【シューニャリアーナ享受論】食べることと会話
- L_O_Nihilum
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「となりのトトロ」「千と千尋」「サマーウォーズ」「愛人【AI-REN】」「けよりな」なぜかここ最近見ている作品に共通項を感じる それは「食べることがかなり強調して描かれる」っていう点 なんだろ 食の重要さというか
2012-08-31 17:30:59メシを食べる、って凄い重要なのかな よくよく批評では宮崎ともなると特別視される、ていう方向に行くけど、けよりなみていても食べるシーンが物凄くたくさん挿入されてた まあ特に姫+家庭の意識をルートに選択した、っていうのもあるんだけどさ
2012-08-31 17:40:34そうするととにかくメシシーンがかなり出てくる。月見うどんだったり購買部のパンだったりもそうだし、家で食べてるギョーザ他、高見沢のイタリア料理に特大シュークリーム。遺跡のサンドイッチなどなど。
2012-08-31 17:41:30アイレンもそうで、目玉焼き食べたり、ハンバーグ作ったり海辺でご飯食べたりって言うシーンがすごく大切に描かれてる
2012-08-31 17:41:55あとトトロとかでも飯食べるシーンは結構重要だったりする。きゅうりだったりとうもろこしだったり。とうもろこしに至ってはお母さんに届けるってわけで物語上の伏線だし
2012-08-31 17:44:26だいたい、家族でコミュニケーションを取るということにも関わっている。
ご飯の最中って会話が弾む。
千と千尋も、川の神にもらった苦団子を食べさせることが伏線だったし、その団子はまあ、コハクミズに食べさせてるわけだけど、同様の役割を、先にハクが千(ちひろ)にやってる。千尋にとってのおにぎりと、ハクにとっての苦団子って同種の役割なんだよなあ そしてどちらも食べるものだ
2012-08-31 17:46:54ちなみに千尋がおにぎり食べるシーンは庵野が「一番おいしそうに食べてるシーン」って言ってたような。
2012-08-31 17:47:16名前、自分の存在を明らかにする象徴界の根拠、これが奪われるのがゆばーばの世界。そこで欠如したものを取り戻す(=名前を想いだす)のと、食べるっていうのが重ねられてるのはなんだろうなああれ、と。
2012-08-31 17:48:12そうそうカオナシも非常に特殊な性格をしている
自分の言葉がないとかよくよく評論で言われる
で、何してるか?
食べる。
食べるんですよ、他人を。
他人の言葉でしか自分を表現できない。
まあそういう意図が宮崎さんにあったかは分かりませんが。
会話と食という観点からとらえるなら、まさに、
「他者を食い殺す」ことで「言葉」をやっと得るというわけで。
喋り出したのもカエル食べてからだし。
で、にがだんごを食べれば自己を思い出してほかを吐きだす。そのあとはぜにーばとゆったり生活です。
「愛人(アイレン)」…田中ユタカの傑作たるこれも食べることが凄い重要になる。卵焼き創るんだけど味が判らない、けれどそこにあいがやってきてお風呂で自分の胸をイクルに吸わせる。一番最初に食べるのは命の味、とその胸吸い自体が「食べる」タームで扱われている
2012-08-31 17:49:27@L_O_Nihilum 食すってことには 僕も興味あります。食べ物を 食べるだけではなくて、 カオナシや「注文の多い料理店」 の猫など、人を「食べる」という ことの意味も気になります。
2012-08-31 17:50:26@kousuke201212 そうそう。エロゲーなんかでもそうで、泣きゲーっていわれるものほど「食べる」ところがすごく重要視される。日常系も、女の子との会話のきっかけが食べ物だったりしますし、そういう人間関係とか言語っていうのと密接な絡みとかあるのかなーと。
2012-08-31 17:52:45はずかしい目玉焼きを食べた、とか、あと薬の服用もそうなんだが、(今アイレン先輩に貸してるんで猶更記憶があいまいだが)とにかく食事の存在が意味をなしている。「他者」てのがイクルに住みついてるわけだけど、この他者だってイクル食べて生きていたりするし。
2012-08-31 17:54:22イクルが味覚失ってる瞬間があったけど、一番「食べる」に恵まれてないのはむしろナギ・ハルカのほうだったり。というか、極限まで命を紡ぐこと、つまり「食べる」の必要性をなくされちゃったのが、たしかナギのスイックス、まさに人類の最終進化形態だった。
2012-08-31 17:55:17その証拠にハルカが食べるシーンって全く用意されてないし。主要人物はあいとイクルとハルカなんだけど、その3軸でとらえると一番食から浮いてるのはハルカだし。
2012-08-31 17:55:55ナギ・ハルカがイクルに映像を見せながらセックスを教えようとするシーンがある。
そして自分が交わろうとするわけですが、ハルカは失敗する。イコール、
イクルを食べられなかった=真の生と対話が得られなかった
ってなる。
一番恵まれてない人だったり。
けよりなの人間関係もだいたい食で片付いている。というか、食がやはり話のタネになってる。例えばフィーナ歓迎会、菜月のゴシップはカーボン化したお弁当の話。また麻衣のデスマーチも料理関連の話。
2012-08-31 17:56:47それと、フィーナのお嫁修行の多くが食に関与してたのも興味深い。お豆→箸。食の道具の理解ってことで考えるとやっぱり食べの世界だよね。あとミアにお料理教わる、って動き出すのもそういう修行だし。やってる彼女は完全に女の子モード丸出し。「で き ま す !思いますとは何事ですか!」←惚
2012-08-31 18:00:08ミアが「晩御飯はもうすぐ出来ると思いますので!」→「で き ま す」…強気。ぷぷっとこっちはなったけど、ていうかオーラが何処までもやばいんですよこれ。メシの話はとにかく真剣なんだよなーと。
2012-08-31 18:01:10@L_O_Nihilum 「けいおん!」なんか延々と お茶してるだけですものね。 なにかを食べるという行為は 動物的にみて 自己保存の基本的な行動なので 食事=安心感を得られる。 食事を出発点として日常を 謳歌したりする方向へ向かうことが できるので食事は重要なのですかね?
2012-08-31 18:01:17食って凄くこだわるし、美味しさ1つから話も広がってく。ちょっと話を巻き戻して遺跡の話をするシーンだと、遺跡のシュークリーム→ミア→お料理→好き→恋→結婚、って話が流動していることが分かる
2012-08-31 18:02:03@kousuke201212 「暇倫」の「受け取ること」や「浪費」ともつながるのかなーと思ってます。つまり、「おいしい!」っていうのは味わう行為ですし、それはその対象のコンテンツやものを受け取って獲得することになる。それは語りを起こす。受け取ることと食べることの近似性かなとか。
2012-08-31 18:03:12話の根拠が「食べる」なのってさっき挙げられた「注文の多い料理店」もそうだ。注文の多い料理店はまず「言葉で」料理を塗布することを支持している。やはり、美味しく食べたいから語るし、その語りがさきに先鋭化してるんだよねあれ。で、結局食べられる、と。
2012-08-31 18:04:17賢治のアレは逆に言えば「食=言語」の奪取がテーマなんだとか言ってもいいくらい。いくらでもそれまで殺しまくってきた二人の人間は、これから注文の多い猫の料理にされる。料理の言語が奪われる。食が奪われる=人が喰われる。
2012-08-31 18:05:27