世界樹日記第7話「碧照ノ樹海-3」
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-2】 本日の探索メンバー：アスミ（フォートレス）、シヴァ（ダンサー）、サティ（ダンサー）ヌリッタ（ダンサー）、アビナヤ（ダンサー） #世IV日
2012-08-19 13:19:04
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-3】 新しい仲間、フォートレスのアスミを加えた劇団シュクラの旅路は極めて快調だ。挑発によって魔物の攻撃が守りの硬いアスミに引き付けられ、味方全体のダメージが大きく減少したのだ。 #世IV日
2012-08-19 13:19:23
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-4】 アスミの活躍はそれだけにとどまらない。槌に電撃を込めて繰り出す『ボルトストライク』はこれまで中々ダメージが通らず苦戦したアルマジロをいとも容易く葬り去っていく。電撃がアルマジロの弱点をうまく突いているようだ。 #世IV日
2012-08-19 13:19:48
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-5】 加えてアスミは敵の攻撃を受けるほどに士気を向上させていくのだ。この技能はフォートレス特有のものだそうだが腹痛療養中のサヴィトリがこの場にいたなら「え、お前マゾなの？」などと余計な事を口走ったであろうことは想像に難くない。 #世IV日
2012-08-19 13:20:09
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-6】 そんなこんなで比較的良いコンディションを保ったままシヴァたちは先日赤い熊を追い詰めたB3Fへの階段の前にたどり着いた。 #世IV日
2012-08-19 13:20:23
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-7】 手傷を負わせ追い詰めているとはいえ敵の手強さは身に染みている。油断せず手荷物と装備を再確認し、そして士気を高める。 「さぁ、今日こそ奴を倒す！みんな行くよ！」 「「「「「オーーー！！！！」」」」」 #世IV日
2012-08-19 13:20:42
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-8】 階段を下りると赤毛の獣は昨日と変わらぬ位置で一行を待ち構えていた。剣を抜きヌリッタとアビナヤが敵へと躍り掛かる！ #世IV日
2012-08-19 13:20:59
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-9】 だがその試みはまたしても赤毛の獣の破壊的な咆哮によって挫かれてしまう。昨日戦った際もそうだったがこの咆哮は奴にとって戦闘開始の合図のようなものであるらしい。そしていざ戦闘が始まって以降はほとんど使ってこないのだ。 #世IV日
2012-08-19 13:21:21
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-11】 アスミが挑発で敵の攻撃を引き付けその両脇に構えたヌリッタとアビナヤがカウンターサンバで反撃を加える！即席だが合理的な連携だ。後列にはシヴァが控えて交代に備えサティはリジェネダンスを維持しつつ合間を見て弓で援護射撃を行う。 #世IV日
2012-08-19 13:22:06
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-12】 幾度かの攻防の末、ついに赤毛の獣は断末魔を上げ仰向けに地に伏した。今度こそ劇団シュクラの勝利だ！ #世IV日
2012-08-19 13:22:20
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-13】 だがシヴァたちの歓声は突如迷宮に響き渡ったおぞましい咆哮によってかき消されてしまう。天地を揺るがすその咆哮は赤毛の獣のものとよく似ているが、それを数段上回る凶悪さと、そして憎悪に満ちていた。 #世IV日
2012-08-19 13:23:00
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【世界樹日記：7-14】 さらにその叫びに続くように迷宮のあちこちの方角から咆哮が上がる。あまりの大音量に全員が耳を塞ぎその場にしゃがみ込む。 #世IV日
2012-08-19 13:23:12
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-15】 長い長い反響が収まるまで１分近くかかっただろうか？劇団シュクラの一行は恐る恐る立ち上がり互いに顔を見合わせる。苦笑いを浮かべながら「まさか…」とアスミが呟く。「そのまさかだと思いますよ。」とシヴァが答える。「敵は一体じゃなかった！」 #世IV日
2012-08-19 13:23:37
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-16】 --マルク統治院-- 「ふむ。なるほど…」シヴァたちは事の次第を報告するためタルシスへと戻ってきた。敵が一体ではないというのは他の冒険者や兵士たちの命にもかかわる重大な情報だ。報告を受けた辺境伯は苦りきった顔で顎をさすっている。 #世IV日
2012-08-19 13:24:04
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-17】 「諸君らの話から推測するに恐らく最初に一際強烈な叫びを上げたという一体が赤毛の獣たちの親玉のような存在ではないだろうか？だとすればすべての元凶はその親玉ということになるだろうな…。」 #世IV日
2012-08-19 13:24:42
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-18】 「諸君らは引き続き探索を行いその親玉の発見と排除を目指してもらいたい。幾分心苦しくはあるがそれまでミッションの達成を認めるわけにはいかんな。」 #世IV日
2012-08-19 13:25:02
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-19】 --踊る孔雀亭-- 「はぁぁ…」全員が深いため息を漏らす。散々苦労して倒した強敵が実はたくさんいて、しかもそれより強力な親玉がいるらしいとなれば無理からぬことだろう。こんな時の心のよりどころはやはり酒場のママさんなのだ。 #世IV日
2012-08-19 13:25:27
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-20】 「あなたたち聞いてるわよ？すっごく強い魔物をやっつけちゃったんですってね？でも大変ねぇそれより強い奴が出てきちゃうなんて…」今しがた報告を終えて来たばかりだというのにママさんの情報の早さは尋常ではない。 #世IV日
2012-08-19 13:25:48
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-21】 「まぁまぁそう気を落とさずに。赤いのには何とか勝てたんでしょう？もうちょっと頑張れば親玉にだってきっと勝てるわよ！」ママさんは明るく励ましてくれるが一行の気分は中々晴れない。 #世IV日
2012-08-19 13:26:21
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-22】 一行の暗い様子にママさんもちょっと困った顔をしていたが不意にポンと手をたたいてこう言った。「そうだ、あなたたち最近クエストボード見てる？」 #世IV日
2012-08-19 13:26:36
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-23】 店内の脇のコルクボードに目をやるといくつか依頼の紙が増えているようだった。その内の一枚をママさんは取り外してカウンターの上に提示する。「これなんかどうかしら？」 #世IV日
2012-08-19 13:26:57
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-24】 依頼の内容は遺失物の捜索だ。地下３階で熊に襲われ落としてしまった母の形見の指輪を探してほしいということだった。「どこかの泉に落としちゃったらしいんだけどパニック状態で場所をはっきり覚えてないみたいなのよね」 #世IV日
2012-08-19 13:27:23
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@u_ki_o
【世界樹日記：7-25】 「そんな重く考えること無いのよ。指輪を探しに行くついでにちょっと熊のねぐらも探すくらいのつもりで、ね？とりあえず行ってみれば何とかなるわきっと！報酬もなんかちょっと凄そうだし」 #世IV日
2012-08-19 13:27:39