曹操の後継者問題

佐藤大朗(ひろお)@『晋書』完訳プロジェクト @Hiro_Satoh

曹丕が建安16年に初めて朝職を受ける前から、3人の弟たち（曹植、曹キョ、曹豹）は、侯爵に封じられる話が来ていた。曹丕は、曹操の爵位をもらうことが建安15年時点で確定していたから、侯爵をもらわなかった。過渡的な対応とはいえ、爵位のある弟と、官位も爵位もない兄って、微妙な気分かなあ。

佐藤大朗(ひろお)@『晋書』完訳プロジェクト @Hiro_Satoh

曹操が武平侯に封じられたのが建安元年9月です。曹昂が死んだのが建安2年です。曹丕が武平侯の「世子」になったのは、いつなんでしょうか。文帝紀をチラ見しても、わかりませんでした、、 RT @Golden_hamster: 列侯の場合は世継ぎは「世子」と呼ばれる一応決まった地位

ネットインコ @Golden_hamster

@Hiro_Satoh いつから、は私もわからないですね。五官中郎将になった時にそう言われているので、その時に決まったかもしれないですが、やはりよくわかりません。

黒田タケフミ @nisekuro_at

@Hiro_Satoh @Golden_hamster その段階で封爵されなかった直兄の曹彰さんェ・・・。てかこれ建安十六年から二十一年の彰の封爵までの間、嗣子争いは寧ろ丕と彰の間で行われ、その決着がつく頃に嗣子として植も有力な候補じゃね？と浮上してきたと見ると面白いのでは？

ネットインコ @Golden_hamster

@nisekuro_at @Hiro_Satoh 曹丕さんが真っ先にヌッ殺したって言うのが（世説新語）曹植ではなく曹彰の方だっていうのが象徴的なんじゃないですかね。印綬奪取未遂という直接的なものと共に、前からの本当のライバルはこっちだったっていう

黒田タケフミ @nisekuro_at

@Hiro_Satoh それはそれとして三国志武帝紀での註釈だと「魏書曰：庚辰，天子報：減戸五千，分所讓三縣萬五千封三子，植為平原侯，據為范陽侯，豹為饒陽侯，食邑各五千戸」てあるけど、この豹は林の間違いだよね？武文世王公伝の曹豹伝、曹林伝を見ると

佐藤大朗(ひろお)@『晋書』完訳プロジェクト @Hiro_Satoh

@nisekuro_at 曹豹が曹林であることは、『三国志集解』にひく潘眉が指摘しています。曹豹は曹林の「初名」であると書いてありました。

黒田タケフミ @nisekuro_at

@Hiro_Satoh なるほど。それは知らなかった。

黒田タケフミ @nisekuro_at

この曹操の嗣子争いのことだけど、途中までそれは丕と彰の間で行われ、植が後から参戦したのだと見ると、曹操死去時に彰が印綬の場所を聞いた時の賈逵の咎めっぷりのレベルが窺われるわけだ。封爵のズレは曹魏の隠された嗣子争いの背景って見ると面白い。

黒田タケフミ @nisekuro_at

この三子封爵のトリビアになりそうな気付いたこと。万戸を食む武平侯の曹操に二万戸を追封しようというのを固辞、その辞した二万戸を各々五千戸ずつ三子に分けて封じたって形を取ってる。ところで簡単な算数の問題。後漢朝廷は曹操が受けとらなかった二万戸を五千戸ずつ三子に分けて封爵した。

黒田タケフミ @nisekuro_at

当然五千戸が残るわけだよね？これはどうなったか？答え。他の子を郷侯に封じたりなんだりで結局全部使っちまったっぽい。さすが魏武！魏武だけにギブミー全部って？この猛暑爛爛たる最中、俺の周りだけクソ寒いわ！

黒田タケフミ @nisekuro_at

@Golden_hamster 編纂された三国志を見る後世の目からは如何にも筋肉馬鹿っぽい彰は最初から後継者争い？ナイナイ、圏外！っぽく描かれてるけど、そこら辺注意して見てみるとどうも様子が違うっぽくて中々面白い。

ネットインコ @Golden_hamster

@nisekuro_at すぐ下の弟が猛獣と格闘するっていう高ポイント付けたので、自分も負けじと剣の達人と「うわあ五官将にはかなわないなあ」「はっはっは君も僕の剣術を習いなさい」って一芝居くらい打ちたくもなったのでしょうね、後継者争い的に考えて

黒田タケフミ @nisekuro_at

@Golden_hamster 曹操が生きてるころに物心ついた子供たちはほぼ全員厨二病発症してますぜ？　昴アニキからして・・・植も文弱の徒じゃなくて「俺も武弁被って出征してぇよ・・・皇族つれぇ・・・」とかゆってますしおすし。あとジョジョ展の混雑は夏休みの可能性が

ネットインコ @Golden_hamster

@nisekuro_at まあ、「あー俺は征西将軍にさえなれればよかったんだけどなー丞相つれーなー」っていう人の息子たちですし。ジョジョ展はずっと夏休み中じゃないですかやだー