指導者層から見る60年安保闘争（3）――共産党の思想と立場

dabitur @dabitur

[quote]「バカげ切ったうぬぼれだ。だが、この短い引用のなかにもかれらの挑発者としての危険な本質がはっきりあらわれている」（ibid., p.231）

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[quote]「数百万人の*統一行動をけいべつし、これからはなれて、わずか六百人が羽田空港のロビーにすわりこんで、これに数倍する警官隊にかこまれて、食堂に追いこまれて、一人一人が首実検されて、目ぼしい幹部は全部検挙された（かれらのビラによる）」（ibid., p.231）

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[quote]「実戦ならば全滅だ。これでも『われわれだけが岸渡米に打撃を与えた』という。これこそかれらの性こりもないデマ宣伝である」（ibid., p.231）

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[quote]「事実は、むしろ、多くの活動家を敵の手に引渡し、文相通達や、破防法などによる弾圧の口実をあたえ岸安保闘争にたいする敵のデマ宣伝の材料をあたえ、おくれたひとびとを統一行動から引きはなし*分裂行動に力をあたえて人民のたたかいに損害をあたえた」（ibid., p.231f

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[quote]「岸渡米をみじめなものにし、政治的に孤立をふかめさせたのは、全国各地で広範な人民により整然とたたかわれた統一行動の力であり、これこそが敵のもっともおそれるところである」（ibid., p.232）

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[quote]「かれらは幾百万大衆を政治的に結集し、大衆とともに革命をおこなう思想と、そのための統一行動、統一戦線という思想をひとかけらももたない。またかれらは、現在、人民がもっている言論、集会、デモの権利を守り、それを行使して、大衆の政治的結集をはかろうとしない」(ibid.

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[quote]「むしろかれらは、それをみずから放棄して、無秩序なデモやすわりこみなどの直接行動によって政治をかえようと主張する。かれらの思想の根底にあるものは小ブルジョア的な無政府主義であり、盲動主義である。しかも、これが、反社会主義、反共の思想につらぬかれている」（ibid.）

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[quote]「わが党は、六中総の決議において、安保条約の改定が日米支配層の基本的な要求に根ざすものであり、これをめぐるたたかいが岸内閣を先頭とする売国反動勢力と愛国民主勢力とのあいだの政治的対決点となっていることをあきらかにした」（ibid., p.232）

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[quote]「また、この闘争が成功的に発展するならばサンフランシスコ体制の打破、平和、独立、民主、中立日本の実現にむかってつきすすむことができるという展望をあきらかにした」（ibid., p.232f）

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[quote]「そしてこの闘争の成功を保証する力として、労働者階級を中心とする民主勢力の広範な統一行動を発展させる方向をしめした。わが党は、この方針を堅持して、敵をあきらかにし、中央、地方を通じて共闘組織を発展させ、統一行動をひろげ、つよめるために努力してきた」（ibid.）

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[quote]「〔中略〕今日までの事態の経過は、わが党のこの態度と方針が基本的に正しかったことを教えている」（ibid., p.233）