【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】⑧
- karitoshi2011
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これまでのまとめ
【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】①
【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】②
【長瀧重信氏と山下氏のリスコミ経験】③
【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】④
【長瀧氏と山下氏のリスコミ経験】⑦
それでは今回の分をどうぞ
1【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】⑧柴田義貞編『放射線リスクコミュニケーション』長崎大COE刊(2012)は、放射線リスク制御という枠組みの中で、原子力推進のためのリスコミに取り組み社会に貢献するという長崎大医学系の中心戦略を、山下氏が牽引するという方針に基づくもの。
2012-08-25 09:14:302【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】⑧では、山下氏のリスコミ観はどのようなものか?同氏は日本人の誤ったリスク観を克服することを課題とし、それを「安心」を確保することと理解。「長崎大学の中期目標中期評価という中で、「地球と人間の安全と安心を確保する」という大きな命題」P396
2012-08-25 09:14:513【長瀧氏と山下氏のリスコミ経験】⑧座談会「放射線リスクを語る」(2010年12月)で山下氏「「地球と人間の安全と安心を確保する」という大きな命題」に沿って長崎大はリスコミに取り組んでると。「より大学は放射線のノウハウを社会に還元すべきだ」との中間評価を受けてのことだと述べてる。
2012-08-25 09:18:344【長瀧氏と山下氏のリスコミ経験】⑧長崎大の場合、COEによって科学・学術が「社会還元」の姿勢を強めることを求められたが、それは国策としての原発推進への協力ともなった。だが、長崎大の原発推進への協力体制は1991年以来の長瀧教授のチェルノブイリ支援によって方向づけられていた。
2012-08-25 09:19:115【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】⑧山下氏のリスコミ取り組みの背景を述べてきたが、では、山下氏はリスコミについて何を語っているか。まず、強調されているのは日本人はリスク理解が劣っているということ。そしてでは、それをどうやって克服するのかということ。ウルリッヒ・ベックの
2012-08-25 09:19:396【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】⑧「リスク社会」を「危険社会」と訳したように、「チェルノブイリ原発の事故が起こって、「ほーら危険がいっぱいだ」とか、「現代社会が危険なんだ」とか騒がれ始めました。それがイコールリスクなんだという、そういうふうな「リスク=危険」という」
2012-08-25 09:19:597【長瀧氏と山下俊一氏のリスコミ経験】⑧日本では「リスク=危険」という刷込みがあったとp400。だからCOEではp401「算術や確率論という概念で起こる事象の頻度の多さ低さと事象の大きさ。つまり規模の大きさを積で表して、こういうのをきちんとリスクとして認識し教育する場の提供です」
2012-08-25 09:23:598【長瀧氏と山下氏のリスコミ経験】⑧山下氏はリスク認識が劣った日本人にリスク認識を教えることが、リスクコミュニケーションの主要な課題であり、長崎大のCOEの任務であるとも考える。またそれによってリスクというと危険と捉え、それを怖れる日本人を安心させることに貢献できると。(続)
2012-08-25 09:24:19