家族のためのリスクマネジメント愛知 9月2日 (+ICRPの長期目標について)

半谷さんにお会いしました。
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あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

@leaf_parsley 通常は年1mSvというのがまずあるかは、最終目標はそこに決まってるんですよね。次に「そうは言っても、無理に下げる弊害も大きいからALARAで」という方針がくる。無理してでも今すぐに下げるというのは趣旨に反するし、裏返すと、通常の値がいかに低いかでもある

2012-09-04 12:09:59
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

@leaf_parsley 1mSv/yは平時の値だから、最終目標としては常に出てくるはず。ただ、それを「今すぐ実現するべき数値」と勘違いすると妙なことになる

2012-09-04 12:11:31
リーフレイン @leaf_parsley

@kikumaco  2007年勧告の冒頭に、その辺の歴史が書いてあるので、ちょっと抜粋引用しときますy、、、

2012-09-04 13:18:31
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @kikumaco ICRPの放射線の防御が始まったのは、1928年 医療専門家の防御に関する勧告 (IXRPC1928年)なんですが、実はこの制限は年約1000mSvの個人線量に相当すると推定されています。(でかいです)

2012-09-04 13:20:38
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @kikumaco 初期の勧告は、定性的なやり方による閾値のある影響の回避に関するもので、線量係数がまだないんです。防御を定量化し、線量限度を定義する前に線量を測定するシステムから必要でした。

2012-09-04 13:21:52
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @kikumaco 1934年には現在の職業被ばくの年線量限度(20mSv)の約10倍に相当する安全な閾値の概念を暗に示す勧告がでます。(IXRPC1934年)

2012-09-04 13:22:25
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @kikumaco 閾値的な防御意識はその後も続き、委員会は1951年に低LET放射線に関し、現在では週約3mSvと推定することができる限度を提案しました。(ICRP1951年)

2012-09-04 13:23:08
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @kikumaco 米国の放射線医の間で、悪性疾患が過剰に出現し、また日本の原爆被爆者に過剰な白血病の最初の疫学的証拠が初めて現れたことから、しきい値に関する指示は1954年までに減退しました(ICRP1955年)この辺からLNT仮説が台頭してきます

2012-09-04 13:24:14
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @kikumaco 軍事と産業の両面における原子力エネルギー利用に伴い、委員会は公衆の防護のための勧告を導入することに。委員会の1956年勧告は週線量及び集積線量の限度が設定され、それは作業者に対する50mSv、公衆に対する5mSvの年線量限度でした。

2012-09-04 13:25:29
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @kikumaco それが公衆の場合は、実行が難しい(管理が無理)ということで、ALARAがつきます 。(ALARAの変遷も経緯がありますが割愛)現実的な制限であろうとしたわけですね。

2012-09-04 13:27:19
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @kikumaco 線量的には、1985年に年間1mSvまで下げられて、1991年に5年間の平均で1mSvという緩和条件がつきます。   つまり、歴史的には5mSvから1mSv/yぐらいの値の攻防をやってきています。 

2012-09-04 13:28:27
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @kikumaco 20mSv/yという値は、緊急被ばく状況と現存被ばく状況という概念の中で生まれてきた値ですが、実際はチェルノブイリをもとにしています。 事故後の線量が高いときに、1mSvだ5mSvだって歌っても何の意味もないからだと思います。

2012-09-04 13:29:17
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @kikumaco 個人的には、作業者の線量拘束値は原則20mSv/y(5年平均が可能)ーこれは1991年にここになりましたーですから、実質ここまでは防御的にOK、そこからスタートというのが、現存被曝状況の数値に近いのじゃないかと推測しています。

2012-09-04 13:30:28
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @kikumaco 計画被ばく状況における作業者は、原則的に線量管理をなされていますが、一般人はそうではないので、経済的社会的に合理的に可能なペースで下げていきましょう。(つまり管理されていない分リスキー) という話になります。

2012-09-04 13:31:41
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @kikumaco ただ、計画被ばくの作業員さんへの線量拘束値ですら、当然ながら健康影響の見える値からかなり下がった値を指定してあります。(作業員さんの健康も守らないといけないので)20mSv/yそのものでも相当安全ではあるんです。

2012-09-04 13:33:37
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @kikumaco 一方で、健康影響の疫学的な評価はまだFIXしているわけではなくて、ちょっとずつ変わりつつあります。 そういう調整による余裕も欲しい、という話もあるわけですが、、、(続く

2012-09-04 13:35:01
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @kikumaco 目標値の1mSv/yというのは、「どんな調整が今後かかったとしても、これなら余裕で安全」な値設定なんじゃないかなって気はします。

2012-09-04 13:35:42
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

@leaf_parsley 歴史の話でいうと、ごく単純には、後年になるほど数値は厳しくなる。ただ、最近になって防護の考え方としてreference levelが導入されたり、ALARAがreasonably achievableになったりという思想的な変化がある

2012-09-04 13:27:50
リーフレイン @leaf_parsley

@kikumaco はい。「最初が緩くて、被害がでちゃったから、段々厳しくなってきました。でも現実問題として、厳しすぎると、負荷が大きすぎてマイナスの結果になってしまうから、ゆっくり実現しましょう。」という印象です。

2012-09-04 13:39:37
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

@leaf_parsley 年1mSvは自然被曝の地域変動くらいという話はICRP109のどこかにも書いてあったと思うんだけど、その程度の量だし、こんな量で疫学的に何かが見えるはずはない。ただLNTでやるなら「年数かけてなんぼ」でしか考えられないんで、50年で50mSvだよね

2012-09-04 13:41:23
リーフレイン @leaf_parsley

@kikumaco  はい、ただまあ、内部被曝の線量係数が、これから変動しないとは限らなくて、、その分の余裕をみてるんじゃないかなあという気はしてるんです。

2012-09-04 13:50:40
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

@leaf_parsley 極端な意見は「基準なんだから絶対に超えてはならない」なんだけど、こういう状況下でそれを押し通すほうが無理なので、もっと柔軟に考えましょうということでいいはずなんですよ

2012-09-04 13:52:47
リーフレイン @leaf_parsley

@kikumaco まったくおっしゃるとおりです。。。

2012-09-04 13:54:27
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

@leaf_parsley DDREFも余裕をみてるし、いたるところ余裕を見込んでると思います。内部被曝に限らず、どこがどう変わっても1mSvは余裕の値なのでしょう。だから、逆に厳しすぎるという批判も絶えない

2012-09-04 13:56:02
リーフレイン @leaf_parsley

@kikumaco  そうですね、、、ただ、現状、ほとんどの地域では、さほど遠い目標ではないような気がするんですよ。 134の崩壊が2期終わったころには、(4年後ですね)普通にそのあたりまでいってるんじゃないでしょうか、、、 

2012-09-04 14:10:23