光り物が堕ちて来たはなしの話。

参考 斉藤國治先生『星の古記録』『古天文学の散歩道』『小川清彦著作集 古天文・暦日の研究』
15

尾久杉のあれとは関係無いかもしれないけど、八世紀ごろの天文現象についてのあれこれ。主にニッチなところを…。 http://www.47news.jp/CN/201206/CN2012060301000748.html

🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

太陽が原因とは限らない。RT @hashimoto_tokyo: Togetter:【西暦775年、天の異変は記録されていたのか?】http://t.co/f8AQY8ku

2012-06-05 22:34:44
むらやまこういち💉💉 @murapyon71

@Mihoko_Nojiri @hashimoto_tokyo 750年頃というと奈良平城京には有音隕石とか、隕石が数日間落ちて来たとか、流星・隕石の記録が多いので、そちらの方の影響は考えられないのですかね?

2012-06-05 23:10:49
Satsuki_Y @Satsuki_1963

@murapyon71 (今ちょうど別の方とその話をw)

2012-06-05 23:12:42
Satsuki_Y @Satsuki_1963

@murapyon71 これですこれ。ちょうど776年の続日本紀の記事。

2012-06-05 23:14:34
homkithi @homkithi

@Satsuki_1963 @ke_1sato 「是月、毎夜、瓦・石及塊自落内竪曹司及京中往々屋上。明而視之、其物見在。経廿餘日乃止」(『新日本古典文学大系16 続日本紀 五』p.18)ですね。井上円了が言うところの天降異物でしょうか。面白いです。

2012-06-05 23:03:45
むらやまこういち💉💉 @murapyon71

@Satsuki_1963 ジャストタイミングですね、斉藤國治先生は隕石が数日落ち続けるのはおかしいから、噴火による火山弾ではないか?と疑ってますね。そんなでかい噴火があったらわかりそうな感じはしますけど…^^;

2012-06-05 23:18:07
Satsuki_Y @Satsuki_1963

@murapyon71 うーん、でもこれ文字通りだとすると夜限定なんですよ。火山が20日間に亘って夜「だけ」噴火するなんてことあり得るんでしょうか。さらに、文字通りに取れば「瓦」混じってますし…。

2012-06-05 23:21:25
むらやまこういち💉💉 @murapyon71

@Satsuki_1963 斉藤國治先生は「神亀五年(728)…流星あり長さ二丈…四分して宮中に堕つ」「天平七年(735)…夜天に衆星錯乱行」「宝亀三年(773)…しばしば京師に隕石。大きさ柚子の如し。数日にして止む」等を挙げておられ、火山弾を疑ったのは773年の記事でした^^;

2012-06-05 23:32:12
Satsuki_Y @Satsuki_1963

@murapyon71 あら。わざわざ確認してくださってありがとうございます。別のお話だったのですね。…うーん、最近の桜島や去年の新燃岳のことを思うと、灰抜きで火山弾だけ飛んで来るような噴火があり得るのか?って思っちゃうんですけど^^; 彗星のしっぽの中通ったの方がありそうな。

2012-06-05 23:39:38
Satsuki_Y @Satsuki_1963

@murapyon71 いずれにせよ776年のは「夜限定」なのが妙ですよね。色々誇張してるにしてもまあ、変なことはその頃あったのかなーと思ってますが。

2012-06-05 23:40:23
むらやまこういち💉💉 @murapyon71

@Satsuki_1963 僕も火山弾は無いんじゃないかな?と思います。彗星はまた別にたくさん記録があって、ハレー彗星だと760年に中国とヨーロッパとに観察された記録が残っているようです。

2012-06-05 23:44:38
Satsuki_Y @Satsuki_1963

@murapyon71 ええ火山系なら灰の方がメインのような気が。ああ、しっぽじゃないや、流星群は彗星が軌道上に落としていったゴミでしたっけ(ゴミに願いをってなるとぶちこわしだけど^^;)。

2012-06-05 23:50:37
むらやまこういち💉💉 @murapyon71

@Satsuki_1963 天平七年(735)のが流星雨の記録らしいです。「流星の母彗星はうんちゃら」と斉藤先生が解説しておられますね。僕はあまり詳しくなくて…(;^_^A  元慶二年(878)の大流星は衝撃波で樹木の葉が反響音を発したらしいので、こちらはすさまじいですね(><)

2012-06-06 00:01:33
Satsuki_Y @Satsuki_1963

@murapyon71 この頃はまだ「客観的に事実を記録する」ことの重要性が必ずしも認識されてなかった時代ですから、文字通りに受け取ってよいかどうかから検証しないとですけどね^^; 神戸でもわりと最近隕石が二階の屋根突き破って…なんてのがありましたけど、

2012-06-06 00:11:51
むらやまこういち💉💉 @murapyon71

@Satsuki_1963 あったあった^^ 文献的には「流星と隕石とは同一起源と考えられ、小さくて大気中で燃え尽きるのが流星、大きくて地上に達したのが隕石」とされ、近代的には「物質組成で分類、成分が気体で多孔性に氷結し比重が0.2ほどの彗星起源のものと、(つづく

2012-06-06 01:38:03
むらやまこういち💉💉 @murapyon71

@Satsuki_1963 成分が石質または金属質で比重が3〜4ほどの小惑星起源のもの。大気中で1秒ほど光って消える流星はおもに彗星起源のもので一個の重さが0.1グラム、直径1ミリ以下の小粒で光度は三等星くらい、まれに重さ1グラムのものもあり光度は0等星くらい。(つづく

2012-06-06 01:42:17
むらやまこういち💉💉 @murapyon71

@Satsuki_1963 これより大きいものは主に小惑星起源。赤い火の玉状に落ちてくるのは火球と呼ばれ重さは10グラム程度。もっと大きくなると落下中に大音響を伴い、あたりが振動することがある。落下中に小爆発をくりかえして四分五裂して榴散弾のように落ちてくるものもある。(つづく

2012-06-06 01:46:50
むらやまこういち💉💉 @murapyon71

@Satsuki_1963 さらに大きくて燃え尽きずに大地に落下したのが隕石で、中国では天狗と呼ばれたとも。流星が群れをなして飛ぶと流星雨。流星雨が彗星と同一軌道上を走っているとわかれば、その彗星所属の流星群と呼ぶことがある。とあります、長くてすいません ^^;

2012-06-06 01:51:01

年代的な関連は無いのですが、ついでに平清盛関連のことをば。

むらやまこういち💉💉 @murapyon71

@Satsuki_1963 平清盛の頃ですかね?『明月記』を引いて、治承四年(1180)の大流星群の記録が素晴らしい、とあります。「天中光り物あり。その勢鞠の程か。その色燃ゆるが如く、忽然として踊るがごとく、…須臾にして破裂し、炉を打ち破るが如し。火空中に散じおわんぬ」

2012-06-06 00:11:29
Satsuki_Y @Satsuki_1963

@murapyon71 はい、清盛の頃ですね。多分それ今の人が見たら「花火みたい」って言うんだろうな。

2012-06-06 00:12:44
むらやまこういち💉💉 @murapyon71

@Satsuki_1963 希に、一分くらい流星の飛んだ痕がみえる「有痕流星」とか、爆発音が聞こえる「有音隕石」とかがあるそうです。葉っぱが反響したなんてのは後者のような感じがしますね。千年に一回くらいは通常の範囲を超えた自然現象が起きても不思議ではなさそうですね。

2012-06-06 00:19:24
Satsuki_Y @Satsuki_1963

@murapyon71 隕石が燃え尽きないで地上まで届く例はけっこうありますよ。それなりの被害が出るのが100年に1回くらいって聞いたことがあるような。届かずに燃え尽きるのはもっと多くて、『明月記』だけでも流星の記事5、6回あるような気が。

2012-06-06 00:31:52