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茂木健一郎 @kenichiromogi
しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!
茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート第613回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、ちょっとむずかしいこと。
茂木健一郎 @kenichiromogi
(1)私は都内はできるだけ歩いて移動することにしている。ここのところ、霞ヶ関の経産省前を通ると、原発に反対する方々がテントをもうけて訴えている。その様子を、肌で感じながら、外務省横を抜けて、国会前を抜けて、半蔵門へとたどることが多い。
茂木健一郎 @kenichiromogi
(2)経産省の前のテントのあたりにいらっしゃる方々からは、独特の雰囲気が伝わってきて、その現場の感覚を受け取るのがぼくにとっての一つの勉強になっている。文字情報だけでなく、そのような空気のようなものに向き合っていないと、おそらく時代を感じることはできない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
(3)先日の日曜は、経産省の原発テントの前はとても忙しそうだった。その方々の横に、なぜか街宣車の方々も乗り付けて、大きな声で何か言ってらした。音が割れてしまって、内容がよく聞き取れなかったのが残念だったけれども、その気持ちの圧力、のようなものは、こちらに伝わってきた。
茂木健一郎 @kenichiromogi
(4)先日は、大手町を歩いていたら、大きな音量で訴えかけている方々がいらした。ビルにこだましてよく聞き取れない。近づくと、経団連ビルの前で、原発に反対する方々が訴えていた。「福島の子どもたちは、・・・なり」と、「なり」で終わるセンテンスを、重ねていた。全部で十名くらいいらした。
茂木健一郎 @kenichiromogi
(5)大飯原発の再稼働について、野田政権の「決断」が近いとも言われている。橋下徹さんを初めとする関西の首長の方々も、事実上の「容認」に転じた。私はもともと再稼働に賛成の立場だったから、我が意を得たりという思いかというと、そうでもない。理由は、以上書いた時代の「空気」と関係する。
茂木健一郎 @kenichiromogi
(6)あるテーマについて議論をしている時に、相手が感情的になったとする。まず、その感情自体が「いい」とか「悪い」とか、あるいは「正しい」か「正しくないか」などとは言えない。感情を抱くに至ったのは、それなりの必然性があるはずであり、正しくない感情だから持つな、とは誰にも言えない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
(7)また、議論に感情を持ち込むのはやめて、あくまでも論理的に考えるのが「望ましい」とは言えない。現にある感情を抱いている方がいらして、その生が影響を受けている以上、そんな感情を議論に持ち込むのはやめろとか言っても、生の現場における問題の本質は解決しない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
(8)原発をめぐる議論を、ツイッター上でしばらくやった後、私がそれをやめてしまったのも、問題の本質が「感情」だと気づいたからかもしれない。福島の事故をきかっけに、本当に恐れ、不安になり、駆り立てられてしまっている方々がいる。科学的、技術的論点とは別に、そうなってしまっている。
茂木健一郎 @kenichiromogi
(9)その感情に向き合うことからしか、原発の問題の本質的な進捗はないように思う。だから、私は経産省のテントの前を通る。経団連の前で訴えかけている方がいれば、その声の調子に耳を傾ける。その主張が「正しい」かどうかということよりも、そこにある心の叫びをまずは受け止めたいと思う。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、大飯原発再稼働の問題が大詰めを迎える中、「感情」の問題について、今感じていることを連続ツイート第613回としてお届けしました。

コメント

Pascal @cxj00012 2012年6月2日
福島の事故で人々の心に原発や放射能に対する不安と言うとてつもなく大きなバイアスが掛かってしまいました。これを好機と捉えて反核団体が自分たちの主義主張を政治宣伝しているのでしょう。この人たちには心の底からの悲痛な叫びというより、日頃の政治活動でしかないと思う。
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