短編第94期感想まとめ #tanpenjp

@nirei_ishikawa

#tanpenjp 音が聞こえる http://tanpen.jp/94/27.html　偏差値低そうな文体がぴたりと嵌っている。好印象。人称のブレはきりがない。ラスト一文が技ありとはいえない。説明口調過ぎて主人公の感情が見えてこない。序盤、子どもらしさの強調ぐらいは必要。

@nirei_ishikawa

#tanpenjp それでも http://tanpen.jp/94/26.html　コントでありそうな手法。どこに日常性の重きを置いて断章とすべきか、バランス感覚に乏しい。むしろ最初の一文が最後に来た方が読後感としては喜ばしいとも感じる。

@nirei_ishikawa

#tanpenjp 運命の分岐とその後 http://tanpen.jp/94/25.html　説教臭い代わりに大事なところが抜けている。まるで使えない上司のよう。販売される商品の説明からしてくどすぎる上に描写として成り立っていない。二つの段落の割合ぐらいは気を使うべき。

@nirei_ishikawa

#tanpenjp 君が死んだら、世界を殺して僕も死ぬから http://tanpen.jp/94/24.html　想像は幼稚さを取り戻すごとに残虐性を増す。しかしその残虐性はリアルの中にあるからこそ虞を生むのであって、絵空事の中では活きてこない。周辺の描写が粗末に過ぎる。

@nirei_ishikawa

#tanpenjp 君が死んだら、世界を殺して僕も死ぬから http://tanpen.jp/94/24.html　ちなみに、もろともせずは致命的な誤植。

@kits_

#tanpenjp 青春バカフライ http://tanpen.jp/94/3.html 途中からチビとノッポのどちらの科白なのか分からなくなった。「団地郡」は群かな。

@miuraaruim

単に下手だった5の口直しにまたまた10を読む。クストリッツァ、と言えば伝わる人には伝わるだろう。そりゃそうだ。

@bearsson

@miuraaruim そうですか？くせの強い文体ですが間違わずに語彙を選んでとても丁寧に書かれているのを感じました。読んだ僕の日本語は危ういですが(笑)。破綻なく丁寧に書かれているので、あとは書き手の作風と読み手の好み次第だと思いました。

@miuraaruim

破綻なく丁寧に書くのは当たり前で、その上で何が構築されているか、ということだと思うのですが、それがまるで無いので下手だなあと思ったのでした。 RT @bearsson そうですか？//

@bearsson

@miuraaruim 辛口ですね（笑い）。僕は破綻なく書かれていれば、それだけでよく書けてると言っちゃう節があるので。違いはそこですね。

@nirei_ishikawa

#tanpenjp 天地無用 http://tanpen.jp/94/23.html　アプローチの敗北。破壊でも崩落でもなくただの歪みで終わっている。餡蜜の世界という設定も最後まで息が保たなかった模様。作中、世界を形容する甘さとは作品成立に努める姿勢の甘さではないか。

@bearsson

@nirei_ishikawa えー、そうですか？ザンネン。たくさん感想がもらえるようになったので、どのくらい読んでもらえるのかと内容を盛り込んでみましたが。普段は1週間ほどで書き上げるのに対して今期は2週間かけて密度を上げてみたのですが力いたらずです。

@kits_

#tanpenjp 親指カノジョ http://tanpen.jp/94/4.html 小ささ故の悲劇か。「南くんの恋人」を思い出します。

@nirei_ishikawa

#tanpenjp コオロギ http://tanpen.jp/94/22.html　今のところ今期の投票候補。冒頭から惹きつけられる文章は実に美味。蟋蟀から女へのスライドに若干のズレがある。性描写は抽象に振り切った方が結着の締りが良いこと。二点の口惜しい部分があるが、綻び程度。

@anonym_self

「青春バカフライ」／怒りとか悲しみとか義侠心とか、S気とか背徳感とか罪悪感とか、一切感じられない。今から殴りに行く際の会話とは到底思えない。「人をバットで殴るってどんな感じだろ」から、この話は始まるべきではないか。そこから背景を感じさせる構造なら面白かった。 #tanpenjp

@nirei_ishikawa

#tanpenjp 灰色の瞳 http://tanpen.jp/94/21.html　短い文章で端的に人物と背景説明をしてしまう手練は流石というべきか。働くとはそういうことなんだ、という一言への集約も申し分ない。綺麗に纏めすぎなのは否めないが。いずれにせよ1000文字の御手本。

@nirei_ishikawa

#tanpenjp 蚕室 http://tanpen.jp/94/20.html　現代社会の文学的昇華は筆者にとっても命題であり好物。留まることを拒否する文脈も、テーマに則していて良い。絶頂の表現が未熟なので、もう少し喉越しの悪さを演出できればより印象的だったか。実に惜しい。

@anonym_self

「親指カノジョ」／「自分は頭がおかしいのかもしれないと“思った”」でループしてるのか。実在のカノジョを殺して、自首したいんだけど、親指大の女の幻に憑かれてる（＝サイズの小ささが「蘇生しやすさ」と思い込んでいる）。たぶん頭はおかしくなってるな。 #tanpenjp

@anonym_self

「流るる花は、水面に揺れて」／文脈からの比喩だと、〈花＝私〉〈水（の流れ）＝女〉ではないのか。お嬢だったり艶女だったり妖女だったり、水の表情もいろいろだし。敢えて、のことだろうが、全く情景が見えず、言ってることをよくよく聴くと歌謡曲ばり。 #tanpenjp

@anonym_self

「地を這うものに翼は要らぬ」／「地を這うものに翼は要らぬ」、と言いたかっただけなんじゃないかと。ひとの労働観はさまざまだが、実際に働いていればこそ、そういうことを語ることの詮無さが実感として残る。労働は没言語的であること――個人的にはそれが理想。 #tanpenjp

@anonym_self

「スピード」／本筋と関係ないけど、「マシーン」て理性的なんだろうか本能的なんだろうか。マシーンレベルではどっちでもあってどっちでもないだろうな。理性と本能って相対的、って言うか入れ子的だもん。と、まともに分析する気力もなくなる脱力感。いや、いい意味で。 #tanpenjp

@anonym_self

「たしかに、そこにある」／オチは「老夫婦」（＝「年月が過ぎても決して色あせないもの」）なのか、「一輪の花」（＝散りゆくさだめ故の美しさ）なのか。スカイツリーは後者だと思うので、前者でオトすと座りいいのではないか（それはそれで面白みに欠けるが）。 #tanpenjp

@anonym_self

「グリール」／個人的には好きなんだが、こういうのばっかになるとそれはそれでキツいな。そう思うが故に、この話の価値が何らかの実体性に基づくのか、単なる稀少性に拠るのか、自分の中で判断しかねる。 #tanpenjp

@anonym_self

「泡沫の夢」／気がつく＝目を開ける、ではないか普通。そこから「何となく目を開け」る辺りが主人公の疲労感の表われなのか。で「閉じた目を開ける」、今度は意識的に「閉じた」目を意識的に「開ける」。少し回復したかに見えて、その実もっと奥深いところで疲弊し続けている。 #tanpenjp

@bearsson

#tanpenjp たしかに、そこにある http://tanpen.jp/94/8.html 「ずん」や「ゴクリ」がいいですね。なにかと思ったらスカイツリーだった。侵略者の宇宙人による造形物か何かなのかなと、SFなのかなと思っていたら真逆でした。どちらかというとほっこり系です。