広島教採塾さん「教育心理の知見を場面指導や模擬授業に応用する」についてのツイート。

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レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

ならばどうするか。習熟度が高い子に自己肯定感を持たせるためにどうするか。まずは成功体験を持たせる、これは大切です。では、成功体験を持たせた時にどうほめるか。その褒め方が大切です。単に、「100点すごいね!」、「頑張ったね!」、「先生、嬉しいよ!」ではダメです。

2012-04-16 14:37:25
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

成功の原因を自分自身に帰属させるような褒め方をしなけれななりません。だから、まず、「B君はどんな勉強をしたの?」と聞いたうえで、「ノートをしっかり取ったんだね。だから100点取ったんだね。いい勉強の仕方をしたね!」とか、「問題集をやったんだ!それは賢い勉強法だね!」のように褒める

2012-04-16 14:39:37
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

そうすれば、今回100点を取ったという成功体験の原因を自分自身に帰属させることができる。だから、自己肯定観、自己達成感が生まれるのです。

2012-04-16 14:40:17
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

教採の場面指導では、この部分を問う出題がされます。例えば、「いつもテストで悪い点を取っている子が今回はテストで100点を取りました。この子に声をかけてください。」といった場面指導の出題です。この場面指導で、「凄いね」、「先生は嬉しいよ」といっただけの褒め言葉では不合格なのです。

2012-04-16 14:42:18
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

どうですか? ワイナーの原因帰属の分類の理論が、こんな洞察を必要とするものだと知っていましたか? 知っていた人はさすがです。 知らずに、ただ、「ワイナー = 原因帰属の分類」と筆記試験の受験用に暗記していた人、それでは単なる受験生ですよ、いい教師にはなれません。

2012-04-16 14:45:06
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

オルポートが提唱した社会的促進の理論も必ず教育心理の本には載っていますね。社会的促進とは、「周りに同様の作業を行う人がいるだけで、作業量が増大する現象」のことを言いますよね。これも子どもも大人も共通の現象です。

2012-04-16 14:48:25
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

面白い例で説明してみましょう。例えばビアガーデンや居酒屋でのこと。ビールが飲める人なら、みんなでワイワイ言いながら盛り上がると、ビアジョッキでビールを5杯、10杯、15杯と飲む人もしばしば出てきますよね。でも、ビアジョッキでビール10杯とか大きなバケツ半分くらいの量ですよ(爆笑)

2012-04-16 14:50:24
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

この量のビールを自宅で一人で飲める人はまずいません(笑)。みんなでワイワイだから何となく自然に飲めてしまうわけですよね。

2012-04-16 14:51:09
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

人間はみんなと楽しくワイワイの時、ものすごい力を発揮します。もちろん、オルポートの実験はある工場での作業量の測定でビアガーデンでのビールの消費量ではないのですが(爆笑)、飲み食いでも労働でも学習でも、ほぼ同じことが言えます。

2012-04-16 14:52:56
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

社会的促進の理論はグループ学習などをすると顕著に現れます。教育心理の参考書などでは、バズセッションが出てきますよね。提唱者はフィリップス。バズセッションのバズとは蜂の羽音でしたね。蜂とは集団行動をする典型的な生き物です。集団行動の力を象徴するネーミングですよね。

2012-04-16 14:55:54
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

社会的促進の理論を教室に応用するのなら、単なる班分け、グループ分けだけではいけないということに気付きますよね。別れたグループで楽しく作業や話し合いができる、そして、状況に応じて、他のグループと競争もできる。そんな雰囲気を盛り上げないと社会的促進は達成できません。

2012-04-16 14:57:50
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

イヤな奴らといやいや居酒屋に行っても食も杯も進みませんよね。それと同じです。 まあ、「飲むしかない」とやけ酒する人もいるかもしれませんが(大爆笑)。

2012-04-16 14:59:07
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

では、クラスをグループ分けして作業させるときにどんな工夫が必要か。それをどのように子どもたちに伝えて動機づけるか。そのあたりがポイントです。クラスをグループ分けしてグループ作業をさせるときの指示の出し方だけで、その教師の指導力・授業力が分かります。

2012-04-16 15:00:49
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

安易に「はい、班に分かれて、話しあってください。後で発表してもらいますね。」というだけでは、ダメですよね。模擬授業の時もこういったところの指示の出し方、動機づけの仕方、机間指導の仕方がきっちりと評価・採点されることを忘れずに!

2012-04-16 15:02:36
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

教員採用試験も受験には違いありません。しかし、教員採用試験は就職試験です。教師になるためのオーディションです。受験項目だけの解説や暗記では、教員採用試験に合格することは難しいのです。採用側もできるだけ単なる受験にしないように工夫をしています。受験勉強だけでなく教師になれる勉強を!

2012-04-16 15:08:33
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

教員採用試験対策を担当する者は、教え上手でなければいけないと思うのです。自分が教え上手でないのに、人に教え上手になれとは言えない。言ったとしても信憑性がない。教採指導者で受験項目だけを解説する人は、結局、受験しかできない人、そんな指導者にはなりたくないと、自分を戒めています。

2012-04-16 15:12:47
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

だからこそ、受験に使える知識をご紹介しながらも、いい教師になる、いい指導ができるという方向性も忘れないようにツイートしています。そして、それこそが教採に合格する最短距離だと信じています。教採は教師になれそうな人を合格させる試験なのですから。

2012-04-16 15:14:53
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

授業や指導に応用・活用できる教育心理の項目はまだまだありますが、今日のところはこのくらいにして、また続きは後日改めてご紹介しますね。

2012-04-16 15:33:11