続・ラノベとミステリについて
- K_misa_maguro
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@tueha117 そこに、ジュヴナイル(児童文学、少年小説)とライトノベルの間に横たわる深くて広い溝があるようなのです。うわっ、夜が明けてきた……!
2010-06-27 04:15:12猫拳さんのブログの6/9の記事。『ブギーポップ以来、紙のオタクフィクションはイヤな大人のいないところでやりすごしてきたのではなかったか。』は、そのままラノベ的ミステリが創りがたい理由にも直結するような気がするなあ。 http://bit.ly/b42bR2
2010-06-27 05:03:13@mikio_at_ikarum どうも突然失礼。『殺人喜劇の13人』の名が出るとなぜか冷や汗が出るので、おほめいただき安堵しました。ライトノベル&ミステリ論議は、mysteryEQ氏にラノベにおける本格指向の書き手につき尋ねたことを発端に、laosuu氏の意見を交え進行しました
2010-06-27 05:14:21若い読者が思ったほど増えていない、ということですが、ではそもそも、本格ミステリ業界としては、若い読者を「いつまでにどれくらい増やす」つもりでらっしゃったんでしょう。誰が、どのような根拠で、どのくらい増えると計算したのか。そのためにどのような工夫がなされたのか。そこが知りたいです。
2010-06-27 08:28:46未来の読者へ向けて書く、というのはたいへん素晴らしいことですが、これまでそれがやられてこなかったわけではないでしょう。「ミステリーランド」やさまざまなマンガ、映画、テレビドラマでの展開も、結果的に「未来への読者」に向けたアピールとしてなりたつものだったのではないかと思います。……
2010-06-27 08:39:47その意味ではここ何年か、本格ミステリは、むしろ(援護射撃だらけの)たいへん恵まれた環境にあった、というべきのではないでしょうか。“にもかかわらず”思ったより増えてないとしたら、それ本格ミステリというジャンル自体がもつ限界値が、「このあたり」にあったということなんではないか。……
2010-06-27 08:44:11大方の反感を買うことを予想しつつ書きますが、そもそも1つのジャンルがずーっと継続して高い人気を保ち続ける、なんて不自然なんではないかと思います。まして、本格ミステリなどという、ある意味歪んだ異形の文学がいついつまでも万人に支持されまくるとしたら、その方がおかしい気がします。……
2010-06-27 08:48:59むろん努力は必要ですし、最大限なされるべきです。しかし、こうした流れが強まり過ぎると、しばしば当該ジャンルのあり方を歪ませる。当方はこのことを怖れます。平たく言えば、本格ミステリ人気を保つために本格ミステリのあり方を変える、なんてのは本末転倒なんで気をつけたいナ、ということ。……
2010-06-27 08:57:18都筑道夫いわく、「本格推理小説は専門料理店」であって、本格ミステリはそもそも本質的に敷居の高いジャンルなのです。それが誰でも気軽に入れるファミレスやファストフード店になってしまったら、当方にとってその店はもう別の店。そうなったら、たぶん行くことはないでしょう。……
2010-06-27 09:04:43もちろん専門料理店だって、気軽なランチメニュを用意するのは大切なことです。ただ、それはあくまでランチタイムのみのサービスであって、それ以上でもそれ以下でもない。そのことを忘れないでほしいなあ、と。数々の栄枯盛衰を傍観してきた「なすがまま史観」の焼け跡派は、思うわけです。……
2010-06-27 09:09:41本格ミステリの市場拡大という点でいえば、すでに限界点を迎えている(と思われる)国内市場よりも、海外市場の方がはるかに有望だと感じます。例の一連のアジアの本格ミステリムーブメントなど、すっごいチャンスでしょう。だから、単純にビジネスとして捉えるなら、狙うべきはむしろそちらか、と。
2010-06-27 13:12:33本格ミステリ適性といったようなものをもつ人間は、一定量しかいないけれども、逆に一定量はつねに確実にいると思うんですよね。したがって、母数が多いほうが総数も多い。仮に人口の1%いるとしたら、中国ならどうなるか、と。しかも、そこはまだほとんど未開の処女地なのですから……。
2010-06-27 13:18:36翻って日本では――各位もご承知の通り――どう転んだって読書人口のパイ総体は、残念ながら、基本小さくなる方向にしか推移しそうもありません。だとしたら、(暴論を承知で言いますが)、国内ではマニア狙いに特化して、小さいけど確実な市場を確保するという戦略も在りでしょう。
2010-06-27 13:36:58本格ミステリって基本的に小説としては退屈だもんなあ。娯楽作品としては異様ですよね。こんなに人を選ぶ作風が大量にあふれた90年代後半はよほど飢えた人がいたんだろうね。
2010-06-27 15:03:33この議論とはややずれるとは思うけど、富士ミスとかが売れなかったのはラノベ層がミステリを拒否したという以上に、ミステリ読みがカバーしなかったのが大きいと見える。ミステリファンの方もラノベ(笑)として馬鹿に.. http://togetter.com/li/31907
2010-06-27 15:09:09勿論、そういうファン向きに満足ができる作品を提供できなかったというのはあるかも知れない。だけど、富士見ミステリの作品で「読める」という作品がミステリファンの中で語られていたことはどんだけあったのかな。い.. http://togetter.com/li/31907
2010-06-27 15:11:38あとこの手の議論でいつも思うけど、ラノベをジャンル化して語るのはどう考えても間違ってる。少なくともミステリとかSFみたいな分類ではなくて、現状では「そういうレーベル」をそう呼んでいるというのが大勢なわけ.. http://togetter.com/li/31907
2010-06-27 15:20:38と、ついリツイートしちゃったけど、まあスタイル化は固定化と同義なので、ラノベの未来も暗いです。ジャンル特化は多くの場合、〝終わりの始まり〟のような気がしてないらない…というのはおいといて、ラノベからの越.. http://togetter.com/li/31907
2010-06-27 15:53:07東野圭吾が、ミステリ読者は犯人を「本命」「対抗」「大穴」で推理していると言っていてガッテンした。容疑者リストの誰が犯人でも何かしらの想定をしているから驚きはないのだ。リスト外から何かしらの手段で意外な人物を連れてくるか、意外な犯人よりも華麗なロジックで魅せる──ってことかな。
2010-06-27 16:18:54僕も結局はMAQさんと同じ考えです。「萌えキャラ本格ミステリ」があってもいいけど、そればっかりでは困る(でも堅い本格ばっかでもやだな)。 @junk_land 平たく言えば、本格ミステリ人気を保つために本格ミステリのあり方を変える、なんてのは本末転倒なんで気をつけたいナ
2010-06-27 17:03:29まあコメントの「富士ミスとかが売れなかったのはラノベ層がミステリを拒否したという以上に、ミステリ読みがカバーしなかったのが大きいと見える。ミステリファンの方もラノベ(笑)として馬鹿にしていた部分があると思われ。」というのが全てなんじゃないかしらね。
2010-06-27 19:24:47ある種のSFや「本格」ミステリファンのラノベへの態度を見るにつけ、この植民地主義者め、と言いたくなるよ。なんだね、ラノベ界に本格租界でも作りたいのかね。
2010-06-27 19:49:57近場の中規模書店に行ったら書店の一角が新書に侵略されていて驚いた。こんなに出ていたのか、と、レンタルビデオ屋の韓流ドラマコーナーを見る風情。他の一角は付録つき雑誌が占領してるし、リアル書店は大変だな。
2010-06-27 20:27:10