ひぅ：ゾンビサバイバル纏め

くれはん @KR0923

今日のひぅ：【アクシデント】コンビニ入り口に巨体のゾンビ。気付かれず侵入できるか？　今が２３～１０時なら２ダメージ、食糧＋５。それ以外なら８のダメージ！ http://t.co/BTskQPm

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1）“ごーすと”とはまた違う、動く死人が徘徊する世界に放り出されてもう何日が経ったんだろう。小学校からみんなと逃げた筈なのに、気付けば散り散りになってしまったようで。クラスメイトも先生も、こないだまで笑ってた町の人も、ボクの周りにはだぁれもいなくなっていた。…ちょっぴりさみしい。

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2）元々そんなにご飯を必要とはしない方だけど、「…あう」流石にボクのお腹も限界なのか、くるくると音を立てている。ポケットにあったクッキーを齧っただけで、それから何も食べて無かった。うん仕方ない、近くのコンビニでご飯を貰おう。世界はこんな状態だ、お金をせいきゅーされはしないだろう。

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3）コンビニに向かう。向かって、げんなりした。扉の前にはおっきなおっきなゾンビが一体。いぐにっしょんかーどは落としちゃったのか、ボクの手元には無くて。つまり武器も何にも無い丸腰な状態だ。「…夜中、だもん」こっそりこっそり忍び足。伸びる腐臭に皮膚がピリリ痛んで、でもそれだけだった。

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4）中に入る。きょろきょろと周囲を見渡せば、お菓子やご飯、飲み物も、既にぜんぶが無くなっていた。「あう。まー、しょーがないよね」みんな考えることは一緒だからと、次の行動を考えてたら、レジの隅に非常食の入ったリュックサック。ボクには少しおっきいけど、でも背負えない重さじゃなかった。

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5）リュックを背負う。両手が自由に使えるのは大きい。「うし、じゅんびかんりょー！」つい声を挙げてしまって、扉を見る。ゾンビはボクに気付いていないようで、小さくほうと息を吐いた。――つい先日まで背負ってたランドセルが、なんだか懐かしくなった。　//　【HP：98】【食糧：100】

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今日のひぅ：【同行者】凄腕のシェフ（アイテム扱い。連れている間、食糧１をＨＰ１に変換可能。１日につき最大３まで）が同行を申し出た！　連れて行くかは好きにせよ。　食糧：－２ http://t.co/BTskQPm

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1）大人として、料理人として、キミの助けになろう。――コンビニでご飯をがっつり頂いたボクは、次の日コックと名乗る男の人に出会った。本来白かった服には点々と赤いものが付いていて、彼はそれをひどく気にしてるみたいだったけど、ボクにとっては見慣れた汚れだったから、特に何も思わなかった。

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2）恰幅の良いコックさんは腹をゆさゆさ揺らしながら、“出会いに乾杯”呟いて、簡易料理器具を操りあっという間にご飯を作る。「さあ、お食べ」さて、害の無さそうな笑みで勧めてきたわけだけど……ボク、今はお腹空いてない。知らない人だし。てか材料ボクのだし。この時点で信頼出来るわけもなく。

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3）「いらない。知らない人から貰っちゃ駄目って、じゅぎょーで習ったので」「子供に食事をあげる、この行為は愛故さ」「その材料ボクのだよね。なんで勝手に作ったのさ」「は。…この異常な世界で君の心は棘に覆われてしまったんだね…可哀想に…」君は僕が救おう。ドヤ顔で云われた。駄目だこの人。

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4）放っておこう。食糧は無駄になっちゃったけど、なんだか、ボクはこの人と一緒にいちゃいけない気がする。自分の世界にとーすいしてるコックさんを尻目にリュックを背負う。離れる間際、彼の方を振り向いた。置いてくけど、少し気になることがある。「ねーコックさん。訊きたいことが」「何だい？」

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5）「んっとね、なんでさっきからビデオ回してるの？」「それは少女の映像を残す為さ今は出会う子出会う子腐ってる子ばっかりで生きてる少女ハァハァ貴重なんだやっぱり異性は十歳までだよね越えたらババァだよｎ」「さよなら！」訊かなきゃよかった！！　//　【HP：98】【食糧：100→98】

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今日のひぅ：【探索】崩れたビルの上階に医薬品棚を発見。だがひとりでは届きそうにない。【同行者】を連れているかフォロワーの助けを得られるならＨＰ＋５。いずれにせよ食糧：－３。 http://t.co/BTskQPm

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1）人が逃げる際に荒れたのか、それともゾンビに荒らされたのか。今日の寝床にしていたビル――備品から元学習塾だと解った――は、廃墟好きのボクにとって非常に良い感じの崩れ具合だった。良い感じってのは、ボロボロで、ぐちゃぐちゃで、…少し表現し難いから、心で伝わってくれるととても嬉しい。

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2）泥棒よろしく、何か無いかと部屋を覗いて回れば、保健室だったろう部屋には誰もいなかったのか、荒らされた形跡が一切無かった。お誂え向きに銀色のパイプベットが設置されてるから、ボクが一夜明かすには贅沢過ぎるほど。ただ、問題があるとすれば。「ん？　誰だ？」其処に、先客がいたくらいで。

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3）ベッドに居た男はボクを眺めた後、「一人か？」呟いた。驚き過ぎて固まるボクの背後、廊下からドタドタと複数人の足音が聞こえてくる。「ただいまー…て、え？」「むきゃ！　可愛い子がいるーっ！」「ラクト兄誘拐は駄目だってあれ程！」「違うわボケ！」やいのやいの、ボクを置いて、四人が喋る。

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4）四人の大人――なんだか子供みたいだけど、その筈だ。多分――は一頻り漫才を繰り広げて、偶然此処に集まったんだと教えてくれた。食糧を探しに行ってたんだと後から来た三人が云うから、ボクのリュックからご飯を出した。複数人でのご飯は久々で、ボクは心細かったのかと此処で初めて自覚した。

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5）ゆっくりと夜が明ける。此処は保健室、薬の入った棚から薬を取ってもらい、空いたリュックにそれを詰めた。「もう一人友達を待ってるから、行けないの…」心配顔の彼等に有難うと笑えば、女の人にぎゅっとされた。笑ってバイバイ手を振って、ボクは廃墟を後にする。――早くお友達が来るといいね！

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6）その瞬間。ボクの眼前に黒点が見えた。それは徐々に大きくなり、真横をギュインと駆けて、廃墟の前、さっき別れた大人達の前で停止する。え、まさか、「出遅れたぜ！」　…イイ顔でポーズを決めた彼等の友人は、その場でフルボッコの刑に処された。//【HP：98→100】【食糧：98→95】

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.@kimontenkyouin @loveleviashuto @luckt_luckt @c25790 @koring119 というわけで有難うございました全員お借りしました。たのしかった。

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今日のひぅ：【戦闘】厄介なことに、知性を残したゾンビが投石で遠距離から襲ってくる！　５のダメージ！（この戦闘ではバット、日本刀、チェーンソーの効果を受けられない）　食糧：－２ http://t.co/Zz0HfjL

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1）自由帳に日記を付け始めて今日で四日目。昨日一昨日と、生きてる人には何人か会ったけど、四日目にして初めて知人に遭遇した。だいじょぶかな、だいじょぶだろうな――特に理由も無くそう感じていた、年中赤い色を纏う人。彼は何かの倉庫を前に溜息吐いていて、ボクは暫くその背を見つめていた。

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2）ついつい声も掛けずに見つめてしまったのは、まさか此処で会えるなんて思わなかったから。「……、」とりあえずの疑問を舌に乗せる。　「何してるのこんな処で」「生きる事の厳しさを思い知ってた」　答えてるようで答えていない台詞に片眉が上がった。ああ、こんな時でもこの人は変わらない。

くれはん @KR0923

3）此処は食糧庫らしいけど、扉がとっても重いんだとかで。積もる話はあるけど、まずは目の前のことを何とかしようと取っ手に二人で手を掛ける。せーので一緒に取っ手を引けば、ゴゴゴゴと地から響くような音がして、扉は完全に解放された。　――うん。此処までは、とっても良い流れだったんだけど。

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4）完全に気が抜けてた。目の前に集中し過ぎて、周囲に警戒を払ってなかった。彼が倉庫に先へ入り、続こうとした瞬間に喰らった鈍い痛み。頭にガツンと衝撃が走り、脳がぐらぐら揺さぶられる。足元に視線をやれば其処には小石が落ちていて、赤いものが付いていた。コメカミに指をやる。指が染まった。