判例同旨ってなんやねん。ほとんどの判例が事例判断やのに,同旨なんてありえへん。判例と同じ解釈をするとしても,結局,その論拠,その解釈によるときの具体的な判断基準を論理的に説明した上で,事案にあてはめないと答案にならんやん。
2012-07-08 04:36:18今日の流行りは「判例同旨」問題か。(1)きちんと説明をした上で「判例同旨」と付されているものと、(2)説明を全くせずに「判例同旨」という4文字だけが理由づけとして用いられているものを見かける。問題は(2)の場合なんでしょうねえ。
2012-07-10 10:07:13@gk1024 「自説」と「判例」を同価値のものと位置づける点で、(1)も本来は正しくないと思います。深刻なのは(2)のほうですが。
2012-07-10 10:10:55解釈論である以上、「そう解釈した理由」の説明が求められているところ、「判例と同じだから」とするのみでは、「教科書にそれが正解って書いてあったので覚えてきました」と言っているに等しい。尋ねられているのは「なぜ、それが正解だとあなたは(あるいは判例は)考えてるんですか?」ということ。
2012-07-10 10:11:20という言わずもがなのことを言ってしまう朝。ところで、「また学者がアホみたいなこと言っている」(大意)というツイートも散見されるけど、実務家も(あるいは実務家こそ)、判例の射程を必死に考えておってですね。ある判例の射程内/外にあると考える理由は、やっぱり説明を要するよなあ。
2012-07-10 10:14:54あとですね、よくできた問題は、既知の判例における事案をちょっと変えておいて、それでも射程内にあるかどうか尋ねていることがあるのです。「ああ、あの判例と同じね、『判例同旨』っと」と飛びつくと間違うのです。
2012-07-10 10:17:54「答案の書き方」そのものは技術的な問題であるにしても、「ものごとを論ずる意味」や「法学上の解釈のお作法」は、法律家を目指さない学部生にもよく理解して欲しいところで、学部教育でも伝えようと意識している、つもり、では、ありますよ……(だんだん声が小さくなる)。
2012-07-10 10:22:50私の理解では、「間違っていない限り書いても書かなくてもよいが、同誌でないところで書いて間違うと最悪」、というところです。 RT @h_nakaji: @gk1024 (1)について、少なくとも、わざわざ「判例同旨」と書く意味もないように思うのですがどうでしょうか。
2012-07-10 10:24:36あ、ちなみに、「答案の書き方」といった技術的な問題も、機会があれば教えている……つもり……(ちさと)。数百人の答案を一人で添削するのは無理なんですけどね。ゼミでは有志と答練やることあるし、期末試験でも、内容面についても、書き方等形式面についても、近年は講評を書いている。
2012-07-10 10:27:03というのは、「書き方」というのは馬鹿にできなくて、文書や口頭でやりとりするスキルは、実務家としての仕事上不可欠ですからねえ。「読みにくい何かいてあるんだか分からない書面」では、仕事にならないわけです。
2012-07-10 10:29:23「判例同旨」と書きたい理由は、「どこかでそう指導されている」「判例同旨と書くと説明を省略して善いと誤解している」という場合を除けば、「知っていると示すと加点されると思っている」あるいは「そこに配点があると思っている」かなあ。
2012-07-10 10:41:51