2012年6月9日開催 日本再建イニシアティブ『日本再建のための危機管理 ~復元力ある社会を目指して~』実況まとめ
#RJIF_0609 塩崎彰久氏「例えば原子力の技術、リスクがありそれをゼロにする方法があると言われると、それを信じてしまう。消費税も同じ、上げなくとも維持できる方法という正解を求めてしまう」
2012-06-10 23:15:58#RJIF_0609 塩崎彰久氏「しかし現実にはそうではなく、何かを得るためには何かを犠牲にしないといけない。何かを選択するためには何かを捨てないといけない。このトレードオフを伴う判断がまさに価値判断であると思います」
2012-06-10 23:16:12#RJIF_0609 塩崎彰久氏「どのように作っていくか、危機になってから作るのでは遅くて、平時からどう社会で取り組むかが大切。原発の問題もエネルギーの問題も、一つ一つずつトレードオフを伴う判断をする癖をつけていくことが大事」
2012-06-10 23:16:48#RJIF_0609 塩崎彰久氏「そのために、お願いしたいのはまさに今日から様々な局面でトレードオフに伴う議論を行なっていく、出来ないという声もあるが、始めていくことでトレードオフを伴う社会で日本は強くなっていけるのではないか」
2012-06-10 23:17:07#RJIF_0609 東大大塚教授「やはり海外から見た震災と原発事故、起きた時はダメだったがその後はやはり素晴らしいと。多分素晴らしいのは国民だが、非常に大きな混乱もなく落ち着いた状況、他の地域では起きないと言われる。この困難な状況も必ず克服できると」
2012-06-10 23:17:58#RJIF_0609 東大谷口教授「リスクに関して、リスクは隠れて常に変化している。色んな組織を見ると一度リスクに対応すると安心してしまう傾向がある。また対処可能なリスクしか認めない。やはり見えないものを見ようとする意識を持つ必要がある」
2012-06-10 23:18:20#RJIF_0609 東大谷口教授「そういう面ではやはり今のリスクトレードオフも勿論だが、システム的な問題を理解する。そして新しく生まれてくることと価値観の変化の中で見る。目を瞑るのがなく、社会的なシグナルを把握できるシステムがガバナンスの上でのポイント」
2012-06-10 23:18:53#RJIF_0609 東大谷口教授「今回の日本再建という題、被災地のリカバリーを行うにしてもあらゆるリソースは中央にある、その地方と中央の格差が顕在化したと。復旧のためにも中央のリソースを投入する必要がある。これからの日本再建には地方と中央の関係が変わっていくのが重要」
2012-06-10 23:19:35#RJIF_0609 東大谷口教授「どのようにコラボレーションするシステムを形成するか、特定のところに依存するシステムは脆弱。上手く併存していきつつ、というシステムが求められていると」
2012-06-10 23:19:53#RJIF_0609 北澤宏一氏「リスクの判断について、原発についての情報の伝え方、全部は言わなかったのではと思うが、結果論としては今回の原発に関する政府の情報の出し方は、お役所、そして官房長官首相の出し方を含めて全て落第。国民から愛想を尽かされてしまったから」
2012-06-10 23:20:33#RJIF_0609 北澤宏一氏「つまり危機の際には政府は国民の信頼を得ていかないといけない。その時に国民から嘘ではと思われたとして、それが仕方がない、出せませんでしたとしてもそれだけでダメ」
2012-06-10 23:21:22#RJIF_0609 北澤宏一氏「日本の今回のリスク対応を見ても、例えば米国の原子力規制庁の場合は、メルトダウンの可能性を最初に言う。しかしこういう理由でこの程度にとどまると考えているのでそれの維持に全力、という言い方をする」
2012-06-10 23:21:51#RJIF_0609 北澤宏一氏「一方で日本では国民を心配させないために、まだ大丈夫と言い続けて、ある時突然実はかなり悪くなっていて、という言い方となるから信頼されなくなる。今後の情報の出し方というのは非常に考えるべき点が多い」
2012-06-10 23:22:37#RJIF_0609 北澤宏一氏「日本の復元力について、今後良くなっていくかどうか。少なくとも私は今までよりは原子力などについて、これまでも深層防護でも深いところを考えてなかった。そして深い対策を満たされない原発も再開できないレベル・状況になっていると」
2012-06-10 23:23:13#RJIF_0609 北澤宏一氏「そういう意味では、福島第一原発のような原子炉が再開するようなことはありえないと。今後再生可能エネルギーがすくなくとも目に見えるような形として競争になってくる」
2012-06-10 23:23:30#RJIF_0609 北澤宏一氏「つまり原子力も競争に巻き込まれる、また発電送電の地域独占も経産省の動向から見るに、今後は電力会社同士の競争も起きる可能性がある。まだ注視する必要はあるが今の政治の動きはそうなっている。私達の価値観も変わってくると」
2012-06-10 23:23:49#RJIF_0609 東大横山准教授「社会と科学者の関わりについて。原発事故と震災の前後での変化のキーワードとして、安全安心があげられる。311前の日本社会は見かけ上は安定した社会で、安全安心がパッケージとなって国民に提供されて享受していた状況だった」
2012-06-10 23:24:18#RJIF_0609 東大横山准教授「しかし科学と災害は、これほどまでに生活に食い込んでいる。安全は科学、安心は心、と言われる。安全の精度を高めるのも重要だが、心のほうがよりセンシティブな問題。私達はどうしても震災前と同じ安心を求めがちだが、安心というのは自らで形作るしかない」
2012-06-10 23:24:57#RJIF_0609 東大横山准教授「社会について、やはり生活者としても個々の問題として考えるしかない。今後の危機管理は特に地震など。学者も頑張っているが非常にに不確実なものというのが実際。やはり生活者として311を機に安心を得ていくためにどう行動するかが非常に重要なポイント」
2012-06-10 23:25:28