- asupekutoP
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透析の診療報酬については1981年以降常に減額の歴史だ。基本的に透析に外から財源を持ってくることはあり得ない、というのが現実だ。水質加算にしても今回のオンラインHDFにしても、詳細は書かないが、新設の評価は透析医療費自体から捻出されている。この傾向は今後も続くと思われる。
2012-08-24 07:40:28もう一つ、最近の診療報酬に関する傾向はデータ重視であるということ。限られた財源を取り合う中でデータを出せなければ説得力はない。データなしで戦うのは素手で戦うのと同じで、戦う前から結果は決まっている。
2012-08-24 07:41:30透析患者はすさまじい勢いで高齢化が進んでいる。最近日本透析医学会雑誌に掲載された統計調査委員会の中井滋先生の論文「わが国の慢性維持透析人口将来推計の試み」(透析会誌45:599〜613,2012)からあるグラフを示す。 http://t.co/Z8em3cg0
2012-08-24 07:42:53若い透析患者が減ること自体は結構なことであるが、透析医療全体としては、高齢者の透析にシフトしなければ、ニーズに対応するという意味で、施設としては成り立たない、ということでもある。
2012-08-24 07:44:53透析医療の最大のメリットは社会復帰できるということであり、これは現状の他の臓器代替医療にないきわめて優れた点である。
2012-08-24 07:45:18一方医療者に求められるのは、提案をするならばデータを出す努力をするべきであるということ。医療経済的なエビデンスを出していかなければ、この業界はやりたいことをやる財源も削られ何もできなくなる。残された時間はそれほど多くはない。
2012-08-24 07:47:01私たちの始めたオーバーナイト透析は、病状による制限に加え、原則社会復帰をしている、ということを条件としている。これは限られた経営資源の中で行う治療である以上、透析医療のメリットを最大限にアピールする、という意味がある。
2012-08-24 07:46:48社会復帰というのは単に外で仕事をするというだけでなく、主婦が家事をするということもそうだし、患者会活動も含めたボランティア活動をする、というのも含まれる、と私は考える。
2012-08-24 07:46:34眠れないので個人的な透析医療全体の問題点と将来的な展望などを書いてみる。拙作のアイマス透析講座でも紹介したが2011年度の時点で人工透析(腹膜を含む)患者はおよそ30万人。一方で透析関連の診療報酬は1981年度から常に減額されているのが現実。透析はもはや病院のドル箱ではない。
2012-08-25 04:06:21続き)さらに高齢での透析導入患者が増加したことにより、介護との兼ね合いや週3回病院に通う手段のない患者への対策など日本で透析医療が始まった40数年前では想像もつかなかった問題が多くなっている。透析医療が進化した事により「死なないための透析」から「明日を生きる為の透析」になった事だ
2012-08-25 04:10:36透析が辛いなら、その辛さを当たり散らすのではなく自分の家族や友人、知人に自分の反省を含めて語り、予防の大切さを訴える。これも大事な社会貢献であると私は思う。40数年前、少年が自分の透析治療費が高額なことで家族に負担を掛けたくないと自殺をしようとした時代を再び招いてはいけない!
2012-08-25 04:18:16更に続き)確かに週3回、一回3~5時間の透析が辛くないと言えば、嘘になるが生きている、そして多くの方々の税金で「生かされている」事を前向きに受け止めて、仕事でも趣味でもボランティアでも何か打ち込めるものを見つけて、前に進んでいく必要があると思うのです。
2012-08-25 04:14:50