世界樹日記第2話「森の廃鉱」

世界樹の迷宮ⅣのTRPGリプレイ風プレイ日記 初見の人はとりあえずまえがきと人物紹介を読むといいよ! まえがき → http://togetter.com/li/338644 劇団シュクラの愉快な仲間たち → http://togetter.com/li/350310 続きを読む
0
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-1】 第2話「森の廃鉱」 ~前回までのあらすじ~ ・仕事が無いので冒険せざるを得ない! #世IV日

2012-07-16 00:01:07
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-2】 兵士たちに引率されて劇団シュクラの一行はタルシス近郊の小迷宮「森の廃鉱」へとやってきた。この迷宮のどこかで採掘できる『虹翼の欠片』という鉱石を持ち帰れば彼らも晴れて一人前の冒険者だ。 #世IV日

2012-07-16 00:01:57
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-3】 魔物が出るという話だがよくよく聞けばここに現れるのはバッタとアルマジロと狒々だというではないか。狒々はともかくアルマジロや、ましてバッタなぞいったい何を怖がる必要があるだろうか?一行は軽い足取りで迷宮の奥へと歩を進める。…カチッ! #世IV日

2012-07-16 00:02:15
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-4】 先頭を歩くシヴァが違和感を感じて立ち止まる。なにか硬い物をふんずけたようだ。拾い上げてみるとそれは首飾りだった。開閉式になっていて中に肖像画なんかを入れられるタイプだ。何となく興味が湧いて中を覗こうとしたとき、背後から声がかけられた。 #世IV日

2012-07-16 00:02:30
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-5】 一行に声をかけてきたねむたげな男はワールウィンドと名乗った。どうやら首飾りはこの男の落としものだったようだ。彼もまた冒険者であるらしく話を聞いてみると『虹翼の欠片』が採掘できる場所を知っているという。 #世IV日

2012-07-16 00:03:11
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-6】 ワールウィンドは一枚の羊皮紙を懐から取り出し広げて見せた。これは迷宮の地図だ。「ここだよ」といってワールウィンドが指差した位置にはなるほどそれらしき”しるし”が書かれている。 #世IV日

2012-07-16 00:03:36
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-7】 だがワールウィンドの地図はずいぶん中途半端にしか書かれておらず、これではどうやってその場所にたどり着けばよいのかわからない。 「その地図は君たちにあげよう。残りの空白は君たちが自分で探索して書き上げるんだ。」#世IV日

2012-07-16 00:03:59
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-8】 ワールウィンドによれば地図を書く技術は迷宮探索に於いて必要不可欠なのだという。複雑に曲がりくねった通路にどこまでも続く似たような景色。下手をすれば方角さえ見失いそうなこの状況を鑑みれば彼の言うことは至極もっともであるように思われた。 #世IV日

2012-07-16 00:04:12
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-9】 後で地図の添削までしてくれるというどこまでも親切な男、ワールウィンドに別れを告げ一行は探索を再開した。だがサヴィトリは何か気に食わないのか一人険しい表情をしている。大方「あの親切さは逆に怪しい!」とか失礼なことを考えているのだろう。 #世IV日

2012-07-16 00:04:33
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-10】 「「うめぇっ!!」」双子の姉妹は無邪気に謎の植物の茎をチューチュー吸っている。今のところ魔物に出くわさないこともあって一行はすっかり行楽気分になってきていた。最初は引き留めていた年長組も結局一緒になって茎をチューチューやる始末である。 #世IV日

2012-07-16 00:04:51
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-11】 存分にのどを潤した一行は振り返って驚愕した。いつの間にかバッタの群れに囲まれていたのだ。いや、驚いたのは囲まれていたからではない。確かにバッタではあるが中型犬なみの大きさのバッタが現れるなどとどうして想像できようか? #世IV日

2012-07-16 00:05:13
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-12】 劇団シュクラ一行は手傷を負いながら辛くも巨大バッタの群れに勝利した。いったい何を食べて育ったらあんな異常な巨体になるというのだろう?「…人肉…とか?」想像して戦慄する。 #世IV日

2012-07-16 00:05:41
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-13】 今更ながら自分たちは観光旅行に来たわけではないことを思い出した一行は気を引き締めて探索を続行する。ほどなくして鉱石の採掘場所は見つかったがそこにはまたも障害が待ち受けていた。 #世IV日

2012-07-16 00:06:13
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-14】 採掘場所の周辺を二頭の巨大な狒々が徘徊しているのだ。これではうかつに近づくことはできない。今の自分たちでは戦って退けることは恐らく…いや、到底不可能と思えた。 #世IV日

2012-07-16 00:06:52
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-15】 息をひそめて狒々たちの動向を観察する劇団シュクラの一行。そのうちシヴァが二つのことに気付いた。1.狒々たちは一定の順路を一定の速度で移動している。2.積極的にこちらへ襲い掛かってくる素振りは無い。 #世IV日

2012-07-16 00:08:38
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-16】 つまり狒々たちの速度に合わせて順路を移動していけば接触を避けて採掘場所にたどり着けるという算段だがそんなにうまくいくものだろうか?巡回路に踏み入った途端狒々たちが豹変しないとも限らない。だがこればかりは試してみるほかないのだろう。 #世IV日

2012-07-16 00:09:37
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-17】 他の魔物の気配がないことを確認した一行は意を決して狒々たちの巡回路に踏み入る。一頭の狒々の真後ろにぴったりとくっついて移動する。「………襲ってこない!!」果たして作戦はうまくいったのだ! #世IV日

2012-07-16 00:11:08
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-18】 目的の『虹翼の欠片』を手にして意気揚揚と帰路に就く劇団シュクラの一行。入口付近で待っていたワールウィンドに書き上げた地図を見せると「とてもよく書けている!」とお墨付きをくれた。この地図こそ、まぎれもない自分たちの冒険の足跡なのだ。 #世IV日

2012-07-16 00:12:02
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:2-19】 迷宮の外に出るころにはすっかり日が落ちかかり、星明りがほのかな輝きを見せ始めていた。心地よい疲労とともに5人の心は何とも言えない充実感に満たされていた。「冒険者も意外と悪くねーかもな」そう言ってサヴィトリがニヤリと笑った。◆つづく◆ #世IV日

2012-07-16 00:13:16