藤村龍至さんが「模型」とその運用によって、専門/非専門を超えた建築ステークホルダ同士のコミュニケーションを可能にしたというのは、たとえば庄司昌彦さんが取り組んでいる地域SNSの有用性とか、そういうのに限りなく近いんですね。新しい言語ツールで計算量問題をクリアする、という視点です。
2010-01-14 09:47:38そーなると、僕らはライプニッツが夢見た「普遍言語」とまではいかずとも、ある種の「制作」(@アレント)に関わる行為が社会性を帯びる状況、つまりデザインが「制作-活動」になってしまう状況では、準・普遍言語的なツールを、(非言語的な要素含めて)設計していけばいいじゃんという話になる。
2010-01-14 09:49:29サーバーパンクってのは、つまり、 @trickenさんが言うところの難可塑性に対する挑戦ということだと思う。
2010-01-14 09:48:27.@nnnnnnnnnnn スティグレール論がのってるやつですか? 僕、それ欲しいんです。モノの社会性に関心が向いてるってのは、哲学、人類学、社会学に共通する大きな特徴だと思っていて、それは僕らが再帰的近代においてヒトの制度に適応するのに飽きたからじゃないかと思ってます。
2010-01-14 09:50:37@tricken そうですそうです。>サーバーパンク=スティグレール論が載ってるやつ
2010-01-14 10:06:48で、こうした超線形プロセスや地域SNSが「衆愚を招かない?」っていうのは、ちょっと問題の位相が違う。そもそも、ステークホルダという概念は、専門と非専門の区別を取り払う反・官僚主義的、反・機能主義的なパラダイムでないと設定できない。
2010-01-14 09:52:30しかし僕はデザイナーというのは、あるジャンルの活動における達成が、局在的には低位の均衡に言ったとしても、全体の理論的可能性としてはパレート最適になるように努力する人びとだと思うんですよ。彼らが「実践までやっちゃう」というのは、今の荘表現社会ではもはや計算量の問題を解決できない。
2010-01-14 09:54:46だからなあ、たとえば民主主義2.0の議論とかで、もちろんそれは「衆愚だろ」っていう意見は沢山あるし、それはきっと法学的にも正しいんだけど、もっと大事なのは、法学者が「それ衆愚になるよ」って実際にコメントつければ社会がそれにちゃんと適応してくれる設計プロセスの方だと思うんです。
2010-01-14 09:59:33わーいありがとー。ところで今の話は、ようするに「@inflorescencia みたいな人がちゃんとファシリテートに関われないような民主主義2.0の制度は遠からず失敗する」という意味もありますw RT @klov: 面白そうなので後でまとめよう。
2010-01-14 10:24:16ひとまずクリッペンドルフ『意味論的転回』は参照項になると思ってます。 RT @heis101: 気になる。 RT @tricken: 単に専門家を礼賛するのではなく、専門家の位置づけを読み替える作業が必要になるんだ。それがだれもできてない、社会学的な問題
2010-01-14 10:25:17実はフロー概念は、心理学理論一般では〈内発的動機付け〉って言ったほうが近いんですよね。フローっていうのは、内発的動機付けで「無我」になることです。RT @m_um_u: @tricken ああ、そいやオレもバーチャやってたときに軽くフローっぽくなったわ。相手の動きが止まるんだよね
2010-01-14 10:29:02井上明人さんがゲームと遊びの理論で言っていることというのは、ゲームというメディアに対する適応がしばしば〈外発的動機付け〉ではなく〈内発的動機付け〉によって引き起こされるということ。制度がもたらす社会的権力ではなく、適応するためのリテラシーを学ぶ契機が道具に内在している事実です。
2010-01-14 10:30:49したがって井上明人さんのデジタルゲームをめぐる議論というのは、ハイデガーがハンマーの喩えで示した「ブレイクダウン問題」と、西村清和がブランコの喩えで示した「裏ハイデガー問題(遊びの中動相)」をめぐる、メディア的状況への適応、不適応、逸脱、不問を論じる視座を含むわけですね。
2010-01-14 10:38:37伊藤剛先生の『テヅカ・イズ・デッド』が誤読されるというのなら、僕はあの著作の結論部のタイトルを持ってきて『Tezuka is Dead, but (Vary) Manga (Expressions) is Not Dead (,Never)』と読んで欲しいと思ってる。
2010-01-14 10:44:34つまり『テヅカ的なストーリーマンガの文脈は退潮した。しかし、テヅカがその拠って立った漫画表現という表現媒体の可能性は滅びるどころかますます多様化し、豊かになっている」という、当時の漫画論からは異質な主張をしたのが『テヅカイズデッド——開かれた漫画表現へ』なんです。
2010-01-14 10:48:38佐藤亜紀さんが危惧するように、先行する歴史あるメディア表現(絵画、クラシック、オペラ、小説など)の理論的可能性が軽んじられ、サブカルばかりが散発的に褒めちぎられるのは確かによくない。でも、そうした歴史ある表現論が立ち上がるためには、TiDに見られるような生みの苦しみは絶対ある。
2010-01-14 10:52:19こうした「表現論を立ち上げる苦難」について考える時に私がいつも思い出すのが、ゲーム批評家の馬場秀和がバレエの表現論について述べたweb論文『都ちゃんに萌え萌え』です。吉田都の魅力について述べながら、「サブカルにおいて表現論を軽視するとはいったいいかなる帰結を招くか」を論じてます。
2010-01-14 10:54:06馬場秀和『都ちゃんに萌え萌え』は、増補して新書になって欲しいくらい好きな文章です。文脈依存性がちょっと高いんだよねー。http://www.scoopsrpg.com/contents/baba/baba_20040301.html
2010-01-14 10:55:57「バレエの世界では、理論が非常に重要視されます。全てのバレエダンサーは、 基礎理論を学び、表現技法を学び、訓練方法(メソッド)を学びます。徹底的に 学ぶのです。そして、それを実践します。繰り返し、実践するのです。」 この流れも、今後たとえば漫画ジャンルなどでも出てくると思う。
2010-01-14 11:02:47僕は将来、伊藤先生の書いたような漫画の表現論基礎に加えて、「漫画表現に習熟するとはいかなることか?」という問いに答えた人が出てくることを推測しています。つまり漫画界におけるスタニスラフスキイ(演技教育論の基礎を築いた人の一人)のような人がきっと出てくる。
2010-01-14 11:05:34しかし、漫画の教育論が優れた達成を見るためには、そこに漫画表現論における概念定義作業、そこから推論される表現技法の整備、これらが必要です。そうした作業は、21世紀初頭にようやく構築されてきたのだと、思っております。
2010-01-14 11:07:18RT @klov: とりあえずまとめた。誰でも編集できるので、追加等よろしくです。「trickenさん、語る、語る」 http://bit.ly/6BSCIR [おおてまっち]
2010-01-14 11:11:23おいちょっとまて @klov なんでまとめアカウントがITmediaなんだよ!w Togetter(トゥギャッター) - まとめ「trickenさん、語る、語る。」 http://bit.ly/8pULhb
2010-01-14 11:12:10こちらこそありがとうございます。とりあえず提出書類全部だし終わるまで終わったと思わないことにしますがw RT @ight_とても興味深く読ませていただきました。ありがとうございます。修論も、これから書かれる博論も読みたいと思いました。ご活躍、とても楽しみにしています。
2010-01-14 11:13:15くいてーRT @goito: みんなで「もなどめし」を食うオフ。RT @monado :もなどめしを食わせてやろうか!
2010-01-14 11:14:51