6月15日に開催された国立環境研究所『大震災と環境再生』のシンポジウムのようす。瓦礫処理、廃棄物処理、その他の問題
- junjiasakura
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#nies_0615 環境研大迫氏「焼却処理での放射性物質の挙動について、安全確保の観点から。課題は燃焼過程でのセシウムの変化、またバグフィルターでのセシウムの除去性能。作業者の安全など」
2012-06-15 13:21:44#nies_0615 環境研大迫氏「まず焼却の挙動。800度以上の高温、セシウムの物性から見て一部は揮発あるいはガス化、そして灰に残存する、うち7割が排ガスと。特に排ガスでのセシウム。、大気中に出るまでに冷却されるが塩化セシウムという固体になって煤塵になると」
2012-06-15 13:23:13#nies_0615 環境研大迫氏「焼却後の殆どの場合はセシウムは固体として存在する結果となる。したがって排ガス中のセシウム除去では煤塵の除去が焦点でこのためにバグフィルターが利用される。」
2012-06-15 13:24:07#nies_0615 環境研大迫氏「集塵装置としてのバグフィルター、通常は数百本利用されているが、メカニズムとしては薬剤を塗布したフィルターの濾布で濾し取る、そして煤塵の堆積層もフィルター効果が出てくる。1ミクロン以下は除去できる、平均粒径は数十ミクロンなので十分除去できる」
2012-06-15 13:25:33#nies_0615 環境研大迫氏「円筒ろ紙での捕集となるが、ガスでも吸収瓶で補足できる。評価での基準としては排ガスのものとして煙突からの排ガスの周辺大気へのセシウムの基準と実測値を見て判断していく。しかし実際に大気は変動するので煙突出口で基準合致かを見ている、安全側の監視」
2012-06-15 13:26:56#nies_0615 環境研大迫氏「基準の意味としては、そのままガスを吸入しても年間1mSvを超えない基準で作られている。整理すると、出口濃度はほとんどND。検出下限値も濃度限度よりかなり低い。」
2012-06-15 13:27:41#nies_0615 環境研大迫氏「バグフィルターでの除去率を入り口との比較で調査、99.9%以上確保されている結果が出ている。これは8千ベクレル以上の高線量地域での結果。」
2012-06-15 13:29:00#nies_0615 環境研大迫氏「埋め立て処分での安全確保。焼却灰でのセシウムの溶出とその場合の土壌への吸着について安全な処分場の設計が必要。」
2012-06-15 13:29:33#nies_0615 環境研大迫氏「焼却灰の溶出試験。10倍量の水の中での溶出セシウムを測定。飛灰やその固形物について調査した結果、溶出率で見ると、主灰で数%だが、飛灰つまり排ガス中の凝集物は8割溶出。塩化セシウムの可能性も高い、つまりアルカリ金属としての場合の整理が重要」
2012-06-15 13:31:03#nies_0615 環境研大迫氏「重要なのは溶出セシウム捕捉方法。チェルノブイリ事故後の土壌セシウムは20年での数センチレベルの移動。土壌は極めて吸着しやすい。焼却灰からセシウムが土壌にどれだけ吸着するかを調査。」
2012-06-15 13:32:05#nies_0615 環境研大迫氏「結果を見ると、分配係数として出てくるが、やはりゼオライトや土壌の吸着は高いが、焼却灰からの溶出水では塩分が多いので普通の水でのものと1桁か2桁吸着能が下がる。他のカリウム等の妨害もあるので、この点を考慮する必要がある」
2012-06-15 13:33:09#nies_0615 環境研大迫氏「埋め立ての管理方法。出てきた水が処理後に排出する場合、公共の水域の出水中の60ベクレル/l、あるいは90ベクレルという、飲んでも1mSvにならない基準。を排水口で満たすように監視する必要がある。この点でも安全側で関しを行なっている」
2012-06-15 13:34:23#nies_0615 環境研大迫氏「その上で土壌への吸着性を考慮して、将来的な予測を行なっている。一例として、溶出濃度で土壌50cmでの結果、濃度が500ベクレルで何とかセシウム137の90ベクレル基準に達する。しかし難透水層が必要である上ピークの時間が長期的になる」
2012-06-15 13:35:34