2nd Twitter Seminar, "Reading Williamson's Philosophy of Philosophy" (chap.5-8)

要約部分は章の順番に並べた方が便利かと思います。「時間順に並べ替え」にすると順番が崩れてしまうので注意してください。
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kugyo W @pubkugyo

5章c:反事実文を知るのは想像による、ただし知覚によって規制されている。cotenabilityの問題はあるがそうひどくは間違えない。この規制は信念の正当化に使えるほど厳しいか? 間違えないものもある(12人会合の例)。形式論理でいうと閉方原理が対応。 #seminar_PP

2010-07-20 19:56:11
kugyo W @pubkugyo

5章d:反事実的判断にたどりつく過程を推論と扱うのには問題もあるが、通俗物理学は信念形成のパタンだとすれば回避できる。では、前件と帰結とを独立して扱う能力をどうすれば、条件法全体を扱う能力になるか? 期待形成能力の非継続的な使用、“巻き戻し”が答えになる。 #seminar_PP

2010-07-20 19:56:29
kugyo W @pubkugyo

5章e:反事実的条件文の論理から様相演算子の論理を導ける。日常的概念枠組には形而上学的様相が含まれてる。想像が日常の反事実文を評価する役割を無視して、様相の認識論を考えるのは無茶。反事実文の認識論を懐疑せぬなら、形而上学的様相の認識論を懐疑する理由もない。 #seminar_PP

2010-07-20 19:56:50
kugyo W @pubkugyo

5章f:様相を反事実的条件文に吸収したら、様相的判断はア・プリオリになるか? 文の真偽と、その知りかたとの区別をすべき。ア・プリオリな推論自体に過去の経験がevidentialな場合もある。様相的知識は、ア・プリオリというよりアームチェア知識と呼ぼう。  #seminar_PP

2010-07-20 19:57:26
kugyo W @pubkugyo

5章g:反事実文を扱う能力と様相を扱う能力とは切り離せない。□Aが真でも¬A□→⊥が偽であるような例は提出されてない。反事実文の曖昧さや文脈依存性が常に様相演算子を汚染するわけではない。反事実文に真理値を割り当てないと理解できないような事例がある。 #seminar_PP

2010-07-20 19:57:35
kugyo W @pubkugyo

5章h:形而上学的可能性は導出されはするが認知的価値を持たない場合もある。形而上学的可能性も何かほかの可能性の限られた例なのだろうか? 反事実的条件文のいいところは、矛盾を帰結に置くことによって限られた例というのを選び出せるところ。 #seminar_PP

2010-07-20 19:57:42
kugyo W @pubkugyo

遅くなりました.5章"Knowledge of Metaphysical Modality",以上a~hの8ポストです. #seminar_PP

2010-07-20 19:58:37
西條 玲奈 / SAIJO Reina @r_saijo

【6章の目的】(1)哲学の方法論を特徴づける思考実験。思考実験に基づく議論の構造を明らかにする。(2)反事実的条件文と形而上学的様相を認識論を組み込む。(1)(2)のため思考実験の典型事例としてゲティア流の思考実験を分析。 #seminar_PP

2010-07-20 19:14:30
西條 玲奈 / SAIJO Reina @r_saijo

【6章:ゲティア論証の定式化1】 (1)□∀x∀p (K(x, p) ≡ JTB(x, p)) (2) ◇∃x∃p GC(x, p) (3) □∀x∀p (GC(x, p) → (JTB(x, p) & ¬ K(x,p))) #seminar_PP

2010-07-20 19:14:50
西條 玲奈 / SAIJO Reina @r_saijo

【6章:ゲティア論証の定式化2】したがって(4) ◇∃x∃p(JTB(x, p) & ¬ K(x,p))(2,3より)x:主体、p:命題、K:知っている、JTB:正当化された真なる信念、GC:ゲティアケース #seminar_PP

2010-07-20 19:15:09
西條 玲奈 / SAIJO Reina @r_saijo

【6章:ゲティア論証の定式化3】(3)は疑わしい。反事実的条件文を用いた以下の(3)*に書き換える:(3)* ∃x∃p(GC(x, p) □→ ∀xp (GC(x, p) → (JTB(x, p) & ¬ K(x,p))) #seminar_PP

2010-07-20 19:15:35
西條 玲奈 / SAIJO Reina @r_saijo

【6章:論証についての認識論的考察1】小前提(2)はありふれた可能性の主張。問題となるのは大前提(3)*、ゲティア直観に対応:知識ではない正当化された真なる信念ものがあるとする直観。 #semiar_PP

2010-07-20 19:16:03
西條 玲奈 / SAIJO Reina @r_saijo

【6章:認識論的考察2】(2)と(3)*はステレオタイプなアプリオリな知識ではない。なぜならこれらの前提の判断は過去の感覚体験に基づいてなされるから。またこの感覚体験は通常のそれではないため典型的にアポステリオリに知られるのでもない。 #seminar_PP

2010-07-20 19:16:19
西條 玲奈 / SAIJO Reina @r_saijo

【6章:査定1】ゲティア直観(5)仮に思考する人が命題にゲティア関係をもったならば、その人は知識なしでその命題の正当化された真なる信念をもっただろう。(仮定法のアナロジー:(10) ∀x∀p (GC(x,p)□→(JTB(x,p)&¬K(x,p))) # seminar_PP

2010-07-20 19:17:13
西條 玲奈 / SAIJO Reina @r_saijo

【6章:査定2】直接法を用いたアナロジーは以下(17)∃x∃p GC(x,p)□→∃x∃p(GC (x, p) &JTB(x,p) &¬K(x,p))これは5を含意しない。(3)*は(5)を形式化したものとして十分だがゲティア直観に相当するか? # seminar_PP

2010-07-20 19:17:31
西條 玲奈 / SAIJO Reina @r_saijo

【正しい反事実的条件文が定式化に選ばれているか】(3)*をもっと弱くする事も可能。だが哲学的な思考実験を基礎づける論証は反事実的分析を基本とすべき。だからゲティアの論証は(2)と(3)*から(4)に至るものとして解釈するのがよい。 #seminar_PP

2010-07-20 19:17:41
西條 玲奈 / SAIJO Reina @r_saijo

【結論】知識ではない正当化された真なる信念をもつことは概念的に可能。だがこれは知識のJTB理論の形而上学的必然性を反駁しない。思考実験の解釈をするとき扱う可能性は概念的可能性であってはいけない。哲学の典型的な思考実験は反事実的可能性についての議論。 #seminar_PP

2010-07-20 19:17:53
at_akada @at_akada

準備不足のため、かなり不十分なまとめになっておりますが、7章 Evidence in Philosophy の要約をポストします。わたしも8ポストです。 #seminar_PP

2010-07-20 20:01:10
at_akada @at_akada

a:数学者が証明を、生化学者が実験を、歴史学者が史料を証拠とするように、哲学者も証拠を与える。哲学における証拠の役割は他の分野と変わりない。哲学者は、論点先取を避けるために、哲学のおける証拠を心理的なものとしがち。 #seminar_PP

2010-07-20 20:02:01
at_akada @at_akada

b:証拠中立性の要請は偽である。すべての立場を説得できるような証拠は存在しないし、それを要求する必要もない。 #seminar_PP

2010-07-20 20:02:07
at_akada @at_akada

c:哲学者のいう「直観」が何であるかについては諸説あるが、実際「直観」概念の使用法は相当に多義的。「判断」という程度の意味しかない。 #seminar_PP

2010-07-20 20:02:34
at_akada @at_akada

d:判断懐疑主義(「哲学的直観」に関する懐疑主義)は科学的立場を装うが、しばしば伝統的懐疑主義と同じ立場に到達してしまう。 #seminar_PP

2010-07-20 20:03:09
at_akada @at_akada

e:判断懐疑主義の誤謬の1つは帰結の誤謬。証拠がある理論を確証するとしても、その理論の帰結を確証するとはかぎらない。この点を誤ると懐疑主義に陥る。 #seminar_PP

2010-07-20 20:03:38
at_akada @at_akada

f:判断懐疑主義はしばしば証拠中立性に訴えることで、哲学的直観を心理的なものに狭めようとする。しかし心理的事実が中立的であるともかぎらない。 #seminar_PP

2010-07-20 20:03:55
at_akada @at_akada

h:また反省的均衡(理論と個別例の矛盾を調整する)という定式化も、直観の特徴付けができていないため不十分。 #seminar_PP

2010-07-20 20:04:34
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