@ninomae_fumiさんによる「主人公がヒロインを救う行為」のおはなし

現場猫教授 @Dr_crowfake

あとまあ、女の子を救うことが自分を救う、ひいてはそれを眺めるプレイヤーを救うという欲望と妙に絡まり合ったりしているので、救う救わないの話に関しては慎重にならざるをえない。

現場猫教授 @Dr_crowfake

プレイヤーがエロゲやるときに自己対象化するキャラクターがヒロインであるパターンというのが一定存在しているので、この辺をまずテクスト部分から切り分けた上で、テクスト上においていかにヒロインを主人公が救うのか、それによって主人公がいかに救われるのかについての分析が必要になる。

現場猫教授 @Dr_crowfake

主人公がヒロインを救う話を分析するためには、まずそれだけの事前分析という手続きというものを踏まねばならんので、そこをおっぽり出して安直に救いについての話をするのはどうかな的な感触。

現場猫教授 @Dr_crowfake

そしてふと「鳳凰院凶真はポストマンだった」という言霊が降りてきたんだが全く使い道がないので困っている。ポストマンはブリンの小説版でよろしく。

現場猫教授 @Dr_crowfake

塔の中の姫君とさまよえる跛行者が出会った時、たいていは前者が後者に救けられるのですが、前者が後者を救けた挙句に勝手に塔の中から旅立って物語る主体になる話もあります。そう「オデュッセイア」のナウシカア王女です。というような話を、たしか宮崎駿がしていたような……。

現場猫教授 @Dr_crowfake

イーリアスとオデュッセイアを一瞬取り違える程度には古典教養がなかった（白目

現場猫教授 @Dr_crowfake

カリオストロの城でもルパンは一度クラリスに救けられてますね。どうも塔の中の姫君という類型に対して宮崎駿は思うところがあったようで。初期案はクラリスがもっと大立ち回りする予定だったのが、不二子を出せという上からの要請に従ったため活動を抑え気味に描かざるを得なかったとか。

現場猫教授 @Dr_crowfake

さまよえる跛行者は跛行者ゆえに救けを必要とする場があって、女の子を救うの救わないのの話をするなら、そゆところにもきちんと目を向けていきたいですね。女の子に救われてあるということ。