史実と創作のあいだ ―歴史ドラマの「遊び」の余地―
- Heike_gatari
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そういえば、高校時代に大学(当然史学科)選ぶときに、NHKの歴史物(大河、歴史教養番組等)に関与している研究者のいる大学って、それなりに優先順位高かったなぁ。結局、本命は偏差値や大学自体の社会的評価で決めたけど、滑り止めには「有名な先生のいる大学」もあったと思う。
2012-08-13 00:14:02歴史好きの子どもというのは、けっこうな熱意をもって「メディアに登場する歴史研究者」をチェックしていたりするのだなぁと、改めて思った。
2012-08-13 00:15:49ただ、しょせん子どもで、しかも今のような情報環境ではなかったので、今から考えると有名な研究者が落ちていたり、近現代史のリサーチが手薄だったりしたのだが、今なら相当詳しく調べられるはず。いずれにせよ、NHKの歴史物がそういうリサーチの対象でもあることは、踏まえておいてもいいだろう。
2012-08-13 00:20:02@issengorin おっしゃることは分かります。ただ、仮に「時代考証」を「取材協力」に変えても、視聴者が「ドラマと割り切って見る」モードに一斉に切り替わるわけではないでしょうから、描写が史実だと信じる人は一定数いると思います。
2012-08-13 00:23:02@issengorin そこまでいくと、もう「メディアとしてのNHKが信用されているかどうか」という話になってしまうと思うのですが、史実だと信じる人がいたらいたで、ガイド本やウェブサイトなどでカバーすれば済むのではないでしょうか。ドラマの内容を制約するということではなく。
2012-08-13 00:25:13@Heike_gatari 視聴者の視方そのものをコントロールできるわけではありませんが、少なくともミスリードの要素は減ると思いますし、何より研究者が責任を押し付けられなくて済みます(汗 実際、内容のクレーム(主にフィクション部分)が考証担当者にも相当行くそうです。(続く)
2012-08-13 00:27:03@Heike_gatari ガイド本やウェブサイトでのカバーは妙案だと思いますし、特にwebは細かく情報をupできるのでいいと思うのですが、現状ではあまり機能してないんですよね。。。史実を知りたい人は、自主的に新書などを読むか、wikipedia先生を活用するしかないわけで。
2012-08-13 00:30:09@issengorin 今年は「分かりにくい」と言われているせいか、サイトの説明は「やわらかく」「マニアックな説明にならない」よう心掛けている印象があります。充実してるなと個人的に思ったのは「JIN」のサイトで、考証の先生が毎回かなり詳しく説明しているので面白く読みました。
2012-08-13 00:40:05@Heike_gatari 清盛のサイトは、ドラマ内の設定をかなり丁寧に説明している印象はありますね。JINのサイトを確認してみましたが、「マメ知識」といいつつかなり詳しく解説していますね。こういう周到さ、さすが「シエよりJINの方が大河らしい」と言われただけのことはあります。
2012-08-13 00:45:36@noyorin @issengorin そうなのですか。詳しく作り込んでくれると歴史好きは食いつきますし、勉強になるのですが…。「こんなに詳しく書いても視聴者は読まない」という風に制作側から見積もられていたら、ちょっと残念だなあと今ふと思いました。
2012-08-13 00:59:52@Heike_gatari @issengorin 大河ドラマのサイトでの問題点は、番組の情報量が多いので更新ごとにアップに優先順位があり、判断にまだ法則性がないことかと。あと大河ドラマサイトは契約上の問題で放送後数ヶ月で閉じてしまい過去サイトの閲覧が出来ないという点があります。
2012-08-13 01:04:53昔の話なんですが、「コメディーお江戸でござる」という番組がありまして、お芝居が終わると杉浦日向子さんが出てきて「先生、今週の間違いは?」「今週は1カ所だけ、○○の場面で…」という感じで、江戸の風俗について役者と杉浦さんがわいわい話すというコーナーがあったのでした。
2012-08-13 01:04:53かといって、大河で同じことはできませんが。清盛「高橋先生、今週の間違いは…(恐る恐る)」高橋先生「ぜんぶ言うてええの?」 …ひいい
2012-08-13 01:07:01@noyorin @Heike_gatari 一つのサイトですべて処理しようとすると、どうしても無理が出てしまいますよね。下手をすれば新書1冊分くらいの情報量になってしまうでしょう。うまくサイトを分割するとか、「NHK歴史ポータル」のようなものを作るとか、工夫は必要でしょうね。
2012-08-13 01:08:45@issengorin @noyorin 歴史ポータル、あるといいですね。毎年のサイトでいろいろな情報を提供していても、放送が終わると見られなくなってしまうのはもったいないですから、蓄積していくサイトがあると有益だと思います。
2012-08-13 01:15:03去年のシエのような出来だったら、真面目に批判するというより、「バカやってんなぁこいつら」というノリでツッコミを入れる程度で済むのかもしれないけど、今年の場合磯Pがやたらとハードルあげまくっちゃってるし、演技そのものはグレード高いんだから、そりゃ論評も厳しくなって当然でしょう。
2012-08-13 01:34:15申し訳ないけど一般庶民は高橋先生も本郷先生もお名前聞いただけで「あの…あの○○説の権威であらせられる■■大の高橋/本郷先生ハハーッ(ひれ伏し)」ってなるほど権威とやらには詳しい訳ではないです
2012-08-13 01:45:05でも、それが現実。業界内ではそういう「失礼な扱い」を受けた話はゴロゴロしている。本郷さんは例外であって、自分から「職務を超えて」積極的に動くことで、結果的に「尊重」を勝ち取ったのだと思う。
2012-08-13 02:09:58大河ドラマを史実と信じ込んじゃう話について、さっき思ったのだけれども、これ「原作」というクッションがあると逆に「創作」色が強いという認識があるような気がする。何ていうか、「原作があって、原作はあくまで小説だから」っていう暗黙の了解というか
2012-08-13 02:13:01ところが「原作」がないとなると、ドラマ制作者側が時代考証や史料を元に「史実に沿ってドラマを作りなおしている」っていう思い込みが働きやすいんじゃないかなあ。そこは、もう、NHK大河ドラマと歴史小説の意識の差なんだよなあ
2012-08-13 02:14:59つまり、世間一般の認識って、史実に忠実なのは、NHK大河ドラマ>歴史小説、という気がするんだよなあ。歴史小説を一括りにするのはばかばかしいのだけれども、大体世間は平均値を取って創作度を見極めているというか
2012-08-13 02:17:42まあ、司馬作品みたいにそれを史実と思われちゃうような作家さんもいるけども、やっぱり「小説を読んでいる」っていうラインてあるんだよなあ。人によっては史実部分と創作部分がわかりやすい人もいるし
2012-08-13 02:20:26