「原発」ではなく「放射能による健康被害」とたたかう - 木下黄太さん

木下さんご自身が一連のツイートをまとめてブログ記事にしておられます。 「僕の意識では、徹底して闘うしかないと思います。」 http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/98c459e7bc8e687440f80214580d4d47
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木下黄太 @KinositaKouta

僕は意識の違いというのは、昨年シンポジウム参加の時にも感じています。首都圏からの避難や、食べ物への警告をシンポジウムでも話す僕終了後、普通の居酒屋、打ち上げ会の席で、大半の関係者がおいしそうにサラダを食べていたのをみて、「反原発運動のリアルは何?」と強く疑問を感じました。

2012-07-06 12:04:12
木下黄太 @KinositaKouta

僕は、国内の反原発側に対しては、推進側同様に、一定の注意をして対応しています。おそらく、本質的にこの事故の、特に東京の被害を直面しない人が多いのだろうとおもいながら、活動しています。僕の主張はそこを踏んでいるため、都合が悪いのだろうと感じています。

2012-07-06 12:06:26
木下黄太 @KinositaKouta

反原発サイドから、妨害めいた話は、初めてではありません。バンダジェフスキー博士の来日を妨害したのは、反原発側の立ち位置にある雑誌のヨーロッパ特派員を名乗る人物。長らく反原発活動をしていて、彼に近い立場の数人も共同歩調。博士本人に協力するなとメールが届き、来日を潰されかけました。

2012-07-06 12:09:21
木下黄太 @KinositaKouta

沖縄の平和団体の事務局と、博士来日について協力依頼。現場で快諾していただいたにもかかわらず、別から横やり。本土から。反原発の専門家など「内部被ばくを認める講演をやって、責任が取れるのか」と言われ、協力は立ち消えに。わびられたとも聞きました。

2012-07-06 12:11:19
木下黄太 @KinositaKouta

正直、話のつながらない、反原発団体の方たちは、今起きているリアルをどう確認しようかとしている、僕の感覚はおわかりにならないと思います。おそらくそうしたリアルとは関係なく、「原発反対」のイデオロギーによる主張が圧倒的に強い。僕はそうしたスタンスに違和感は強くありました。

2012-07-06 12:14:06
木下黄太 @KinositaKouta

僕には、放射能による健康被害は相当リアルで、これをどのようにとらえて、どう対処するのかしか、本質論はないと考えています。全部を犠牲にして、そのことを中核にとらえて行動しているつもりです。瓦礫の広域拡散に反対しているのも同じ理由です。

2012-07-06 12:16:34
木下黄太 @KinositaKouta

土壌調査にしても、首都圏の汚染状態を認識するしか、スタートポイントがなく、誰もやらないから、僕が呼び掛けて行いました。それではっきりしたことは都内の汚染は酷い。ウクライナのキエフレベルは最低想定という事です。これをベースになにがおこるのかを考えて発言しているだけです。

2012-07-06 12:18:33
木下黄太 @KinositaKouta

全国の土壌調査をすると、関東・南東北の大半は厳しく、しかし、その周辺を除く中部より西日本と、北海道はおおむね守られたこともわかりました。日本の地形が幸いし、汚染エリアと非汚染エリアの差は鮮明に。ウクライナやベラルーシ並みの関東南東北。それ以外は、ヨーロッパほども汚染されていない。

2012-07-06 12:20:58
木下黄太 @KinositaKouta

こうした状況から考えて、人材が集中しているはずの首都圏で、年々、健康被害は顕在化しますし、DNAを傷つけていくことそのものは、どんどん進行している環境なのはあきらかです。この点で、首都圏からの避難も、子供、未成年、妊婦、妊娠可能な女性に呼びかけています。日本を守るために。

2012-07-06 12:24:37
木下黄太 @KinositaKouta

おきるかおきないかは、神でありませんから、勿論わかりません。しかし、相当な放射性物質がむき出しで存在する環境に首都圏はある。何が起きてもおかしくはないです。こんなことは、少し考えればわかります。その物質が人体に影響を与えるもので、当たり前に環境下に多く存在する。免れたら僥倖です。

2012-07-06 12:29:42
木下黄太 @KinositaKouta

何かが起きるリスクが首都圏にあることを前提に、僕はすべての活動を一貫して行っています。身体症状の報告は、ぼくに数限りなく寄せられている。しかも、何人、医療専門家に聞いても、被ばく対しての有効な回避策は、チェルノブイリ関連では存在しない。しかし、災厄は、おこっている。これが現実。

2012-07-06 12:32:11
木下黄太 @KinositaKouta

そうしたならば、首都圏でも、同様の状態になることを想定して、リスクコントロールの観点から回避策をとるべきだと言うのが、僕の主張。もちろん、顕著な身体症状や、甲状腺の異常、血液像の異常が出た場合は、議論の余地はほぼないと思います。リアルに危険に直面している。避難は第一選択肢です。

2012-07-06 12:34:24
木下黄太 @KinositaKouta

そこで、東京にいたいとの気持ち、生活を変えたくない気持ちと僕の主張はぶつかります。ですかんら、僕をデマとすれば話は簡単です。だから、どうしようもない、ツイートや話で、ネットでデマ扱いをしてくる人々がいる。現実に、名前を出して、僕と対面したり、きちんと申し入れをする者は今だ皆無。

2012-07-06 12:36:45
木下黄太 @KinositaKouta

僕にとっての反原発は、福島のみならず、関東南東北の人々に壊滅的な打撃を与えるリスクを、福島第一原発の事故がもたらした以上、原発はすべて停止し、極力早く廃炉するしか方法がない。日本を守るためには、選択肢がなくなったという認識に基づいています。

2012-07-06 12:39:05
木下黄太 @KinositaKouta

これは、反原発という主張のための話ではありません。エネルギーシフトという夢物語の主張のためでもありません。こうしたイデオロギーや夢は何の関心もありません僕には、リアルな放射能被害という現実を、これ以上、拡大させないための、生存競争に他なりません。だから、選択の余地がない。

2012-07-06 12:41:42
木下黄太 @KinositaKouta

日本や日本人という存在が、この世界で残れるかどうかという危機感に基づいて、行動しているだけです。この点で、官邸前デモについては、主催者と大きく認識が違う事は前提として、それでも政治的なパワーの結集につながるなら、協力した方が、リアルな防衛にも、プラスと判断し、呼びかけました。

2012-07-06 12:44:22
木下黄太 @KinositaKouta

主催側が、こちらの放射能による健康被害的な主張を除外したことを公言しなければ、そのままデモに向かう話。しかし、それを公言した以上、この点を踏まえて参加呼びかけをしている僕は、やめるしかないと決断しました。相手の内容の稚拙さ、子供をこさせようとする危険度も含め、不参加勧めました。

2012-07-06 12:47:07
木下黄太 @KinositaKouta

僕にとっては、放射能による健康被害が、顕在化しないなら、原発を止める理屈は成立しません。御用学者の主張通りなら、原発を維持して構わないと思います。もちろんそんなことは、成り立ちませんし、健康被害は福島にとどまることはありえません。都内でも、顕著に出ています。

2012-07-06 12:49:16
木下黄太 @KinositaKouta

結局、放射能による健康被害というリアルに直視する人と、直視しない人しかこの日本には存在しません。直視する人は圧倒的に少数です。しかし、申し訳ないですが、この現実が顕在化すると、圧倒的多数になります。しかも怨嗟の声がとどろくことになると。僕は考えています。

2012-07-06 12:51:56
木下黄太 @KinositaKouta

この場合、この国で原発を継続するリアリティが、喪失していく事になります。はっきりいって、続けられるはずがない。こうした観点で、僕は原発に対してNOを言い続けます。しかし、官邸前デモ主催者側のような、その悲劇のリアルに眼を閉じる人たちと僕のスタンスは決定的に溝ができたという事です。

2012-07-06 12:54:49
木下黄太 @KinositaKouta

こういう僕の考えがお嫌な方は、どうぞフォローをお外しください。ブログを読者もおやめください。誰もが僕の情報をアクセスしなければ、僕が何を言っても、無価値です。誹謗中傷する方たちは、僕にきちんと対面して言う勇気もないようだから、僕から離れろと冷静に呼びかけましょう。効果的ですよ。

2012-07-06 12:58:24
木下黄太 @KinositaKouta

しかし、今回よくわかったのは、どんなに僕個人が話しても、この健康被害に直面して、きちんと対応しようとする、リアルな感覚があり、リスクコントロールをわかる人は本当に少ないという事です。僕の講演会に来られている方の大半も、違うと僕には思えています。

2012-07-06 13:02:02
木下黄太 @KinositaKouta

身近な人間の大半もそうです。僕には、居場所はありません。自死という言葉を覚悟として使うのも、いよいよ本質的に居場所がないという強い思いがあるからです。おそらく切り開けないと、物理的にせよ社会的にせよ、「死」という想定も意識せざる負えない状態だと僕は認識しています。

2012-07-06 13:03:53
木下黄太 @KinositaKouta

原発事故による首都圏からの退避を呼びかけた時から、自分がテレビの社屋を出る決断をした時から。僕の中にはずっと「死」というもののリアリティは迫っています。放射能で死ぬのは、あまりに割が合わないので回避したいのですが、この主張を続けることと東京との溝は深く、僕はぎりぎりの立場です

2012-07-06 13:06:33

他人を変える