広島教採塾さん「立論の仕方」についてのツイート。

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レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

ボランティアについて何も分かっていない、何も考えていないからこそ、こんな風に言葉で遊ぶのです。しかも、とても醜悪かつセンスのない言葉遊びです。 なにかカッコいい言葉を使えば相手は感動するだろうなんて、知性のない証拠です。表現を磨くことは大切ですが、表現の背後には想いが必要なのです

2012-05-03 18:54:00
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

次の課題です。 「頭髪指導(茶髪指導等)について、あなたの考えを述べなさい。」

2012-05-03 18:57:02
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

添削リクエストのサマリー原文は以下の通りです。 「頭髪指導は生徒指導の一環であり、ルールの順守とマナーの向上につとめるものである。頭髪や服装は自己表現の一形態であるとともに、自分の心の状態や社会との関係のあり 方を表す作用ももっています。 (続く)

2012-05-03 18:58:27
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

(続き) したがって、頭髪や服装を指導することにより、児童生徒に、場所や状況に応じて適切な態度と行動をとることができる力及び社会性を育てることができます。」 (原文引用終わり)

2012-05-03 18:59:00
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

先程のボランティアのものよりは、かなり良いですが、まだまだ平凡ですね。読み手の共感を勝ち取れるようなものではありません。そもそも「頭髪の乱れ(茶髪等)」とは何なのでしょうか?なぜ起こるのでしょうか。規範意識とマナー意識の問題でしょうか。そして、誰の意識なのでしょうか? 本人?親?

2012-05-03 19:01:06
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

小学生が茶髪にする場合は、ほとんどが親の承認、あるいは、親の意志によるものです。といって、子どもではなく、親を指導しますか? 親の社会規範意識やマナー意識を指導するのですか? また、子どもを指導すると、親と教師の板挟みにはなりませんか?

2012-05-03 19:03:07
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

頭髪の色を変えてはいけないということについて、なぜいけないのかを理屈立てて子どもに話せますか? 校則だから守れ、ではなく、なぜそのような校則が必要で今現に校則として存在するのかを自信を持って子どもに語れますか? その自信が必要なのですよ。その語りが必要なのですよ。

2012-05-03 19:04:56
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

そして、子どもの親の多くは「茶髪」ですよ。もちろん子どもと大人は違います。なぜ、違うかを説明できますか? お酒やアルコールなら健康の観点で説明ができます。だからこそ、法律でも未成年者には禁止されている。ならば、茶髪はどうですか? 校則で禁止した理由はそもそもなんだったのでしょう?

2012-05-03 19:06:44
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

以上の課題について、添削依頼をしてくださった方のご厚意で特にツイートで取り上げさせていただきました。ご厚意で取り上げさせていただいたにも関わらず、厳しいコメントで失礼しました。しかし、この厳しいコメントが立論をどのようにしていくかを理解する大きなヒントになるはずだと思っています。

2012-05-03 19:12:18
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

さてさて、立論では、ちょっと刺激的なツイートにしようと思って、かなり厳しめのコメントを集中的にすることで、立論に対する意識喚起をしたつもりです。決して、添削依頼者を非難するつもりではありませんよ。その証拠にこの添削依頼者には教採合格後、美味しいお寿司でもご馳走しますから(微笑)。

2012-05-03 19:23:21
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

さて、場面指導について少し考えていきましょう。

2012-05-03 19:28:59
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

最初の課題は、 「『うちの子が給食でトマトを無理やり食べさせられた。どういう指導をしているのか。』という保護者からの電話に対応してください。」  です。

2012-05-03 19:30:40
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

前にも何度もツイートで指摘したことですが、場面指導は、1.場面状況の適切な分析、2.適切な指導目標(対応目標)の設定、3.適切かつ効果的な対応の実践 の3つの要素が必要不可欠です。

2012-05-03 19:32:50
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

先程のトマトの場面指導課題の場面状況を適切に分析してみましょう。まず、「うちの子が給食でトマトを無理やり食べさせられた」とはどういう状況でしょうか?これを考えなけれればなりません。

2012-05-03 19:38:52
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

考えると言っても、こう言う場合、決して面接官に、「電話を受けた教師が無理やりに食べさせたということですか?」なんて質問してはいけません。場面指導の場合、指定されていないことは自由に可能性として合理的に予測するのです。勝手に決め付けるのではありませんよ。合理的に予測するのです。

2012-05-03 19:40:38
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

合理的に予測してみますね。そもそも、給食で子どもにトマトを「無理やりに食べさせる」とはどういうことでしょうか。まさか、教師やクラスメートがその子の口を開けて無理やりにトマトを押し込んだなんてことは考えられません。もし、そうなら親は暴力行為とかいじめとしてクレームするはずですよね。

2012-05-03 19:43:24
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

また、最近は、教師は、「嫌いなものでも絶対に食べろ。食べるまでは帰さない。教室の外にも出さない。」というような指導はしませんよね。では、親が「無理やりにトマトを食べさせられた」と言ってくるとは、どんな状況が合理的に考えられるのでしょうか?

2012-05-03 19:46:12
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

まず、考えられるのが、教師は普段から、一般的な食育の中で、「できるだけ好き嫌いなく食べましょう」とか「嫌いなものも少しずつでも食べましょう」といった指導をしますよね。特定の子どもに特定の食べ物ではないけれども、一般的な指導として、好き嫌いなくという指導はしますよね。(続く)

2012-05-03 19:49:09
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

(続き) それが原因で、子どもが嫌いなトマトを食べなければいけないと思いこんで無理して食べたような場合です。

2012-05-03 19:49:48
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

また、こんな可能性もあります。本人は特にトマトを無理して食べようとまでは思いこんでいなかったとしても、周りのクラスメートたちが、「嫌いなものでも食べろよ」といった声かけや直接・間接を問わずピア・プレッシャーをかけたような場合です。これは特にいじめとかではないのです。(続き)

2012-05-03 19:51:43
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

掃除をサボっていれば「掃除しろよ」」とか、廊下を走っていれば「危ないから走るなよ」というような子ども同士での自然なやり取りです。好き嫌いをする子どもに、他の子どもが普通に「好き嫌いなく食べればいいのに」ということはあり得ますよね。言われた子どもがそれを強制と思うこともあるでしょう

2012-05-03 19:53:17
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

と、こんな風に場面分析をしていくわけです。そして、場面分析ができたら、次は指導目標(対応目標)を設定します。さて、このトマトの場面分析から、そのような対応目標を立てればよいでしょうか? 親は、子どもから、たぶん、「トマトを無理やり食べさせられた」くらいしか聞いていないのでしょう。

2012-05-03 19:58:03
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

日頃の食育のせいで子どもが思いこんだというようなことは気付いていないでしょう。また、クラスメートからのピア・プレッシャーで・・・なんていうのも気付いているはずはありませんよね、きっと。では、対応目標は?

2012-05-03 20:00:45
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

対応目標は、例えば、「無理やり食べさせられたという親の誤解・心配を解消し、食べられない時は無理して食べなくてもよいということを理解してもらう。」ということになります。

2012-05-03 20:02:16
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

ですから、親への電話対応は、「わざわざのお電話でのご連絡ありがとうございます。また、今回はご心配をおかけして申し訳ありません。確かに、日頃より、食育の一環として、出来るだけ好き嫌いをなくそう、嫌いなものも少しずつ食べてみよう、といった指導はしておりますが、食べられないものは(続く

2012-05-03 20:04:10