一つ機械があってわれわれは二つのボタンの一方を押さねばならない。一方を押せばAは死ぬがもう一方なら死なない。この機械の仕組みを理解するには物理学の一流雑誌に論文が載る程度の物理学的知識を必要とする。このときどちらのボタンを押すのが〈善い〉のかを判断する能力が法学者にあるか?
2010-06-25 19:49:25法学者が経済学者と論争になるのって謎。例えば「雇用規制」そのものに本質的価値があると言うならもうそれ以上議論のしようがない。もし「雇用規制」の価値は「労働者の厚生」などの別の本質的価値を実現するための道具的価値だと考えているなら後は因果推論の問題で、法学者はこの点ではただの素人。
2010-06-27 00:53:04超同意。RT @mixingale: 例えば「雇用規制」そのものに本質的価値があると言うならもうそれ以上議論のしようがない。もし「雇用規制」の価値は「労働者の厚生」などの別の本質的価値を実現するための道具的価値だと考えているなら後は因果推論の問題で、法学者はこの点ではただの素人。
2010-06-27 00:59:03@rionaoki @mixingale その論理で行くと,法学者はほとんどの問題について素人ということになりませんか?
2010-06-27 01:16:31法学者が他の学問を修めていることはあるでしょうし、そうあるべきだと思います。RT @ryusukematsuo: @rionaoki @mixingale その論理で行くと,法学者はほとんどの問題について素人ということになりませんか?
2010-06-27 01:17:59@ryusukematsuo 法解釈が何をするものか掴みかねています。解釈する際に何を最大化しようとしているのかという点で解釈もそれだけでは成立しないのではないでしょうか。
2010-06-27 01:29:47@rionaoki 成程.法哲学的問題に踏み込みつつあるようですが,そうしますと,解釈行為を支える固有の規準が法学には欠けているのではないかというご見識だと理解してよろしいでしょうか.
2010-06-27 01:36:37文脈を踏まえないリプライは避けた方がいいか.まぁ,それは別途反省するとして,法学方面の方のご意見も拝聴したいところです.
2010-06-27 01:46:42欠けているかはわかりませんが、基準を明示しない傾向があり捉えどころがありません。RT @ryusukematsuo: @rionaoki 解釈行為を支える固有の規準が法学には欠けているのではないかというご見識だと理解してよろしいでしょうか.
2010-06-27 01:51:38何らかの学知に基づくのでない価値規準が密輸入され,その上で解釈その他の行為が成り立っているのではないか(拙理解).やはりそろそろ法学者にご登場願いたい.RT @rionaoki: 欠けているかはわかりませんが、基準を明示しない傾向 RT 解釈行為を支える固有の規準が法学には欠け
2010-06-27 02:07:09@ryusukematsuo もっと他分野の知識を修めろとかそういうことは思いません。ただ、法学のdisciplineには世界の因果的成り立ちに関する知見は含まれていないことを踏まえたうえで各種専門家の主張に耳を傾けてほしいと思います: http://bit.ly/cC3NeS
2010-06-27 02:18:59@mixingale 「法学のdisciplineには世界の因果的成り立ちに関する知見は含まれていない」とのご見識に私は賛同しないんですよね.法的作為は「世界の因果的成り立ち」に関わっていると考えますから.
2010-06-27 02:36:32@ryusukematsuo その見解は非常に興味があるので、賛同しない理由をもう少しパラフレーズして戴けると嬉しいです。現時点で私自身は「法学は世界の因果的成り立ち既知の条件下で人による価値判断の整合性をとる学問」と理解しています。その立場から先の主張を行いました。
2010-06-27 09:15:21例をお借りして言うなら,法学も「機械の仕組み」についての学問だと考えます.機械の種類が違うだけかと.http://bit.ly/cC3NeS RT @mixingale: 「法学は世界の因果的成り立ち既知の条件下で人による価値判断の整合性をとる学問」と理解しています。
2010-06-27 14:26:32@mixingale その意味で,私は法学と経済学を役割的に区別しません.何が「善い」かを扱うのは倫理学その他の規範理論だと思いますし,価値判断に整合性を付けるのは官僚でしょう.ご参考までに.http://bit.ly/a3mhju
2010-06-27 14:28:33@mixingale 念の為に付け加えると,「価値判断に整合性を付ける」際に法学が参照されることはあるでしょう.ただそれは,社会科学一般について言えることで,法学に限られないと思います.解釈と立法は別ですし.
2010-06-27 14:31:02@KazuhiroH @tamai1961 どんな分野の専門家でも,自分がアカデミックな訓練を受けた以外の分野については素人のはずなので,その言明には特段意味が無いと思います.また,法解釈は常に実定法と結び付いているので,解釈「だけ」を修めたということもあり得ないかと.
2010-06-27 14:33:53@ryusukematsuo なるほど。おっしゃらんとしていることはなんとなく理解できます。法学の中にも「法」というモノの社会における機能についての分析という意味での因果推論を行う部門がある、というような主張をされているという理解でよいのでしょうか。
2010-06-27 14:45:41@ryusukematsuo もしそうであるならば「法学のdisciplineには世界の因果的成り立ちに関する(どんな)知見も含まれていない」という風に読める先の私の書き方は誤解を招くものであると同意します。
2010-06-27 14:47:21