7月18日に京都で開かれたセミナー【地域から持続可能な社会をつくる ~「100%再生可能へ!欧州のエネルギー自立地域」】

佐藤先生のつぶやきから、、
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Yoshihiro Sato @yoshisatose

村上氏(1): エネルギーを域内で生産し消費することで、以前はエネルギー購入のために域外に出ていたお金を域内に留めることは、化石燃料価格が上昇する現在、特に重要。

2012-07-19 20:45:28
Yoshihiro Sato @yoshisatose

村上氏(2): ドイツでのバイオマス活用、未利用エネルギー活用、省エネの促進は、ケチの発想。たとえば、林業廃棄物や排熱をいかに有効活用するか。それぞれは小規模。大量に確保しドカンと活用し普及させるという発想ではなく、小さなことの積み上げで今に至る。

2012-07-19 20:49:32
Yoshihiro Sato @yoshisatose

村上氏(3): 住宅の省エネ促進のため、新築には最低ラインを満たすことを義務化。その最低ラインは技術・価格の変化とともに徐々に厳しくしていく。→ この効果:(1)省エネノウハウの蓄積、(2)建材の普及と価格低下。既築にもプレッシャー。省エネリフォームのために補助金を政府が提供。

2012-07-19 20:51:06
Yoshihiro Sato @yoshisatose

村上氏(4): 独政府は2013年の新築住宅に、熱貫流率(U値)1.0のガラスサッシを使用するよう義務付けている(注:U値は小さいほど断熱性↑)。しかし、義務付けによる需要創出が生産量拡大と技術革新・価格低下をもたらしてきたおかげで、日本でまだ一般的なU値2.3のサッシより安価。

2012-07-19 20:52:08
Yoshihiro Sato @yoshisatose

村上氏(5): エネルギー利用効率化の例。ドイツのある自治体が小学校のボイラーを新しくする際、近隣住宅地の各世帯でどのような暖房を使っているのか?地域暖房に関心があるか?を調査。その結果、地域暖房への需要があることが分かり、従来より大型のボイラーを導入し住宅地にも温水を供給。

2012-07-23 17:23:32
Yoshihiro Sato @yoshisatose

村上氏(6): これは、ミクロだけでなくマクロ的視点を行政担当者が持つことの必要性を示している。 (注:私は、ここでの【ミクロ】とは「個別の主体の省エネ・効率化努力」、【マクロ】とは「全体として最適解が得られるようコーディネートすること」と理解)

2012-07-23 17:24:21
Yoshihiro Sato @yoshisatose

村上氏(7): 太陽光発電は、初夏の天気の良い日中にドイツ国内の電力需要の50%に相当する出力になることもある。一方、風力も風が強い冬場には需要の300~400%に相当する出力に達することもある。ただし、現在は送電線のキャパシティーが不十分であり、系統から遮断せざるを得ない。

2012-07-23 17:26:00
Yoshihiro Sato @yoshisatose

村上氏(8): 一方、不安定な自然エネルギーによる余剰電力で水分解を行い、発生した水素ガスと産業から出る二酸化炭素とを化合させてメタンを生産し、燃料に用いるという動きもある。

2012-07-23 17:27:08
Yoshihiro Sato @yoshisatose

村上氏(9): 優先順位を誤ってはならない。まず(1)省エネ、であり、次に(2)エネルギー利用の効率化、であり、その後に来るのが(3)再生可能エネルギーの普及、である。

2012-07-23 17:32:41
Yoshihiro Sato @yoshisatose

池田憲昭氏(森林・エネルギー・環境の分野で日独事業のコーディネーター)は、ドイツにおける木質バイオマスの利用について説明。池田氏:「ドイツの森林には伐採した木材を切り出すための林道が精緻に整備されている。日本にはドイツ以上の木質バイオマスが存在し、ポテンシャルは高い。」

2012-07-23 17:36:48
Yoshihiro Sato @yoshisatose

承前)私の感想: しかし、日本の林業の問題は、土地が急峻で機械化が難しく、コストが高いという指摘がよく聞かれるが、池田氏はどうやって日本の林業のコストを下げ、活性化しこうと考えているのだろう? そこで、セミナーの後の懇親会でその点を尋ねてみた。

2012-07-23 17:40:30
Yoshihiro Sato @yoshisatose

池田氏:「ドイツも斜面が急峻な森林は多く、機械化が難しいところもある。コストダウンの鍵は切り出し用の林道整備だった。だから、日本でも林道の整備が鍵であり、実際、北海道や立山のほうで林道整備のプロジェクトに関わっており、国内からの視察者が相次いでいる。」

2012-07-23 17:41:42
Yoshihiro Sato @yoshisatose

私としては、林道の整備が、コスト抑制、そして木質バイオマス普及の鍵、というお話は始めて聞いたので、本当のところはどうなのか、今の段階では分かりませんが、メモとして書いておきます。

2012-07-23 17:43:24
@gmax_jp

↓問題は急な山が多くて作業道がほとんど整備されていない事だな。僕の入った山は山頂まで人工林だったが、元は低灌木しかなかったのだろう。林家の人がその昔苗をもって山頂まで植えた話をしてくれたが、伐採時のことを考えなかった事を悔いていた。切っても降ろせない。

2012-07-23 17:44:26
@gmax_jp

@yoshisatose 一時期林業の専門誌読んでましたが、作業道網整備が鍵というのは事実に思います。除伐も切った木がおろせないために「切り捨て」(現場に切り倒したまま放置)がよくありました。これを麓までおろせれば利用価値はあるのですが。

2012-07-23 17:49:48