世界を泳ぐさかなクンのはなし。

川田十夢 @cmrr_xxx

昨日、さかなクンがナポリでタコの修行をするというレアな番組やってた。「かわいいですねー」ってタコに近づいて、墨を吐かれてむせるさかなクン。かわいかった。

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どうでもいい話だが、僕はさかなクンのポテンシャルを相当買っている。ノイタミナで海月姫をアニメ化するとき、さかなクンを拡張したい！とフジテレビに申し出たものの、スルーされた。

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さかなクンは、TVチャンピオン「全国魚通選手権」で五連覇したのがキッカケで有名になったけど。実は結構苦労している。

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東京水産大学を目指すも、受験に挫折。専門学校に入ったが、専行しようと思っていた水産科が入学と同時に廃止。卒業後、せめて魚に関する仕事がしたいと、熱帯魚屋・水族館・寿司屋などを転々としていた。

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水族館で働いていたときのことを振り返るさかなクンも、かわいい。「魚のことだけ考えられると思ったら、配管とか排水とか難しいことばかり覚えさせられて馴染めなかった。」

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番組は、世界有数のナポリ海洋研究所でタコ修行するさかなクンに密着。タコの知能指数を段階的に記録する役割を担うも、タコが好き過ぎて興奮して研究どころではない。ついてくれた先生、終始苦笑い。

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パブロフの犬ならぬ、パブロフのタコが成立することの証明として。白い玉に餌、赤い玉に餌をつけずに水槽に入れるよう先生に言われるさかなクン。間違えて、赤い玉に何度も餌をつける。顔を赤くする。かわいい。

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「わー、かわいいですねー。」を連発しながらも、しっかりノートをつけ続けるさかなクン。カメラがチラっととらえたのを拡大して読んでみたら「タコの順位は身体の大きさではなく、知能と強さで決まる」としっかりメモってあった。研究者としての顔がうっかり垣間見れた。

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番組の終盤、先生からさかなクンへ質問。「タコはどうでしたか？」「自己顕示欲を示すタコを見て、闘魚と知られるベタという魚を思い出しました。瓶の蓋を開けるタコは、ヒトデみたいだと思いました。」

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それを聞いた先生、感動して次のコメントを残した。「あなたには二つの長所があります。熱意と喜びとともに観察できる力。そしてそれを絵にできる力。」

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最後にさかなクン。「魚は世界で三万種、日本で四千種いると言われています。日本ではマダコと呼ばれているタコも、ここナポリでは更に二種類に分けて呼ばれていた。日本に帰ってもう一度、しっかりタコと自分を見つめ直したいです。」