nibuya
@cbfn
「志賀さんの文学は一つの真実の、あまりに完璧な表現だったので、新しい真実に適応した形式を見つけることが出来なかった。(・・・)そして私たちには思い出だけが残ったのだった」という大岡さんの評で納得しておく。読んだという思い出と、その幾つかの気分が決して悪くなかったという思い出だけ
2012-07-31 23:18:50
nibuya
@cbfn
多分僕は日本の近代小説をあまりに幼い時に読んでしまった結果何かの葛藤やら問題を扱う文学的営為としてではなく散歩やらなんやらの体験と同じようにそれを「過ごしてしまった」のだ。だからむしろバイクでガランとした六甲の山を抜ける瞬間にそれらを現実の季節の匂いやらのように思い出すことになる
2012-07-31 23:39:52
nibuya
@cbfn
下らない思い出。「『蟹工船』という深刻な問題小説があり・・・」と傍らで誰かが言った時、僕が思い出したのは、僕の子供の頃「問題小説」という言い方は「エロ小説」について言われることが多くて、確かそんな題名の「エログロ雑誌」まであったと思う。これは別に『蟹工船』への皮肉ではない
2012-07-31 23:49:47