昭和の放射性物質・放射線事故

ある講習会で配布されたテキスト 「放射性同位元素等事故例(第7版)」 からの事故例を中心に、昭和の放射線事故を並べました。 これらは全て文科省(旧科学技術庁)に報告された公開情報ですので、タネ本には会社名・事業者名などは全て実名で載っていますし、省庁や各種委員会のサイトでも公開されています。 これは事故報告ですので、その後の長期間のフォローの情報はあまりないことにご注意下さい。 続きを読む
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s_matashiro @glasscatfish

【昭和の放射性物質事故】S60 病院医師のフイルムバッジ異常の原因を調べていたところ、同医師の白衣胸ポケットの手帳カバー内からイリジウム192小線源(37MBq)1個が発見された。同病院の所有線源50個のうち22個の紛失が判明。(東京都・J病院)

2012-06-08 21:33:00
s_matashiro @glasscatfish

【昭和の放射性物質事故】S60 羽田発大阪行JAL123便ボーイング747型機が群馬県上野村山中に墜落。積載されていた放射性物質は合計92個。放射能量は合計で約6GBqであった。輸送物の64.8%(A型輸送物では78.9%)を回収した。(群馬県)

2012-06-08 21:34:59
s_matashiro @glasscatfish

【昭和の放射性物質事故】S61 サイクロトロン棟にて研究所の職員(放射線作業従事者)が清掃作業中、ドラフト下から実験器具の入ったビニール袋を取り出した。袋が破れていたため、放射性同位元素が漏洩し、職員2名が内部被曝42mSvと3mSv。健康診断結果は異常なし。(埼玉・R研究所)

2012-06-08 21:35:35
s_matashiro @glasscatfish

以上、昭和編。非破壊検査関係が半分以上。本当は細々とした法令違反も載っているのですが、それは無視。これに出ている障害は数百mSv以上で起こっていますが、その後の発ガンなどは収載されていません。平成になると健康被害が生じるような事故は、法や環境の整備が進んでぐっと少なくなります。

2012-06-08 21:39:38