死刑廃止派と存続派の議論

数年後に見て、(いろいろな意味で)「あぁ、こんなことを言っていたんだな..」ということもあるかも知れないな、と思いまして。
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Masaru Yoshikawa @masalfi

日本という国は、「誰かを血祭りにあげること」でようやくバランスを取っている恥ずかしい国だということを噛みしめながら死刑執行を受け入れようと思う。もちろん、早く廃止されることを同時に願いながら。/死刑執行「非常に遺憾」 EUが声明 http://t.co/ZYI7pHBS

2012-08-04 11:54:05
僻地住み @hekiti51

@masalfi もっと日本の風土歴史を学んだ方がいい。

2012-08-04 12:05:02
Masaru Yoshikawa @masalfi

@makosaitou はい、不勉強で申し訳ございません。今後、頑張って学びたいと思います。ところで死刑容認派のようですが、「それが必要である(あるいは存続が許される)」と考える根拠はどのようなものでしょうか?私が死刑廃止派なのは、納得のいく存続理由が見いだせないからなのでして。

2012-08-04 13:32:29
僻地住み @hekiti51

@masalfi 遺族感情と更正不可能であろう人物への対処法でしょうね。日本には死刑を廃止すれば無期懲役しかなないので、廃止するならば仮釈放無しの終身刑を設ける必要がありそうです。まぁ私としてはわざわざ死刑を廃止する必要がどこにあるのか教えていただきたいのですが。

2012-08-04 14:37:52
Masaru Yoshikawa @masalfi

@makosaitou 被害者家族の感情の回復は、先進国では代替手段(社会的包摂)で置き換え可能であることが証明されていますね。更生不可能というのは論理的に判定が不可能であるという問題があるのですがそれはさておき、死刑廃止ならば終身刑新設には全く反対ではありません。

2012-08-04 14:42:37
Masaru Yoshikawa @masalfi

@makosaitou 廃止する理由は、「存在理由が希薄だから」以外にありません。希薄な存在理由のために、冤罪の可能性のある(=神の眼を持ちえない人間が)死刑を存続させるのは、それこそ論理的根拠に欠けると考えます。

2012-08-04 14:45:35
Masaru Yoshikawa @masalfi

@makosaitou 追記。死刑を容認する論理的根拠は、(1)抑止効果(2)被害者家族の感情の回復(3)社会的意思の貫徹、の3つがあると言われています。(1)が疑わしいことは証明されており、(3)は明らかに別の手段で代替可能です。

2012-08-04 14:53:12
Masaru Yoshikawa @masalfi

@makosaitou やはり一番の問題は(2)で、代替手段の確立されていない日本では、死刑存続の理由としては最も「否定しがたいもの」であるとは思っています。それゆえ、「恥ずかしい国であることを噛みしめながら」と呟いたわけです。

2012-08-04 14:54:20
僻地住み @hekiti51

@masalfi (1)の抑止効果に関して、無いことの証明は出来ないとなっているはずですが‥。また(3)の具体例は何ですか?

2012-08-04 16:02:12
Masaru Yoshikawa @masalfi

@makosaitou (1)の抑止効果については、死刑を廃止してきた多くの国々の「死刑廃止後の凶悪犯罪件数」の統計、具体的には国連統計によって「ないと思われる」と考えるのが学問的には常識、ということです。

2012-08-05 11:11:56
Masaru Yoshikawa @masalfi

@makosaitou (3)の「社会的意思の貫徹」とは「この国はこういう事を許さない国だ」ということを国民に示す効果のことをいいます。死刑でなくとも終身刑でも十分に機能することは、これまた先進各国の例を見れば明らかかと。

2012-08-05 11:13:16
僻地住み @hekiti51

@masalfi 何を以て常識と断じているのかは知りませんが、容認派も廃止論者も互いに有利な統計データを掲示してくるため、データの信憑性は低いと考えるのが中立的な学者の考え方です。現に突発性、衝動性以外の重犯罪にはある程度の抑止効果を持っていることは明らかになっています。

2012-08-05 13:01:42
僻地住み @hekiti51

@masalfi また、終身刑により社会意志を示すというのは海外では十分でしょうが、国民の八割が死刑もやむなしと考えている日本と比べるのはナンセンスとしか言えません。まず日本における恥の文化などを学んで、死刑を容認する日本社会の根底に何があるのかを知った方がいいです。

2012-08-05 13:01:48
僻地住み @hekiti51

@masalfi 死刑廃止論者だけでなく、日本における批判派は何でも海外の事例と比べたがりますが、各国にはその国が築いてきた伝統、文化があるのであって、それを考慮せず世界に追随しろと暴論を吐く輩が増えたのはグローバル化の弊害の一つでしょう。

2012-08-05 13:01:55
Masaru Yoshikawa @masalfi

@makosaitou まず、「国家で制度変更を行った場合に、どのような結果が得られるか」についての思考を行うのに、先に実施した国の事例を参照することは、むしろ当然と思います。また、貴方と比べれば勉強不足ではあるかも知れませんが、日本の特殊事情を軽んじているわけではありません。

2012-08-06 10:39:16
Masaru Yoshikawa @masalfi

@makosaitou 最初のツイートで「恥ずかしさ」を強調したと思いますが、これは日本が現状で「死刑を廃止できない国」であることを認識した上での発言です。日本の特殊事情をそれなりに理解している故、「この国は近代化が進んでおらず、死刑を廃止できない国だ」と感じているわけです。

2012-08-06 10:41:44
Masaru Yoshikawa @masalfi

@makosaitou フランスでは国民の多くが死刑存続を望んでいるという(日本に似た)状況の中、ミッテランが強引に死刑廃止に踏み切り、今ではその判断が広く・強く指示されています。この事例を示すことも「暴言を吐く輩」になりますでしょうか?

2012-08-06 10:43:39
Masaru Yoshikawa @masalfi

@makosaitou 抑止効果のデータについては、確かに廃止論者側のデータばかりを見ていたかも知れません。ただ、「あるとしてもその程度」の抑止効果と、冤罪の発生および統治国家に大きすぎる権限を与えてしまうというデメリットを考えた場合、メリットのほうが大きいとは私は思いません。

2012-08-06 10:48:16
Masaru Yoshikawa @masalfi

@makosaitou 繰り返しますが、私は現在の日本では非常に遺憾ながら「死刑を廃止することができない」と思っています。その点では貴方と似た意見とも言えます。違いは、「日本も死刑を廃止できるような国にならなくてはならない」と私は強く思っているという点ではないでしょうか。

2012-08-06 10:52:12
Masaru Yoshikawa @masalfi

@makosaitou ついでに言えば、貴方の示した「国民の80%が死刑を容認している」というデータも、法務省による誘導的な設問によるものだという意見もありますね。

2012-08-06 10:57:17
Skylarking_ @Skylarking_

@masalfi togetter を読んでちょっと気になったのですが「被害者家族の感情の回復は、先進国では代替手段(社会的包摂)で置き換え可能であることが証明されて」いるというのはどういう証明なのでしょう…? (僕はどちらかというと死刑反対ですので、これはただ純粋に質問です)

2012-08-07 12:50:10
Masaru Yoshikawa @masalfi

@Skylarking_ 地域社会やNPO団体(同様の経験をした方々が多く所属されているようです)によるサポートが充実しているようです。映画「5分間の天国」(監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル)には具体的な様子が描かれていました。

2012-08-07 15:33:11
Masaru Yoshikawa @masalfi

@Skylarking_ 日本は地域社会が崩壊している上、寄付文化も根付いていないこともあって、同様のことができるか疑問があります。震災後の状況などを見ると、「死刑が廃止されればそういう動きもあるのでは」とも思いますが、「あとは野となれ〜」とはいかないので難しいところです。

2012-08-07 15:37:57
Skylarking_ @Skylarking_

@masalfi ありがとうございます。システムの有無の話なのですね。個人的には、それが本当に「社会的包摂で置き換え可能であることが証明されている」と言っていいのか気になります。「社会的包摂によって多くの人は犯人を殺したい衝動を我慢することができる」くらいかなあと。

2012-08-07 15:55:34
Masaru Yoshikawa @masalfi

@Skylarking_ 実は「証明」という言葉の使用については、トゥギャって読み返したときに「失敗したなぁ」と思っていました。恐らくは自信のなさか、この手の話をしたときに常に感じる無力感ゆえ、焦りがあったように思います。

2012-08-07 18:41:05