- Maza_Milenaria
- 4453
- 0
- 0
- 0
それにしても自分の中で「鳥類学者」という人物像が大変なことになってきている。何せ思い浮かぶ名前が川上和人(『鳥類学者、無謀にも恐竜を語る』の人)、松原始(『カラスの教科書』の人)、オリヴィエ・メシアン(現代音楽家)である
2018-01-22 23:03:26専門の動物行動学はもちろん、民俗学的アプローチなども交えて縦横無尽にカラス愛を展開。愛嬌たっぷりのイラストの援護射撃もあって、読み終わる頃には冒頭の「あれほど面白くてカワイイ鳥はいないのだ」の一文の説得力がかなりのものになっていることうけあい。 - 『カラスの教科書』読了。
2018-01-22 22:56:49間違って2巻から買うアクシデントがなければ読んでいなかっただろう第2巻。2冊目ともなると「大正浪漫風異世界」にも少し慣れはしたけれど、楽しめたとまでは言えない。 - 『大正箱娘 怪人カシオペイヤ』読了。
2018-01-22 22:30:37大正期の日本社会における女性、という問題意識は解するけれど、主人公には現代的な知がありすぎるし、周りの登場人物もエキセントリックなので、どこかで異世界転生ものに化けたような落ち着きの悪さを感じる。謎解きともマッチしていないような。 - 『大正箱娘 見習い記者と謎解き姫』読了。
2018-01-22 22:16:14「天才神父コンビ」が主人公であるとのうたい文句だが、その片方には天才さが感じられない。その点は2巻以降は改善されているという話も目にしたが、まあ続きは読まないだろう。
2018-01-22 22:09:00盛りだくさんが悪いとは言わないが、やるならもう少しまとめてほしいもの。ただでさえ場面転換と視点転換の頻度が高すぎる上に、思わせぶりに出てきて特に何事もない登場人物も多数とあってはちょっとついていけない。 - 『バチカン奇跡調査官 黒の学院』読了。
2018-01-22 22:06:01土門拳に弟子入りした芹沢長介、触媒化学者に転身した白崎高保……風変わりな人物像の競演に、ふとシュリーマンやメラートの名を思い出してうなずく。読んでから『被差別の食卓』と同じ作者だと気づいたが、踏み込んだ姿勢と抑制的な筆致はここでも効果的。 - 『発掘狂騒史』読了。
2018-01-22 22:00:516巻に至って、自分がこのシリーズに求めていたものが「付喪堂の古書店版」だったのではないかということにようやく気づけたような気がする。そしてそれはおそらく空振りになるだろう。 - 『ビブリア古書堂の事件手帖6』読了。
2018-01-22 21:58:03それまで決して饒舌ではなかった主人公が、終盤に犯人と一対一でいざ謎解きとなった途端、見開き1ページ埋め尽くす勢いで長台詞を吐き始める様に当惑。オークションシーンの緊迫感などを見るに決して「書けない」人ではないはずで、つまりミステリが合わないということでは。 - 『神の値段』読了。
2017-04-25 00:37:04ジャンルだけでなく視点とキャラのブレも激しい。初登場シーンで「自分のラジコンを電波妨害で墜とされた」と近くで無線機を持っていた警備員に突然殴りかかる暴挙を見せた男が、20ページ後に「あだ名は真面目人間」と書かれ、中盤では「うらみを受けるような男ではない」ことになっていたりする
2017-04-25 00:29:15幕開けから生々しい中絶シーンと産科医のねちっこい不倫描写。それでツカミはOKなジャンルもあるかもしれないがこれは航空ミステリーのはずである。その後も隠し金山だ人工授精だと飛行機とかけ離れたところへ広げていった風呂敷を、たたむでもなく火をつけておしまい。 - 『謎の航空写真』読了。
2017-04-25 00:23:20内容的に過去作と重なるところも多かったのと、文字数を食いやすい文体を採用したのとで密度が低い印象で、ちょっと食い足りない。 - 『医薬品とノーベル賞』読了。
2017-04-25 00:17:35強烈なキャラ付けの作家たちが、それぞれのスタンスで事件に首を突っ込んで警察もタジタジというあたりは見ていてかなり盛り上がったので、最終的なオチのつけ方には「ここまで来て結局ソレかい!」と失望を禁じえなかったのである。 - 『文藝モンスター』読了。
2017-04-25 00:15:05やや外的ではあるけれど、主人公とヒロインの関係性が1作ごとにちゃんと進展するのがよい。続編になるたびにリセットされるようなシリーズにも出会ってきているので。 - 『ホーンテッド・キャンパス 死者の花嫁』読了。
2017-03-19 19:12:02なろう初体験。マンネリの沼にはまる直前で引き上げられて大団円に向けて放り投げられたのでそこそこ満足は行ったが、続きまで読むかというとどうだろう。 - 『異世界居酒屋「のぶ」』読了。
2017-03-19 19:09:50著者のデビュー作の続編という軸をメインにして、他の全作品の続編を輻輳させた、大ボリュームのファンディスク的作品。2作しか読んでいない人間には厳しいところが多々あったが、とりあえず第1作の主人公が幸せそうだったのはなにより。 - 『2』読了。
2017-03-19 18:51:25サクラダリセットでも思ったけれど、この人のクリフハンガーは嫌味がない。 - 『つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語』読了。
2017-03-19 18:41:25訳者略歴にある『ブッシュ妄言録』が示す通り、かなりはっちゃけた訳(化学に関しては不自然な言い回しも)。もとより元工学部勢(一応)としては「えー、そういう方向へ持ってく?」という面がある本なので、勢いで読ませる形なのは良かったかも。 - 『ゼロからトースターを作ってみた結果』読了。
2017-01-01 22:40:52前作で「無謀にも」恐竜を語っていたのとは違い今度は専門分野で、奔放な筆致は健在でも「好き勝手」感はだいぶ減少している。それを補うのが情熱。234ページにもある通り、「結局は愛なのである」。挿絵画家もしっかり続投、編集サイドの愛もちゃんとある。 - 『そもそも島に進化あり』読了。
2017-01-01 22:27:08「アップルを追い出されて荒んでいたころのスティーブ・ジョブズ」という一般的興味を引きそうな題材を含むが、多くの読者はそこに達する前にコンピュータ黎明期専門用語の乱打に挫折するのでは。俺みたいなピクサーアニメ好きはいいとして。 - 『ピクサー 早すぎた天才たちの大逆転劇』読了。
2017-01-01 22:20:07活躍譚として気楽に読むには暗すぎるし、かといって「現実そううまくはいかないよねえ」と感情移入するには主人公の立場は少々特殊すぎるような。 - 『萩を揺らす雨』読了。
2017-01-01 22:06:28唯一自分で見抜けたと思った謎にはきっちりともう一歩先の解決が用意されていたので、参りましたというほかなし。おしまいのメタフィクション小ネタなど、新人賞応募作にして「プロ作家の別ペンネーム」説が出たのも無理ないことと思う。 - 『七つの海を照らす星』読了。
2017-01-01 21:56:55いきなり伝奇に振ってきたのは意外だったが、基本的にキャラクターはリアリストなのでその領分はきっちりと守られている。ならそれじゃなくてもよかったんじゃないかという気も少しかすめるが、まあサービス精神ということで。 - 『柳生十兵衛秘剣考 水月の抄』読了。
2017-01-01 21:39:51