Maza_Milenaria 書評系ツイート

まさ＠おかしちょう @Maza_Milenaria

清水義範を読むにあたっての最大の問題は、10編程度の短編のうちおそらく2,3編であろう、自分の波長に合う短編のために、1冊の短編集を買うかどうかである――という持論の傍証がまた一つ増えた。解説が面白かったので当たりの部類かな。 - 『名前がいっぱい』読了。

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不遜なキャラを魅力的に描く方法としていわゆるギャップ萌えの方へ持っていくというのは多くて、そういうタイプの好きなキャラもあるけど、不遜であること自体が魅力的であるキャラならなお良い。沈丁花桜とか。したがって『東京ヴァンパイアファイナンス』のコレジャナイ感はすごかった。

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主要キャラが出揃った時点で一筋縄ではいかんぞと感じさせる点は流石。デビュー作のひねくれ方に好感を持ってこの作家を追っているのだし。一般受けしなさすぎてFOという未来が怖いのもあり、もう少し正統派なものも見てみたい気はするが、まあ今でなくてもいい。 - 『恋愛サイケデリック』読了。

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デリンジャーについて「セクシーなお姉さんが太腿に隠し持つために造られた」という脚注があったけど、個人的には黒幕が袖口に隠し持つために造られた銃だと思う。初めて存在を知ったのが『ルパン三世　アルカトラズコネクション』だからかな。

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某ミステリを読んだ後なせいで「主人公実は女なんじゃね？」といういらぬ疑いを持ちながら読んでしまったのはもったいなかった。面白く読めたけど、ちょっとタイトルが内容にあってないような気はする。 - 『午後からはワニ日和』読了。

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妙に描写法にそりの合わなさを感じる。『会長の切り札』ではそんなことはなかったのだが。何より気になったのは、同じ行に2回出てくる単語の片方だけ誤字っている121ページ。これは、目立つ。 - 『地球の切り札②』読了。

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しかしこれのアニメ化に対する怖さは別種。というか、精神点が削れそう。

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そしてその怖さというのは、ちょっと牽強付会すればこの作中で登場人物が味わっている苦悩と同種のものであること言うこともできるか。いたたまれなさにテンションが上がる。大変に意地の悪い小説（もちろん褒め言葉）。

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「１冊だけでしっかり完結しているけれど続きがある小説」の続きを読むのには怖いもので、「こんな続編なら読まなきゃよかった」と思ったことも一度や二度ではない。しかし続きを読んでさらにその続きを読むのがまだ怖いのは、嬉しい悩みというものだ。 - 『ココロコネクト　キズランダム』読了。