【電子書籍一筋】 竹の子書房二周年と電子書籍が抱える現時点での課題 【二周年】

電子書籍研究団体・竹の子書房が今夏で創立二周年という話から始まりつつ、電子書籍がこの二年間で足踏みしている理由や課題、緊デジ(コンテンツ緊急電子化事業)の算定した中小出版社向けの既刊本電子書籍化料金などなどを俯瞰しつつ、改めて「電子書籍という事業が抱える課題や将来の展望」などをゴゴゴと語ってみた。 緊デジ | コンテンツ緊急電子化事業特設サイト http://www.kindigi.jp/ 続きを読む
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須藤安寿/水冷式妄想機械 @anjusuto

@azukiglg @ts_p 出版社の方が「売れるかどうかよく分からん無名の著者をスルーして(「電子書籍でどうぞ~」と)収益をあげられるようになった」という点では、進歩なのかも(号泣)。

2012-06-05 14:59:51
加藤AZUKI @azukiglg

寂しい進歩だなぁ、それw RT @anjusuto: @azukiglg @ts_p 出版社の方が「売れるかどうかよく分からん無名の著者をスルーして(「電子書籍でどうぞ~」と)収益をあげられるようになった」という点では、進歩なのかも(号泣)。

2012-06-05 15:01:28
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p まあでも、電子書籍が立ちゆくかどうかのポイントは、竹の子書房の2年である程度見えてきたとは思うなあ。まず、ユーザー視点から言えば、「コンテンツのチョイスの幅が図書館なみに広い」「紙の書籍とできれば同時リリースで紙とチョイスできる」これは欲しい。

2012-06-05 15:21:39
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p 電子書籍を躊躇する「読書習慣のある人」は、どちらにどういう利便性があるかを比較する機会がない。紙の本を買った後に、もう一度電子書籍を買う必然はないし。だったら、少なくとも初期においては「同梱版」で使い勝手の比較をしてもらうしかないんじゃないだろか。

2012-06-05 15:23:06
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p シリーズ第一巻は同梱版で、第二巻からは「どちらでも好きなほうをえらべる」とかさ。リアル本棚にはずらりと第一巻だけが並び、クラウド本棚に第二巻以降が並ぶとゆーw そういう未来図も、まず「両方の使い勝手を同一の読者が比較する機会」がなきゃ登場し得ない。

2012-06-05 15:24:20
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p あと、支払の簡便化。既にクレカ、ポイント制、Webマネー、その他の支払システムを大手が実践してるけど、「これ下さい」「○円になります」「はい○円」「こちら商品です」っていう書店レジの楽さを上回る楽さになってるとは言いがたい。

2012-06-05 15:26:13
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p このへんは、「電子書籍は子供が買えるようにすべき論」http://t.co/tDvrKweU にも出てきたけど、今の電子書籍は「表示用個人用端末を持ってる」「クレカを持ってる」つまり、大人でないと買えない上に、大人でも相当に【意識の高い人】でないと無理。

2012-06-05 15:28:23
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p 「大人」「クレカ持ち」「端末持ち」「読書家」「電子書籍を積極的に読む意欲」「新刊チェックの調査力」「紙の本と決別する必然がある」これだけ条件が揃わないと、電子書籍をカネ出して買おうってならない。これじゃ底が広がらなくて当然(´・ω・`)

2012-06-05 15:29:57
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p ここからは作り手側としての課題で、竹の子書房では現実にはタダで作ってタダで配ってきたけど、「作るのに掛かるコスト=作業拘束時間」で政策経費をなんとなく算出できた。もし分量が同じなら、電子書籍と紙の文庫本1冊の制作に掛かる労力(編集現場の)は変わらない。

2012-06-05 15:31:47
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p もちろん、「印刷」という工程がない分、「印刷以降のコスト」は確かに軽減されるんだろうけど、「著者が書いた原稿」を「読むに耐える品質に整理する」「見栄えをデザインする」といった編集工程にコストが掛からないわけじゃない。その部分のコストは結構小さくない。

2012-06-05 15:32:36
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p 電子書籍は「売れた分(DLされた分)しか収益が出ない」ので、お金を掛けて作っても収益が上がらなければすべて赤字になってしまう。出版社の場合、「大ヒット本の売り上げで、赤字本の穴を埋めてる」なんていうけど、電子書籍はそれができない。

2012-06-05 15:33:40
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p 個人で電子書籍を出すとしたら、「失敗は全て自分に跳ね返る」し。出版社が電子書籍を刊行する場合でも、今んところ1冊ずつの決算になってるっぽいしなー。著者は自分の原稿の出来が悪くて売れないwのは自業自得だけど、編集・校正・デザインなどの周辺はそうはいかないし。

2012-06-05 15:34:55
ooi@n_m @JDSDE214

@azukiglg @ts_p なんとなく算出するだけに「政策」経費なのですねっ!>だれうま。

2012-06-05 15:35:15
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p つまり「売れなくても制作コストは掛かる」。編集経費だけでなく、組版経費、ライセンス料も掛かる。そして、恐ろしい話なんだがw「たった数万円の経費が、電子書籍だけでは回収できない」という現実があってだな(´Д`)ノ

2012-06-05 15:35:48
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p 5桁円の制作経費を回収するのに、電子書籍だけで回収しようと思ったら、現行では紙の本と同じかそれ以上の値段にしないと「儲けどころか実費も出ねェ」という状況なんだよな(´・ω・`)

2012-06-05 15:37:14
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p 政府主導の緊デジが出版社向けに提示してる電子書籍制作料金http://t.co/S2mxqh0o を見ると、1冊あたり500頁以内のフィックス型で12000円、リフロー型で40000円、テキスト入力は1頁700円(校正費込み)とある。

2012-06-05 15:39:46
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p フィックス型ってのは、要するに「既刊本をスキャナで取り込んで、ページを画像として扱う」というもので、個人がする自炊本と変わらない。編集済み既刊本をバラして自炊するだけなので、「編集」という工程は発生しないが、スキャン本の常でサイズがばかでかくなる。

2012-06-05 15:40:47
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p この「フィックス型電子書籍」の制作会社ってのは、先だって一網打尽になった「自炊代行会社」の転職先になるんじゃないかなという気はする。1冊100円で引き受けてたのを、1冊12000円で引き受ける感じ。1冊で顧客120人分w

2012-06-05 15:41:51
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p リフロー型はePubやXMDFのように内容(情報)をテキストで持ってるもの。フォントサイズを変えたら次のページに文字が溢れていくアレ。1冊4万円で、それと別にテキスト入力が1ページ700円。

2012-06-05 15:43:11
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

読むのには紙の本。保管して後で再読するのは電子書籍てな具合にならんかね。ならんよな。

2012-06-05 15:45:15
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p 224頁の文庫をリフロー電子書籍にするコストは、4万円+224×700円=19万6800円。高ェよwww 仮に1冊を400円(文庫が600円として2/3)で売るとして、ストアサイトが1/2持ってく(版元と著者の手取りが半分)とすると、984冊売れないと黒字にならない

2012-06-05 15:45:28
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p 緊デジは「電子書籍化ノウハウを自社で持たない中小出版社向け」の事業だけど、そんな大ヒットを連発できるでもない中小出版社の書籍1冊に、20万近くとか掛けられるかと言われたら、およそ現実的とは思えない(´・ω・`) だって、そうまでしても売れな(ry

2012-06-05 15:46:58
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p リフロー型は「頁数」の他に「文字数」でも換算してる。こっちのほうがだいぶ安く上がる。224頁の文庫、今僕が作ってる「恐怖箱 海月」の場合、前書き後書きを抜いた本文だけで152kb、そこらへんの周辺部品も入れると160kbいくかどうか。

2012-06-05 15:48:34
加藤AZUKI @azukiglg

.@ts_p 1文字0.9円なので、2byte=1文字として、だいたい1冊で81920字×0.9円=73728円くらい。基本料の4万と合わせて11万3千円。安くなったー、とはいっても、やっぱこれをペイするには500冊以上売る必要があるが、電子書籍ってそんなに売れな(ry

2012-06-05 15:50:15