教育の普及と問題点、否定的側面。主に発展途上国における＋能力主義が親の経済能力による社会階層決定に寄与してしまうのか #edu #develop

畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

日本の文脈で教育を語るときは教育の負の側面が往々にして語られるのに、なんで途上国の文脈に落とし込んだとたん全部正になるの?そんなわけないじゃん、途上国を馬鹿にしてるの?とドイツ-イングランド戦のどさくさに紛れてつぶやいてみる。

歯l磨lきl粉みりおんせーじ @millionsage

鋭い視点と思い、公式RTしましたが、正直途上国での教育普及の負の側面って浮かばないなと思いました。 RT @SHatakeyama: 日本の文脈で教育を語るときは教育の負の側面が往々にして語られるのに、なんで途上国の文脈に落とし込んだとたん全部正になるの?そんなわけないじゃん

畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

教育の負の側面というのは厳密に言うと教育のあり方の問題になってくるのですが途上国でのこの問題の例をいくつかご紹介しようと思います。RT @millionsage 正直途上国での教育普及の負の側面って浮かばないなと思いました。

畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

①農村＆国家の衰退:農村部で近代教育を受けてより賃金の高い都市部の産業セクターへと若年労働人口が移動し、農村部の担い手がいなくなり農業が荒廃する。 似た事が英語教育を受けた若年労働力の国外流出についても言えるかと思います(ネパールなんかがそうですね。) @millionsage

畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

②親子関係の崩壊:親が教育を受けていないのに子どもが教育を受けている、と言うケースで起こるのですが、子どもが親の無教養＆言語能力の低さに辟易して親子関係が上手くいかなくなる場合があります。同じ事は移民2世の母語教育でも起きているようです。 @millionsage

畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

典型的なのは教育の量の拡大に質が追いつかず、小学校を出たのに自分の名前さえ書けないというものもあります。こうなると完全に学校に行って発生した放棄所得分家計は損する事になりますからね。児童労働を一概に否定しきれない・すぐにはなくせない所はこんな問題があったりするからです。

歯l磨lきl粉みりおんせーじ @millionsage

興味深い事例ありがとうございました。ただ、教育の量の拡大に質が追いつかないは、「教育普及の問題」とは言いがたく思います。また、やや国家社会にとっての教育という視点のように思いました。教育を受ける主体にとって価値があれば十分ではないでしょうか。 @SHatakeyama

畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

教育が格差の再生産を起こす事もあります。他には教員がHIVを媒介してしまっていたりもします(教員のHIV罹患率は一般人より高い事が多かったりします)。教育の質やあり方を軽視したまま拡大すると、教室の内・家庭・社会で重大な問題を引き起こす事があります。 @millionsage

畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

まあ、教育を全て市場で提供できれば仰る事も分かりますが、国家が提供する場合がほとんどで、国家社会の視点が抜け落ちると結局教育が提供できなくなってしまう、という問題なのです。RT @millionsage 教育を受ける主体にとって価値があれば十分ではないでしょうか。

歯l磨lきl粉みりおんせーじ @millionsage

私と畠山さんの間の齟齬については、議論ではなく視点の違いだと思いますが、せっかくなので自分の考えを少々連投させていただきます。 @shatakeyama

畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

質が伴わない教育を提供するぐらいならしないほうがマシというのが放棄所得の話で、選挙目的で無償化して量を拡大させたり一部ドナーが形に残る学校建築に走ってこうなる事が多いので「普及の問題点」かなと。RT 教育の量の拡大に質が追いつかないは、「教育普及の問題」とは言いがたく思います。

歯l磨lきl粉みりおんせーじ @millionsage

まず、農村の荒廃についてですが、もし農村部で若年層に教育が行われなければ、その国地域での農業の相対的競争力が低下したときに、より貧しい選択肢しか得られなかったのではないかと思います。また、農業の生産性向上の可能性自体教育がなければスポイルされるおそれも。 @shatakeyama

歯l磨lきl粉みりおんせーじ @millionsage

英語教育がゆえの人材流出ですが、フィリピン等もメイド・看護師の出稼ぎ国家となっています。悲しいことではありますが、輸出や出稼ぎを何もできないよりかは国家としてもよく、また、個人やその家族にとっては言うまでもないのではないでしょうか。 @shatakeyama

歯l磨lきl粉みりおんせーじ @millionsage

親子関係については、自分と母との関係で思い当たるところがあったりで耳が痛いのですが、親より教育を受けることで親子関係悪化といってしまうと、アホの子はアホであれとなってしまいます。あくまで教育される主体の能力向上という視点でいいのではないでしょうか。 @shatakeyama

歯l磨lきl粉みりおんせーじ @millionsage

また、親や家庭のかけがえのなさを感じ取る能力も、また親がしてきた苦労を、自分への愛情を汲みとる能力も教育によって開発可能ではないかとも思います。 @shatakeyama

畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

産業発展段階と普及すべき教育段階の問題ですね。前者は相対的競争力が低下してきた段階で中等・職業教育の拡充に踏み切り、農業生産性の向上は初等教育と強い相関があります。国家の産業発展の段階を判断して教育普及をしないと負に作用する事がありますRT @millionsage 農村の荒廃

歯l磨lきl粉みりおんせーじ @millionsage

格差の再生産についても、原理論的かもしれませんがその教育によって、本人にプラスであれば、やはり親の資産の違いでより、差がついたとしても、一律に行われない状況よりやはり正の側面であると思います。 @shatakeyama

畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

フィリピンはコールセンター設立で上手くいったケースですね。個人の見解として出稼ぎ国家は反対です。①オランダ病の人材版が起こってさらなる自国の産業崩壊を招く②今回の経済危機で露呈したように出稼ぎ国家は危機に対して脆弱になりすぎる、が理由です。RT @millionsage 人材流出

歯l磨lきl粉みりおんせーじ @millionsage

HIVの媒介については、主にアフリカが想定でしょうか？　南アフリカでの女子レイプ被害の加害者の多くが教員という報道を見たことがあります。中国でも教員が支配的な地位により女生徒のほぼ全てを強姦している例もありました。教員による生徒強姦は悲しいですが日本でも @shatakeyama

畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

これは仰る通りですね。まさしく教育のレリバンスの問題です。仰られるように教育が行われれば親子関係改善に資するものとなるでしょうし、そうでない場合に関係悪化に働くというものです。RT @millionsage 親子関係

歯l磨lきl粉みりおんせーじ @millionsage

教員に限らず公務員（警察、軍含む）の腐敗の問題は根深いですね。待遇が悪いがゆえにという側面もあるけれど、では待遇がよくなればというものでもないし。。 @shatakeyama

畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

仰られる事は絶対的貧困及び相対的貧困の双方から脱出するまでは当てはまると思います。ただジニ係数と治安の問題に現れるとおり、そこを脱出したら教育の経済成長効果と天秤にかけて普及させていかないといけなくなります。RT@millionsage 格差の再生産

歯l磨lきl粉みりおんせーじ @millionsage

というわけで、畠山さんが教育開発行政的な現実的な側面からマイナスもあることを意識しないと考え、自分は教育の原理的理論的価値に教育の普及拡大という基本はあくまで堅持しなければという考えの違いかと思われます。 @shatakeyama

歯l磨lきl粉みりおんせーじ @millionsage

自分も具体的な発想がないわけではないですが、その話は個別の事例でないと難しくてなんとも。とりあえず、教育は給食とセットで完全無償で供給すべきｗ　くらいですかねｗ @shatakeyama

畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama

ちなみにHIVの件ですが南アフリカの事例を念頭に置いて言及しました。レイプ以外にも成績(チートやテスト問題の流出)と引き換えにというケースもあって、本当に難しいし大変だけどHIV、女子児童の人権双方の観点からなんとかしないといけない問題だと思います。。。 @millionsage