経済破局は来るのか?~金貸しが創りあげた近代市場の崩壊①~武力支配国家と古代市場の誕生

ユーロ危機?、ドル暴落?、中国バブル崩壊?・・・果たして、世界経済破局は来るのか?リーマンショック前夜に書かれた「GRAND THEORY VOL4 経済破局は来るのか?~金貸しが創りあげた近代市場の崩壊~」http://bit.ly/HR2o1fを元に「金貸し」によって仕組まれた「市場」の真の姿について考えてみます。 Part①は古代メソポタミアに誕生した武力支配国家を舞台に身分制度や私権闘争の『抜け道』として商人が作り出した古代市場、そして『価格格差』という騙しによる市場拡大の原理についてです。
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花盗人 @nusubito_hana

24.【格差⇒身分の成立】力による制圧が進むと、力の強い部族が弱い部族の生産物を奪い、強い部族は蓄積した富で更に武力を強化→強者と弱者との格差拡大。冨と武力が世襲されて数代続くと、覆せない圧倒的な格差が生まれる⇒生涯固定の『身分制度』 http://t.co/d8Q3o8ib

2012-04-13 20:20:54
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花盗人 @nusubito_hana

25.◎【序列闘争の『抜け道』として登場した古代市場】生涯固定の身分制度により王侯貴族に莫大な富が蓄積→この武力支配体制下では、支配階級以外は私権(自らの富)を拡大する可能性は完全に閉ざされてしまう。

2012-04-13 20:21:27
花盗人 @nusubito_hana

26.◎そこで、強大な武力を持たない者が、新たに私権を獲得する可能性を生み出す突破口(=身分序列の“抜け道”)として『市場』を生み出した!これが現在に続く市場の起源。 http://t.co/eXVBQrEK

2012-04-13 20:23:17
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花盗人 @nusubito_hana

27.つまり、富が集中した王侯貴族に(他の場所や集団からタダ同然で手に入れた)自らの交易品を「珍しい、高級だ」と“信じ込ませる”=“だます”ことで、実態は1の価値のものを100として売ることができる!(命がけ)→こうして交易集団は王侯貴族などが蓄えた富をかすめとっていった。

2012-04-13 20:23:45
花盗人 @nusubito_hana

28.現在も実際大した実質価値の無い宝石には信じられないような値がつき、人々の欲望を喚起している。これは、まさに「珍しい、高級だ」と幻想化されだまされている証拠。だましのテクニックは今も昔も変わらない。また、地中海の海賊であるフェニキア人が最初の交易集団=商人であったらしい。

2012-04-13 20:24:09
花盗人 @nusubito_hana

29.【ポイント】支配階級に富を集中させ、格差を生み出すとはいえ、国家の『力の序列原理』はあくまでも他国からの圧力下での『統合原理』であるのに対し、それに付け入った商人は徹頭徹尾「自分のため」の「だまし」。これは現代の国家と市場の関係の原型と言える。なぜなら・・・

2012-04-13 20:24:49
花盗人 @nusubito_hana

30.「新自由主義」に代表される無制限の利益追求・市場拡大は、地球環境や人々の生活・精神を破壊し、あらゆる秩序を破壊し、今や経済破局という崩壊現象に至ろうとしている。それを食い止めるべく国債増発し借金まみれになり苦しんでいるのが国家であり、我々庶民。

2012-04-13 20:25:40
花盗人 @nusubito_hana

31.【生活必需品より贅沢品の方が高いのはなんで?=“価格格差”の秘密】市場では、「珍しく高級だ」と信じ込ませやすい宝石や絹、毛皮などに高値がつく。(実態は1のものを100として売りつける)逆に、普段から食べている米や麦に幻想は抱けない→農産物はそれほど高く売れない#金貸

2012-04-18 18:50:55
花盗人 @nusubito_hana

32.この構造が現在まで続く「価格格差の秘密」であり、この差を生み出しているのが「幻想価値」。現在も、幻想が描けるものは価格が高く、描けないものは安い。(例えば、市場において幻想化できない=儲からない農業は、生きていくために必要であるにも関わらず衰退していった。)#金貸

2012-04-18 18:51:39
花盗人 @nusubito_hana

33.【市場は“だまし”によって拡大】この価格格差のだましの引力によって、人々は農産物よりも珍しく高級なものを集めたり、作ったり、売ったりするようになっていく。こうして、ありとあらゆるものが市場で取引されるようになっていく。#金貸

2012-04-18 18:52:19
花盗人 @nusubito_hana

34.【市場拡大の原動力は「略奪」と「だまし」】中世ヨーロッパの海賊、十字軍、大航海時代、その後の植民地支配、第1次2次世界大戦、イラク戦争等、富や資源の略奪のための戦争は挙げればきりがない。この略奪によって国家や支配者層に集中した富を商人がだまし盗る繰り返しで市場は拡大#金貸

2012-04-18 18:52:47
花盗人 @nusubito_hana

35.【市場の起源と拡大】①当初は支配階級による「略奪」によって富が蓄積②やがて固定身分制度により序列統合国家が成立すると外圧が緩み解脱欠乏・快美欠乏増大③それに目をつけた商人が「だまし」を武器にタダ同然で入手した商品を高値で売りつけ④価格格差=市場が成立した。#金貸

2012-04-18 18:53:29
花盗人 @nusubito_hana

35’.【市場の起源と拡大図解】 http://t.co/UobqUcU3

2012-04-18 18:54:55
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花盗人 @nusubito_hana

36.【もう一つの市場拡大原動力=「勤勉」】「略奪」と「だまし」が市場拡大の一般的な様式であるが、例外もある。それは、日本における「勤勉」。当時世界最大の都市であった江戸も、戦後復興も、略奪やだましではなく、日本人の勤勉性によって市場拡大が成し遂げられた事例。#金貸

2012-04-18 18:55:41
花盗人 @nusubito_hana

37.【十字軍遠征の真の目的は市場拡大】第1回十字軍遠征(1096~)において、遠征中の軍隊などへの物資補給はヴェネチア、ジェノヴァ、ピサといったイタリア商業都市の商人。また、彼ら商人に資金援助していた金貸しも、十字軍遠征によって財と権力を拡大。#金貸

2012-04-24 22:31:37
花盗人 @nusubito_hana

38.第4回十字軍遠征(1202~)はヴェネチア商人が教皇に進言することで実現。十字軍に商売敵であった東ローマ帝国の首都を攻撃させ、陥落、征服した。もはや聖地奪回どころか、同じキリスト教国家の首都を陥落させるなど、当初の大義名分は失われた。#金貸

2012-04-24 22:32:36
花盗人 @nusubito_hana

39.結果教皇の権威は失墜。諸侯、騎士は没落。代わって諸侯らと大差ない力を持つに至った商人達は、自分達の利益を守るために自治権を獲得し、自治商業都市国家ヴェネチアを建国した。(1200年代半ば) #金貸

2012-04-24 22:34:35
花盗人 @nusubito_hana

40.【ルネサンスもイタリア都市国家の商人が主導】十字軍遠征を利用し財を成したイタリア都市国家商人達がパトロンとなり、ダビンチやミケランジェロなどの芸術家や学者を保護し、援助したのがルネサンスの始まり。⇒羅針盤や火薬の改良・実用化が大航海時代へと繋がっていく。#金貸

2012-04-24 22:35:21
花盗人 @nusubito_hana

41.◎十字軍を通じ市場拡大が進み、ありとあらゆるものが市場化され、戦争をするにしても何をするにしてもすべては財力次第となり、◎国家の基盤が「武力から経済力」へと転換。⇒国家自身も国力増強のために市場を拡大する必要が高まり、略奪と交易路の開拓に乗り出した#金貸

2012-04-24 22:36:09
花盗人 @nusubito_hana

42.【略奪による市場拡大のための大航海時代】国家の支援を受けた商人達は一攫千金を狙いアメリカ大陸やアフリカ大陸に到達。原住民を脅し虐殺し奪った金などをヨーロッパに持ち帰り支配者層に売りつけることで更に財を拡大した。(ex.コロンブスによる大量虐殺)#金貸

2012-04-24 22:37:35