ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図(6)川で何がおきているのか」書き起こし #nhk

6月10日に放送されたものを文字起こししています。
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とし @toshihiro36

野口:もちろん距離が離れているとはいえ、新潟県に直接セシウムが降下していることもあるとは思うんですよね。しかしそれだけではなくて、阿賀野川の上流は会津盆地ですからね。そちらに新潟県に降下した量よりもっとたくさんの量が降下して、それが川に側溝を通じて集まりますからね。

2012-06-11 15:04:17
とし @toshihiro36

野口:間違いなく会津盆地に落ちたものなどが、一部阿賀野川に行っていることは間違いないですよね。

2012-06-11 15:05:43
とし @toshihiro36

<ナレーション> 野口さんは調査結果を知らせるため、会津坂下町役場を訪ねました。

2012-06-11 15:12:36
とし @toshihiro36

野口:12月の16日に会津盆地であるとか只見の方も含めて環境中の測定をしてまして。汚染源がどこにあるのか、何日か測っていたんですけどね。鶴沼橋という所で結構放射線が高い。岸辺の土壌で8790ベクレルくらい。いずれ雪が解ける時には、人が入らないようなことをやっておいた方がいい。

2012-06-11 15:18:04
とし @toshihiro36

野口:会津全体としては線量は低いですよね。最初からのホットスポットというよりも、雨とかその後の環境の変化で、濃淡の濃の方がね。ですから会津地方は濃淡の濃を見つけて、そこだけを取り除くということで良いと思うんですけどね。

2012-06-11 15:25:16
とし @toshihiro36

災害対策本部・武藤:けっこうウチの方はお酒とか、一生懸命力を入れていることがありますからね。その辺で…そういう問題があってから回復させるのが大変ですよね。何年もかかって作ってきたブランドが一瞬でなくしてしまったような感じでですからね。

2012-06-11 15:30:05
とし @toshihiro36

<ナレーション> 思わぬ放射能汚染の進行を知った会津坂下町。町は雪解けを待って、本格的な川の汚染調査を行うことにしました。

2012-06-11 15:33:21
とし @toshihiro36

<ナレーション> 阿賀野川の河口にある新潟市の松浜地区です。新潟水俣病の患者が多く出たこの地区の住民は、川の汚染に敏感です。特に魚介類が放射能に汚染されているのではないかと、不安を募らせていました。

2012-06-11 15:39:54
とし @toshihiro36

<ナレーション> 阿賀野川の水や土を調査した専門家が、この地区の住民たちに報告しました。新潟県は去年、阿賀野川の3種類の魚介類を調べています。シジミとアユとシロザケ。シジミからは1kgあたり5ベクレルのセシウムが検出されましたが、アユとシロザケからは検出されませんでした。

2012-06-11 15:43:36
とし @toshihiro36

<ナレーション> 報告会には海洋生物学の専門家も加わりました。(会の内容は省略します。要は安全なレベルであると思われるが、データが少なすぎるということでした) 新潟県は今後調査する魚介類の種類と件数を増やすことにしています。

2012-06-11 15:51:29
とし @toshihiro36

<ナレーション> 一方、より原発に近く汚染が深刻な地帯を流れるのが阿武隈川です。文部科学省の調査によって、この川が大量の放射性物質を海に運んでいることが明らかになっています。その総量は河口から66キロの地点で、1日当たり1700億ベクレル。

2012-06-11 15:58:08
とし @toshihiro36

<ナレーション> この膨大な量の放射能は流域で何を引き起こしているのでしょうか。今回の私たちの調査で高い濃度の汚染が数多く見つかったのが、人口33万の郡山市です。郡山市の空間線量は毎時0.5~1.9マイクロシーベルト。比較的高い場所が市の中心部に広がっています。

2012-06-11 16:02:06
とし @toshihiro36

<ナレーション> 市内を水路や川が縦横に走っています。私たちは阿武隈川との合流点を調査しました。そのひとつ逢瀬側が阿武隈川に流れ込む場所です。川岸には砂の上に泥が薄く溜まっていました。阿賀野川で見たのと同じ、バーミキュライトを含む細かい粘土です。

2012-06-11 16:07:48
とし @toshihiro36

<ナレーション> 検出された放射性セシウムは、1kgあたり16670ベクレル。他の3か所も軒並み高い数値でした。支流や水路の上流を調べると、数値が合流点に向かって徐々に高くなっていました。都市部の汚染が集まり、濃縮されたことが推測されます。

2012-06-11 16:13:36
とし @toshihiro36

<ナレーション> 雨が降ると市街地の建物や街路樹、道路などについた細かい土とともにセシウムが流されます。いわば、天然の除染です。セシウムは水路から川へと流れ込み、集まってくるのです。合流点の汚染が最も高い水路。その水路は住宅街に囲まれた、町の中心部を通っています。

2012-06-11 16:30:58
とし @toshihiro36

<ナレーション> 途中には2つのため池がありました。ため池の周辺の住宅地は空間線量が高く、住民たちが不安を訴えています。もし池に放射能が溜まったとしても、水の遮蔽効果で周囲の放射線量は高くならないはずです。

2012-06-11 16:35:59
とし @toshihiro36

<ナレーション> しかし池は震災で壊れた護岸を修理するため、去年の12月に水が抜かれ底がむき出しになっていました。池の周りの公園は、市が汚染された土を取り除き除染しました。それでも空間線量は、地上50cmで毎時1.29マイクロシーベルトと高いままです。

2012-06-11 16:38:56
とし @toshihiro36

<ナレーション> 放射線衛生学が専門の木村真三さんが、池の調査を行いました。池の底に降りると、空間線量の値が跳ね上がります。池には水路を通じて周辺の住宅街から水が流れ込んでいます。木村さんはその水の流れに沿って、池の3か所で泥を採取しました。

2012-06-11 16:45:16
とし @toshihiro36

<ナレーション> その結果、荒池は水の入り口あたりで1kgあたり167100ベクレル。中央部で231700ベクレル。水の出口では161600ベクレルという高い数値が出ました。隣の池では水の出口付近で299000ベクレルという高濃度の汚染が見つかりました。

2012-06-11 16:51:43
とし @toshihiro36

<ナレーション> 木村さんは住民にこの結果を伝えました。酒蓋池周辺の住民はこれまで、自主的に通学路などの除染をしてきました。しかし、池の周辺では空間線量はなかなか下がりません。小さな子供がここに住み続けていいのかと悩んでいます。

2012-06-11 16:58:21
とし @toshihiro36

木村:汚染レベルというのは…池に溜まった放射性物質がヘドロとくっついて、たまっているんだよと。これが空間線量を上げている原因ですと。これを解決するためには、このヘドロをとる・除去することが一番大切ですと。

2012-06-11 17:03:57