跡もえ馴れ初め

#跡もえ の馴れ初めです
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@k5xm0e

ジローに案内されて公園に行けば確かにそこには七瀬がいた。夕日に照らされた公園の中、制服のままでブランコに腰をかける七瀬。ぼーっと空を見つめるその瞳に心がざわついた。なんだか守ってやらねーといけないようなそんな感覚。だがそれも次の瞬間、七瀬に話しかけた事でぶち壊れる。 #跡もえ

2012-06-04 09:03:34
@k5xm0e

ジ「跡部~」 跡「ジロー。どうした?」 ジ「跡部、七瀬さん探してるの?」 跡「まあな」 ジ「俺知ってるC~!」 跡「は?」 ジ「ガックンも知ってるよ?」 跡「なんでだ」 ジ「七瀬さん学校さぼってゲーセンとかうろついてるって。夕方は公園に居るC」 ガシッ 跡「連れてけ」 #跡もえ 

2012-06-04 09:00:02
@k5xm0e

「七瀬さん?わかんない」「あの子前から絡みにくい子だったし」「そ。なんか妙によそよそしくてさ。学校来なくなってからは更にね 」「目が合うだけで睨んだりされるし」「正直関わりたくないな」 跡「そうか、ありがとな(頼まれたはいいが学校に来やしねえ。俺様にそれをどうしろと)」 #跡もえ

2012-06-04 08:52:12
@k5xm0e

跡「は?」 先「あいつん家ちょっと複雑でさ。先生みたいな大人は皆敵って訳。跡部ならなんとかできるっしょ。任せた!んじゃそれだけだから」 跡「はあ」 先「よろしくなー」 跡「(よく解らねえがめんどくさい事になったじゃねーの)」 #跡もえ

2012-06-04 08:45:54
@k5xm0e

跡「先生、用とはなんでしょうか」 先「あーお前遅いよ!あいつ帰っちゃったじゃん」 跡「?」 先「お前のクラスに夏から不登校気味の七瀬もえっているだろ?」 跡「七瀬?(優等生だったのにいきなりぐれた奴か。もしかしてさっきの)」 先「まあいるんだわ。そいつの世話、よろしく」 #跡もえ

2012-06-04 08:43:22
@k5xm0e

も「なんと言われようと無理!じゃあだるいから帰る」 先「おい!」 も「(だるいだるい。気分害した。帰って寝よう)」 ドンッ も「いった!あんた前見て歩けよ」 跡「?(なんだこいつ)」 も「あームカつく」 跡「あ、おいお前謝れ!って帰りやがった(気強そうな奴だな)」 #跡もえ

2012-06-04 08:40:32
@k5xm0e

本当は誰かに気づいて欲しくて。誰かに愛してもらいたくて。必要として欲しくて。だけどそんな事いえる訳もなくて。近づいてくる奴ら皆が敵だと思ってた。1人で泣くのにも飽きてきた、ちょうどその頃君に出会ったんだよ。 #跡もえ

2012-06-04 08:33:43
@k5xm0e

構ってくれない父親に仲良くなれない新しい母親。毎日毎日窮屈だった。でも我慢してた。わたしが駄目だからいけないんだ。いい子にならなきゃって優等生演じて。我慢の繰り返し。けど急に何もかも嫌になって、真っ黒だった髪を金にした。学校に行くの止めた。全部を諦めてぐれた、中2の夏。 #跡もえ

2012-06-04 08:31:31
@k5xm0e

跡「もえ起きろ」 も「(_ _).oO」 跡「起きろ」 も「(_ _).oO」 跡「ッチ。だから駄目だっつっただんだ」 すやすや 跡「仕方ねえ奴。幸せそーな顔して寝やがって(こんまんま学校連れてって生徒会室に寝かせとくか…)」 も「けーご、好き」 跡「!(寝言か)」 #跡もえ

2012-06-04 08:22:37
@k5xm0e

跡「明日学校だろ、ぎゅうしててやるから寝ろ」 も「嫌」 跡「もえ」 も「けーごの一番近くにいきたい。ね?だめ?」 跡「ッチ(ここまで言われて断れるか!)」 も「ね、けーご。お願い。学校ちゃんと行くから!」 跡「仕方ねえやつ」 も「!」 跡「誘ったのはお前だ、覚悟しろよ」 #跡もえ

2012-06-04 00:39:59
@k5xm0e

も「けーご」 跡「あーん?」 も「好き。好きだよ」 ぎゅーう 跡「どうした?」 も「好きなの。好き」 跡「俺様も好きだぜ」 も「やだ。足りない。そんなんじゃ足りない」 跡「ったく」 ちゅっ も「んっ……っ……はあっ」 跡「満足か?」 も「まだ、足りない」 #跡もえ  

2012-06-04 00:36:52