- HAYASHI_twit
- 10026
- 1
- 1
- 1
詩は言語による立体であり得るか。削り取られた空間であり得るか。リルケの接近はマラルメの意志を貫くのか。現象の叙述は事象そのものから逸れて行く。レヴィナスがイリヤの闇で他者の顔を眼差すとき、ブランショは書物の不在を語り、フーコーは主権の座で挙措を失う。純粋理性は詩をも涵養するのか。
2013-01-03 12:46:30一人、文章の構成能力に卓越した生徒がいる。「作品とは作品に対する期待である」というブランショの引用は、英単語帳のキーセンテンス程度に、理解ではなく記憶してくれれば満足だったのだけど、思った以上に深く、僕の持論と『来るべき書物』の文脈を区別して読解している。舌を巻く。
2013-01-03 23:55:17ブログを更新しました。 M.ブランショ 『書物の不在』 http://t.co/5K5JhquU
2013-01-04 20:16:08今年はブランショ没後10年ですね。『文学空間』がオルフェウスという中心を持っているのに対し、数日後に文庫化される『来るべき書物』はセイレーンで始まる。マラルメ、プルースト、アルトー、バタイユ、ロブ=グリエ、H・ジェイムズ、ヘッセ、ブロッホ、ムージル等様々な国の作家を論じた批評集。
2013-01-05 12:23:13ロシアの詩人ワジム・コゾヴォイは、ヴァレリー、シュペルヴィエル、アルトー、ミショー、シャール、ドゥギーなどの露語翻訳者でもあるけれど、日本では翻訳書がなく知られていない。フランスで出版されたブランショとコゾヴォイの書簡集には「上昇する言葉」というコゾヴォイ論が収められていている。
2013-01-05 12:29:09ブランショとコゾヴォイの書簡集(lettres à vadim kozovoï)に収められた「上昇する言葉(La parole ascendante):あるいは我々は今なお詩に値するのか?」は日本語で読めます(斉藤毅訳)。有難し!【PDF】http://t.co/jpvlkNPc
2013-01-05 12:30:40ブランショ“L'Espace littéraire”のKindle版が出ていたとは…しかも316円。“Thomas l'obscur”も300円也。 http://t.co/ZmhYphtU
2013-01-06 22:42:16神秘は次のような点にある。つまり、私が不幸であり、その私がテーブルにむかい「私は不幸だ」と書くという点にある(日記)。いったいどうして、このようなことが可能なのか? なぜ、このような可能性が奇妙であり、ある点までは人をつまずかせるものであるかはおわかりだろう。(ブランショ)
2013-01-08 14:32:40小説にブランショと共通した点があるように、映画はベーコンを思わせます。つまり一方では廃棄であり、もう一方では出現であるわけです (ミシェル・フーコー「外部を聞く盲目の人デュラス」)
2013-01-08 16:02:53【本日発売】『来るべき書物』(モーリス・ブランショ著 ちくま学芸文庫) 【Amazon紹介文】「プルースト、アルトー、マラルメ(略)らを対象に、20世紀フランスを代表する批評家が、その作品の精神に迫る」 【Amazon】→ http://t.co/o6NRN8Hw
2013-01-09 07:12:04『海』の創刊号を引っ張り出したら、世界の第一線の文学者(t1969当時)へのアンケートみたいな記事が載ってた。「日本文学はどうですか」とか「文学は何かの役に立ちますか」とか「このアンケートはどうですか」とか質問してた。(続)
2013-01-09 19:45:07答えてる文学者が、豪華メンバー! ブランショ、バルト、シモン、ウィルソン、バロウズ、ナボコフ、アップダイク、ドス・パソスなどなどなど。みんなていねーに質問に答えていて、何ページも書いてる中で、ナボコフとドス・パソスは、めちゃくちゃおざなり。(続)
2013-01-09 19:48:13このブランショ『望みのときに』の言葉とほとんど同じ文が『白日の狂気』にも。《さあやってくるぞと、私は独語した。終末が来るのだ。何かが到来するのだ、終末が始まるのだ、私は歓喜にとらえられていた。》(P17) @BlanchotbotJP 「さあ起きる。何かが起きる、終末が始まる」
2013-01-09 20:44:06《それが意味していたのは「さあ起きる、何かが起きる、終末が始まる」という言葉の燃えたぎるような輝きだったのだ。》ブランショ『望みのときに』(P122) - Blanchotbotの言葉を補ってみた(引用句は括弧で括られている)。@HAYASHI_twit
2013-01-09 20:52:06拙著『終わりなきパッション』についての安原伸一朗氏による書評掲載(「図書新聞」2013年1月12日〔第3093〕号)。丁寧に読んでいただきありがたし。拙論中に「唐突に」現れる「私たち」「われわれ」という人称が「遂行的なことばであり、一つの呼びかけである」という指摘も適切。
2013-01-09 22:12:26Jérémie Majorelの「デリダとスタロバンスキー、ブランショの《批評》?(Derrida et Starobinski, « critiques » de Blanchot ? )」というテクストがあった。【PDF有】http://t.co/UhF1I9Wf
2013-01-10 17:25:34モーリス・ブランショ『来るべき書物』が、ちくま学芸文庫に入りました。この機会に左右社の『文学のミニマル・イメージ モーリス・ブランショ論 』(郷原佳以著)もいかがでしょうか。(S) http://t.co/JCyOoHMb
2013-01-10 20:59:29モーリス・ブランショ『来るべき書物』ちくま学芸文庫、入荷。粟津則雄訳。20世紀フランス最大の文芸批評家ブランショの代表作、待望の文庫化。(T) http://t.co/CnCoNUjc
2013-01-11 20:34:04