【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】①

原発事故の被曝リスク評価に関する二人の重要な人物のリスクコミュニケーション経験についての、宗教学者 島薗進氏による連続ツイート、第一部です。
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島薗進 @Shimazono

1【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】①福島原発災害の放射線健康影響対策では表記長崎大師弟が多大な権限を得て対応してきている。そのわけ。この両者が1)チェルノブイリ事故の日本政府筋の医療援助の代表的存在と見なされたこと、2)長崎大学が放射線リスク対策の最大拠点と見なされたこと

2012-08-11 08:46:55
島薗進 @Shimazono

2【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】①3)政府に協力する原発=放射線領域の専門家群の中で医学系でまとまった人員をもつのが長崎大脈であったことによるか?尚長崎大では2002年より21世紀COE「放射線医療科学国際コンソーシアム」http://t.co/wYmHGDuY 

2012-08-11 08:49:17
島薗進 @Shimazono

3【長瀧氏と山下氏のリスコミ経験】2007年よりグローバルCOE「放射線健康リスク制御国際戦略拠点」http://t.co/Xeithw79 を行った。GCOEの拠点リーダーである山下氏曰く「広島・長崎で培ってきた原爆医療の経験を、もっと直接的に社会に活かそうとするもので、本学の

2012-08-11 08:49:57
島薗進 @Shimazono

4【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】①「教育・研究拠点の中核に位置付けられている」http://t.co/KWDEuvBg ちなみに21世紀COEのスタート直後、同分野に東京電力の寄附講座が設置されるはずだった。一度は「医歯薬学総合研究科の教授会東電の寄付講座開設を」

2012-08-11 08:50:18
島薗進 @Shimazono

5【長瀧重信氏と山下氏のリスコミ経験】①「大多数の賛成で了承した。講座名は「国際放射線生命科学」。3 年間で9千万円の提供を受け、低線量放射線の人体影響を研究するはずだったが、直後の8月に原発トラブル隠しが発覚、結局は開設を断念した」 http://t.co/efisZuOu

2012-08-11 08:51:12
島薗進 @Shimazono

6【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】①入金した3千万円を返金。これにつき山下氏は「放射線の基礎研究や安全研究を実施しようという提案だったのですが、多くの人が大反対、タイミング悪く東電の不正隠蔽問題」も露呈したために失敗と述べている。受け入れ側の中核の一人。以上は、柴田義貞編

2012-08-11 08:52:19
島薗進 @Shimazono

7【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】①『放射線リスクコミュニケーション』(2012年1月)p145にある。国も東電も原発に関わる放射線健康影響に関わる医学系の拠点を形成したく長崎大がそれに乗った形。背後には放影研の所長も務め、長年、政府近くにいた長瀧氏の影響があったか?

2012-08-11 08:53:39
島薗進 @Shimazono

8【長瀧氏と山下氏のリスコミ経験】①長瀧氏が若手とともに長期間チェルノ支援をして来たことが放射線健康リスクのCOE拠点に選ばれる背景となったのでは?法人化で大型予算は外部資金を取らなくてはならない長崎大医学部の思惑があった。COEでは政策にそった社会貢献を求められることになる。

2012-08-11 08:54:54
島薗進 @Shimazono

9【長瀧重信氏と山下氏のリスコミ経験】①グローバルCOEでは『放射線リスクコミュニケーション』重視を打ち出して終わっているが、それは科学者の社会貢献を意図したものという(序文)。山下氏が考えるリスコミとは医療被曝も含め、リスク評価、管理を専門家が先導し、国民と共有するというもの。

2012-08-11 08:55:21
島薗進 @Shimazono

10【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】①「リスク分析を学問の始まりとして、最終的にはリスクに対する統一見解からリスク評価、管理を国民と共に正しく共有できるメカニズムの構築も最終的にはリスクコミュニケーションとして重要な意義を有するはずです」序文p5文意やや不分明だが

2012-08-11 08:56:24
島薗進 @Shimazono

11【長瀧氏と山下氏のリスコミ経験】①山下氏は専門家によるリスク分析を基軸とし、専門家のリスク評価を社会に受け入れさせるプロセスも「科学」として捉えたいようで、「規制科学」や「リスクコミュニケーション」がそこに来るものと考え、2009~10年度に講師を招き勉強したことが分かる。

2012-08-11 08:57:13
島薗進 @Shimazono

12【長瀧氏と山下俊一氏のリスコミ経験】電中研、放医研等の人々とリスコミについて話し合ってまとめた成果。柴田義貞編『放射線リスクコミュニケーション』2012年1月。これは『リスクコミュニケーションの思想と技術』2010年『リスク認知とリスクコミュニケーション』2011年、の合冊。

2012-08-11 08:58:20
島薗進 @Shimazono

13【長瀧氏と山下氏のリスコミ経験】さらに長崎大グローバルCOEは、同じく柴田義貞編『福島原発事故―内部被ばくの真実』2012年3月、を刊行。この書物については以下に私の批判的紹介がある。http://t.co/4851XPge 序で山下氏はこれをリスコミ学の展開と位置づけている

2012-08-11 08:58:48
島薗進 @Shimazono

14【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】①『放射線リスクコミュニケーション』では所々に山下氏の発言が記録されており、彼の理解度が分かる。数回の研究会でリスコミの理論も実際も分かるはずはない。同書で木下冨雄氏が説いている科学者のリスコミ誤解p30-31のよい例にあたるかと。

2012-08-11 08:59:10
島薗進 @Shimazono

15【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】①木下氏「自然科学者は、人間は合理的存在だから、リスコミによってリスクとベネフィットを詳しく述べてやれば、市民は合理的に判断をしてくれるなずだ、いや、するべきであると誤解してしまうのです」。『福島原発事故―内部被ばくの真実』の序参照。

2012-08-11 08:59:26
島薗進 @Shimazono

16【長瀧氏と山下氏のリスコミ経験】①山下氏「放射能が内包する危険性に関する知識が正しく理解されず、日本国民全体にリスク論的立場で普段の生活 を議論する力が不足していたとも考えられます」放射線で混乱は日本人が力不足?これはhttp://t.co/2AYmMcmy の3の再掲(続)

2012-08-11 09:00:11

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