TUF 福島で日常を暮らすために 第3回 ゲスト安斎育郎先生
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安斎:シーベルトという単位で表せば、線種も外部も内部も同じ尺度で表せるようにと考えられた単位なんですが、やはりよくわかってないところがあって科学者によって内部被曝を重視する考え方も提起されていて、論争が続いています。
2012-06-18 11:23:28大森:一部にいわれる600倍というのは? 安斎:そういうことは学問的には裏付けられていないです。そういう不確定なことを考えて防御を考える事はないですね。
2012-06-18 11:23:43安斎:ウラン238という放射性物質ですが(燃料にある)半減期が45億年と言われるものです。滅多に放射線を出さないので、かなり大量にないと放射線を出さないです。その結果、かなり大量になってしまうので、重金属中毒がむしろ問題になります。(放射能ではなくて化学毒性で評価)
2012-06-18 11:24:58安斎:セシウム137は半減期30年で、どんどん放射線を出す核種ですから、物質としての量はものすごく少ないです。 セシウムを大量に飲む(放射線のないやつ)は化学毒性を心配しますが、今問題になっている放射性セシウムの場合、物理量が少ないので化学毒性の心配はまったくありません。
2012-06-18 11:25:25安斎:放射線は被曝しないのが一番なので、線がひきにくいのです。本来被曝してはいけないものに、どこまで?という話をしないといけない。 自然に暮らしていても、我々は天然の被ばくにさらされていて、東京とか神奈川はローム層のおかげで被曝が少ないですが関西は1.6倍ぐらいです。
2012-06-18 11:26:01聞き間違いです、京都は東京の1,4倍ぐらい
平均すると国内で1.4m㏜ 世界平均だと2.4mSvと言われています。 そのぐらいの被ばくと比べて、何十倍も高いとかいうようなことがなければ、許容できるリスクとして認識できるかもしれないです。
2012-06-18 11:44:11安斎:孫を連れてだったら迷うという話です。放射線のレベルは工夫して下げることができるかもしれないけれど、村に帰って生活するというと、村の中の文化や生活や経済活動を生き生きと人間関係ゆたかに生きていけるか?放射能の問題ということではなくてね。
2012-06-18 11:26:57安斎:そうです。ただ放射線を避けるために、家の周りの防御壁をめぐらして生活することでいいのか?ということです。帰村への想いというのがあって、どういう生活をするために戻りたいか?ということに関わってきます。放射線専門家が一方的に口出しできることではないんだと思います。
2012-06-18 11:28:03大森:不安はいいこととは思えない。 安斎:不信感があるということ、低いレベルの放射線をあびると影響があるかもしれないという不安ですね。 若いおかあさんは子どものことを考える。おじいちゃんおばあちゃんは孫のことを心配する。
2012-06-18 11:28:45不安の中に暮らしていると、笑いのない希望のない元気の出ない生活になりがちですから、よくないです。 ストレスを抱えて生きていると、癌を防ぐような力も衰えるかもしれない。 不安をできるだけ払拭して希望に変えていくことが大事だと思います。
2012-06-18 11:29:01