夏至時期の「二大」ピラミッドの観察について

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ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy① 先日は測量図の件失礼しました。今日は先生のabout me の中の「地平線に沈む太陽」のピラミッドに「そして夏至の日、太陽は正しく二つのピラミッドの間、スフィンクスの真後ろに沈んでゆく」とあります。不遜ながら質問させて頂きます。まずどの位置からの視点ですか。

2012-07-09 09:55:03
ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy ②夏至の日の日没の方位は真西から北に約28°です。またスフィンクスの真後ろは春分・秋分の方位です。いかがでしょうか。

2012-07-09 09:57:16
Yukinori Kawae/河江肖剰 @yukinegy

@pyramidotaku とても良いご質問だと思います。ちょうどそのことに関して、弊協会のメンバーが最新のニュースレターに記事を書いていますので、ご覧ください。 http://t.co/Ygi95zOK

2012-07-09 12:30:28
ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy ①ニュースレターの図だけ拝見しました。アケトの図を意識して、二つのピラミッドの中間とスフィンクス神殿に夏至の方位をアバウトに置いたとしか思えません。神殿側に何か方位を示すものがあったのでしょうか?

2012-07-14 11:36:05
ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy ②ギザ北緯30°東経31°としてで6月21日の夏至の日の入りの方位(北を0°として東回り)標高0mで297.9°、標高50mで298.1°(国立天文台暦の計算より)です。ニュースレターの図で約295°でした。方位が3°違うと約30日近く前か後ろにずれます。

2012-07-14 11:43:03
Yukinori Kawae/河江肖剰 @yukinegy

@pyramidotaku ご連絡遅くなりました。ニュースレターでは295.5度だったと思います。このあたりは私の専門ではありませんが、本文にも歳差運動によって4500年前の日の入りの位置が違うことは書かれてあったと思います。

2012-07-21 12:11:20
Yukinori Kawae/河江肖剰 @yukinegy

@pyramidotaku ツイッターは140字と限定されています。そのため内容の深いツイートのやりとりをするためには、ニュースレターの本文を読まれた上でご質問頂ければ幸いです。

2012-07-21 12:16:43
ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy 確かに方位295.5°でした。英語が分からずすみません。両ピラミッド中間の緯度経度で日の入りの方位を再計算しました。北緯29.9773°東経31.1324°で6月21日夏至の方位は標高0mで297.9°標高50mで298.1°でした。夏至方位は一番北寄りです。

2012-07-22 10:15:27
ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy 歳差運動で変わるのは、春分点が地球の公転軌道を逆方向に移動することです。ですから日の出入りの変化は歳差運動の影響ではなく、地軸の黄道に対する傾斜角(勿論これがあるから歳差運動があるのですが)の変化によります。

2012-07-22 10:18:49
ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy 以前国立天文台で「黄道傾斜角は過去5000年でもほとんど変化がない」と教えられました。ですから日の出入りは今でもほぼ同じ方位となるようです。大昔からアブシンベル神殿の中の像に同じ日に日が差し込んでいたことでも分かります。

2012-07-22 10:21:52
ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy ちなみにアケトの図の真ん中が太陽だとすると下辺が地平線に接しているので日没ではないよです。日の出入りは太陽の上辺が地平線に接する時です。

2012-07-22 10:25:22
ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy ピラミッドの参道が面白いです。参道は神殿に向かう道ではなく農耕にかかわる暦(日の出の方位)を知るためのものと考えています。農耕に関する4か月ごとの暦はシェム[夏季]、アヘト[洪水季]、ペレト[播種・収穫季]です。

2012-07-22 14:34:30
ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy 中でもアヘトの始まりはシリウスが日の出直前に出る7月18~20日頃が元日と言われ、直後にナイルが氾濫します。参考にギザ(北緯30°度東経31°度標高0m)でシリウスの2010年の日の出前出現を国立天文台で計算していただきました。

2012-07-22 14:38:16
ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy それは「7月24日で方位66.3°の日の出直前にシリウスが出て方位は110°。歳差を含めて5000年目を考えてもシリウスの出る方位はおおよそ東南東です」とのこと。

2012-07-22 14:41:01
ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy 日本の二十四節季から「大暑(66.1°ヘリアカルライジングの日)」が7月23日、「処暑(76.2°)」が8月23日、「秋分(89.5°)」9月23日、「霜降(102.6°)」が10月23日、「小雪(112.8°)」が11月22日。

2012-07-22 14:44:33
ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy 参道の方位と二十四節季の方位を重ねると、クフの方位は「処暑」の方位(くの字に曲がる先の参道は夏至の方位より北寄りで日の出の方位ではない)、カフラーの方位は「霜降」の方位とそれぞれ重なります。メンカウラーは「秋分(春分)」の方位を示しています。

2012-07-22 14:48:33
ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy ナイルデルタを肥沃な大地とする氾濫が、農耕に最適な水位となるのが「処暑」から「霜降」までの期間だと考えます。増水が長引いた時は次の播種季に影響し、また水量が少なかったり、多すぎた場合は作物の収穫に大きく影響したのでしょう。これがわたしの考えです。

2012-07-22 14:52:59
ピラミッドオタク @pyramidotaku

@yukinegy 「エジプトでの予備調査は秋以降にするかも…」とツイートされていますが、もし10月23日にエジプトにおられて、お時間が許されるならば、早起きされカフラーの参道の延長線上の日の出を見てください。なんてまったく失礼で厚かましくて言えませんですよね?

2012-07-23 18:12:12
Yukinori Kawae/河江肖剰 @yukinegy

.@pyramidotaku ご連絡遅くなりました。参道に関する考察、とてもおもしろいですね。少しじっくり考えさせて下さい。

2012-07-27 08:43:47
Yukinori Kawae/河江肖剰 @yukinegy

.@pyramidotaku 夏至の際、スフィンクス神殿からクフ王とカフラー王の両ピラミッドに沈む太陽が「アケト」の形になる時、観察者からの角度が295.5度になることについて。

2012-07-27 08:45:13
Yukinori Kawae/河江肖剰 @yukinegy

.@pyramidotaku この角度計算は実際の観測地の地理的状況も考慮に入っています。スフィンクスのあたりが海抜約25m、640メートル程先の両ピラミッドの間の地点が約70メートル。その結果、観察者は約4度の角度で日の入りを観察します。

2012-07-27 08:45:35
Yukinori Kawae/河江肖剰 @yukinegy

.@pyramidotaku アブシンベルの太陽の話しをされていましたが、現在高さが違うため2日程ずれています。それと同じことだと思います。

2012-07-27 08:45:57
Yukinori Kawae/河江肖剰 @yukinegy

.@pyramidotaku 加えて、地球の傾斜角のずれや(たしかにあまり影響はないようですが、これも考慮にいれています)や他にも大気差の影響も考慮しています。

2012-07-27 08:46:35
Yukinori Kawae/河江肖剰 @yukinegy

.@pyramidotaku ご紹介したGlen Dash氏が用いた計算式はすべて公開していますので、またご覧下さい。最新のAERAGRAM(http://t.co/Ygi95zOK)の脚注6からリンク先に行かれて下さい。

2012-07-27 08:48:12
Yukinori Kawae/河江肖剰 @yukinegy

.@pyramidotaku 最後にアケトは日の入りではなく日の出というお話ですが、これは図像だけで解釈しているのではなく、テキストからの解釈です。日本でも「日の入り」は天文学的には太陽の上縁が地平線に沈みきった瞬間のことですが、一般には夕方、太陽が西に沈むことを指すのと同様です

2012-07-27 08:49:40