講というサークルを作らせ、そこに坊さんを派遣し、寺を建てれば免税地域の出来上がりだ。これらの地域が同盟を組んでいたのが一向一揆。このやり方で、一向宗は爆発的に信者を増やした。

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一向一揆２：一向一揆を経済的な側面から見てみれば、守護地頭＝幕府の役人からの自立ともいえる。ろくな仕事もしないくせに、義務だからと税ばかり取る。そういうクソ役人に、庶民が反旗を翻した。一向一揆を支えていたのは、行政から自立して経済活動を営もうとする庶民のニーズだったのだ。

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一向一揆３：その一向一揆を敵視し、徹底的に弾圧、信者を大量虐殺したのが織田信長。信長は堺商人（新興大資本）と宣教師（外資）の代理人である。彼らの権益拡大のために、一向一揆の全国ネットワークが邪魔だった。伊勢の長島一向一揆には、投降を促しておいて鉄砲で蜂の巣。まさに鬼畜だ。

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一向一揆４：その後一向一揆は衰退し、秀吉の検地を経て、江戸時代には土地支配が武士に一元化された。しかし、農村の自治という伝統は続き、村役人や名主による「行政の民営化」すら行われた。それを破壊したのが明治維新と地租改正だった。自治を破壊する権力は、常に大資本と結び付いてきた。

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一向一揆５：何も、宗教を柱にしなくてもいいので、日本の歴史の中に、自然発生的な「地方分権」や「民営化」があったことは記憶しておかねばならない。そして、それらを支えていたのは、「カイカク派政治家」などではなく、名もなき庶民たちだったということも。この国の主役は、あなたや私なのだ。