#奏妄想

チョギュヒョンくんがSS4で歌った『奏』を聴き、妄想がほとばしりました。
3

途中番号抜けておりますが、作者のカウントミスです。

mio @kisetsuhazure_s

【奏0/4】あー月が綺麗だねぇ、って隣でキュヒョンが呟く。「キュヒョン、」「ん?」「今日最終便で、日本に帰ることにしたの」「そう、次はいつ戻って…「戻る予定ないの」立ち止まったキュヒョンに振り向き伝える。 「…だから、ごめんね。」 #SJで妄想

2012-05-15 13:24:25
mio @kisetsuhazure_s

【奏1/4】「え…、と」突然切り出された別れに「まあ…いつかそう言うかと思ってたよ。俺も同じ気持ちだったから、じゃ」言い残し、振り返ってその場を後にするギュ。ポケットに手を突っ込んでうつむいて帰り道を足早に歩く。振り返りもせずに。#SJで妄想

2012-05-15 13:24:48
mio @kisetsuhazure_s

【奏2/4】早く部屋に入りたい。なのに、指紋認証が開かない。「あーもう…」イライラしてドアを殴ると「お帰…、何、どうしたのその顔」ヒョクがドアを開けてくれた。リビングを通り過ぎ、バタン!「?」「?」部屋に鍵かけてそのまま座り込み「…っ」両手で顔を覆う。#SJで妄想

2012-05-15 13:25:37
mio @kisetsuhazure_s

【奏3/4】「どうした~?」ヒョクやミンが心配そうにドア越しに声をかける。ポヨ「おいしいチゲ作るから出ておいでー♪」ミン「何それ茶化すのやめなよ!」外が騒がしくなった時、「…も、ヒョンたち、…っうるさ…いっ」しゃっくりが止まらないギュがドアを開けた。 #SJで妄想

2012-05-15 13:27:29
mio @kisetsuhazure_s

【奏4/4】顔をぐちゃぐちゃにして涙が溢れ「…っ」肩を揺らし、子供みたいに泣くキュヒョン「…こんなに、好きだったのに…、どうしていいか分からなかっ…」「キュヒョナ、」ミンがギュの腕を掴み、「今から空港に行こう、」車のカギを持って、玄関に引っ張っていくミン。 #SJで妄想

2012-05-15 13:28:03
mio @kisetsuhazure_s

【奏②1/13】その他メンバーは仕事があるため、結局俺が空港まで送ることに。「こんな姿見せたく、ない」とキュヒョンが駄々をこね、そうじゃないよと悟し、強引に連れ出した。「…トゥギヒョン、ありがとう…ございます、」助手席でうつ向くキュヒョンはいつもよりも小さく見える。 #SJで妄想

2012-05-16 03:31:10
mio @kisetsuhazure_s

【奏②2/13】俺がキュヒョンを連れ出したのには理由がある。…その相手の女性が昨日訪ねてきたからだ。日本に帰らなければならない、まだキュヒョンに伝えていないと、その後の彼をお願いしたい、と。…彼女は分かっていたのだ、キュヒョナがこうなってしまうことを。 #SJで妄想

2012-05-16 03:32:25
mio @kisetsuhazure_s

【奏②3/13】そして手紙を受け取った。澄んだ青い封筒。彼女の人柄が少し見えた気がした。…渡すタイミングはイトゥクさんに任せますと言われたまま、ずっと渡せずにいる。最初は受け取ることを躊躇したが、手紙の小さな膨らみと彼女の迷いのない瞳を見て、手紙を受け取った。 #SJで妄想

2012-05-16 03:33:23
mio @kisetsuhazure_s

【奏②4/13】…いつもこの道を通る時はワクワクしてたな。迎えに行く時ばかりの記憶が過ぎる。最初はお互いの国籍を気にして…時間がかかったけど、お互いの言葉を覚えて少しずつ話せるようになって仲良くなって、諦めてた運命ってこれかも?って思ってたんだよ。 #SJで妄想

2012-05-16 03:34:31
mio @kisetsuhazure_s

【奏②5/13】運命を感じてたのは俺ばかりで、貴女は何も感じてなかったのかな。『キュヒョン歌って?』って甘えてくれる貴女をもう近くで感じることができないなんて、歌う意味なんか、ないよ。 「…ほら着いたよ。待ってるから行っておいで」ヒョンが肩を押してくれた。 #SJで妄想

2012-05-16 03:35:23
mio @kisetsuhazure_s

【奏② 6/13】空港内で掲示板を見ると最終便のチェックインの時間は迫っていた。人ごみの中で見覚えのある鞄を見つけた「…いた、」その人は荷物検査に進んでしまっていたが、名前を叫ぶと振り返ってくれた。 #SJで妄想

2012-05-16 03:36:28
mio @kisetsuhazure_s

【奏②7/13】これでまた一緒に居られると思ったけれど、「…なんで、」甘かったみたい。貴女は誰も聞こえない程の小さな声で謝り、そして奥へと消えていく。「待っ…」咄嗟に中に入ろうとしたが警備員に止められた。「…行くなよ!…なんでだよ…」どうしよう、また泪が止まらない。 #SJで妄想

2012-05-16 03:38:01
mio @kisetsuhazure_s

【奏②8/13】…『運命って信じる?』一度聞いたことがあったね?…あの空港に居た人は、『信じるよ』って言ってくれた貴女なの?「つら…、こんな辛いことってある…?」…ヒョンは車内で泣きやむのをいつまでも待ってくれた。カムバック中じゃなくて良かったな、と笑いながら。 #SJで妄想

2012-05-16 03:39:37
mio @kisetsuhazure_s

【奏② 9/13】日本公演を控えていたある日、チャンミンからメールが。「VTR出てやるからこれ歌えよ、」この前日本の番組でスキマスイッチを歌ったらしく、『奏』という曲をお勧めされた。彼なりの励まし方なのだろう。歌詞を読んでそう思った。この曲を歌おうと、決めた。 #SJで妄想

2012-05-16 03:40:33
mio @kisetsuhazure_s

【奏②10/13】別れの理由が分からないまま暫く経ったある日、机の上に青い封筒が置いてあった。微かな期待を胸に手紙あける。「…これ…」1か月前の日付、貴女からの手紙。そして便せんの隙間から落ちた、指輪。 #SJで妄想

2012-05-16 03:42:04
mio @kisetsuhazure_s

【奏②11/13】手紙には、謝罪と嘘をついてしまったと告白があった。運命信じてる?とキュヒョンから尋ねられた時、信じると言ってしまったこと。アイドルのキュヒョンを知ってしまって「運命」と簡単に片づけることができず、辛かったと。 #SJで妄想

2012-05-16 03:43:54
mio @kisetsuhazure_s

【奏②12/13】“指輪返します。捨ててください。” 床に落ちた指輪を拾い上げる。自分の薬指にぴったりのサイズ。…サイズ間違えてしまって、また来年買い直すよといった約束は覚えてる?…約束、果たせなくなってしまった。 #SJで妄想

2012-05-16 03:46:38
mio @kisetsuhazure_s

【奏②13/】そして5月12日。澄んだ蒼い海の中で、きっとどこかに居てくれたと信じ「奏」を歌った。僕は遠く離れていても、いつまでもずっと貴女の幸せを願ってるよ。…僕には、歌うことしかできないけれど。 #SJで妄想

2012-05-16 03:51:00
mio @kisetsuhazure_s

【奏妄想③1/4】ソウルの夜景が遠く離れていく。キュヒョン、あんな悲しい目をさせるつもりなかったよ。「俺もそう思ってた」って言ってたから…、何でその時に何で『行かないで』って言ってくれなかったの。まだやっぱり私はキュヒョンのこと全然理解してなかったんだ。 #SJで妄想

2012-05-17 13:41:02
mio @kisetsuhazure_s

【奏妄想③2/4】「大丈夫ですか?」隣の人がハンカチを差し出してくれた。「ありがとうございます…、大丈…」大丈夫なんかじゃない。自分で決めたことなのに苦しいよ。頬を拭うと手の甲にポタポタと水滴が落ちてきた。何度も何回も涙してきたけど今日が一番辛いよ、キュヒョン。

2012-05-17 13:43:31
mio @kisetsuhazure_s

【奏妄想③3/4】ある日、イトゥクさんが突然現れた時があった。「…突然ごめんなさい、少しお時間ください、」そして車の中で色んなことを話してくれた。グループの事、メンバーの事、会社の事。彼の想いがそこにはあって。キュヒョンから彼のことをよく聞いていたから、嬉しかったのを覚えている。

2012-05-17 13:45:06
mio @kisetsuhazure_s

【奏妄想③4/4】「彼のために離れてくれませんか?」固い物で殴られたかのような脳震盪。決して強要せず心に刺さるような彼の願いが、痛かった。…そうだ、キュヒョンは芸能人だった。みんなの夢に生きてるひと。「無理にとは言わないから考えてほしい。」 目の前の彼もまた、泣いていた。 

2012-05-17 13:46:27
mio @kisetsuhazure_s

【奏妄想⑤1/9】イトゥクさんの言葉で目が覚める。『歌って』といえば歌い『傍にいて』といえばいつまでも居てくれた。普通だったら当然のこと。でも彼は違う。住む世界が違うんだ。「考えさせて、ください…」答えは決まっていた。私には彼の未来を壊す権利も勇気も、なかったから。 #SJで妄想

2012-05-18 02:56:25
mio @kisetsuhazure_s

【奏妄想⑤2/9】キュヒョンはいつも2、3歩後ろを歩いてて。何で後ろ?と聞いたら恥ずかしそうに「だって消えちゃいそうでしょ、確認してんの」言っていた。知ってた?私も不安で、良く後ろを振り向いていた事。散歩した公園も送ってくれた夜道も、キュヒョンが居ないと不安で振り返っていた事。

2012-05-18 02:57:41