周辺から見る60年安保(2)――「ビルの内側から」(1960年)より

1960年、日米安全保障条約の改定をめぐって、日本中で反対運動が大きな盛り上がりを見せました。ひとびとはどのような思いから運動に参加したのでしょうか。  これまでは抗議やデモにかかわってきた方々の証言や記録を紹介してきました。これからは抗議やデモに参加していなかったひとびとや傍観者にとどまったひとびとの見解をとりあげてみましょう。今回は、『思想の科学』誌に掲載された「実務の中の思想」の会による東京のホワイトカラーへの聞き取りを紹介します。 出典: 『思想の科学』1960年7月号(特集:市民としての抵抗) 続きを読む
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dabitur @dabitur

「個人の状況はさまざまである。しかしビルの内側にも、こういう知性が静かに動いているのは事実である。それは、ビルの外側に活躍する運動者の側の知性とは異質であるかも知れないが、いずれも日本の良心として、深いところで共通するものとはみられないだろうか」(ibid., p.74)

2012-08-05 00:33:55
dabitur @dabitur

「その交流、*発信と受信の装置についてはもっと本格的に究明されなければならないものだが、この二つの知性の分断状況の認識と交流の必要性は、ビルの内と外とを往復した我々にとって痛切な実感だった」(ibid., p.74)

2012-08-05 00:34:38
dabitur @dabitur

[photo]1960年5月26日 「国民会議第16次統一行動。毎日新聞が『津波のように』、朝日新聞が『空前のデモ』と報じた国会への17万人の抗議デモ」(毎日新聞社編(2001)『60年安保・三池闘争―1957-1960』, p.133) http://t.co/TjZLZLUy

2012-08-05 01:02:57
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