「キョート・ヘル・オン・アース」急「ラスト・スキャッティング・サーフィス」#6
ユカノのニンジャ膂力がパラゴンのそれを上回った!「ヌウーッ!」引き寄せられるパラゴンの脇腹に、「イヤーッ!」ユカノのヤリめいたサイドキックが突き刺さる!「グワーッ!」不覚!パラゴンは両手で鎖を抱え、キアイとともに引いた!「イヤーッ!」 61
2012-09-05 00:38:52「ンアーッ!」ユカノの身体がイポン背負いめいて宙を飛び、背中からタタミに叩きつけられる!「スッゾオラー!」パラゴンがケリ・キックを繰り出す!ユカノは横に転がるワーム・ムーブメントで追撃をかわし、立ち上がってジュー・ジツを構えた。打ち振る鎖は龍の尾を思わせる! 62
2012-09-05 00:40:52「成る程。ドラゴン・ニンジャ自らによるカラテ」パラゴンは興味深げに言った。「古文書に記されしムーブメントの起源者が実際こうして私に対するのは、なかなかウィアードな心持ちがするものよ」神話級ニンジャを前に、彼は淡々と述べた「私は貴様以降に改善されたカラテに触れておるがな」63
2012-09-05 00:46:39「イヤーッ!」ユカノが腕をしならせると、ヤリめいて鎖がパラゴンを襲った。「イヤーッ!」パラゴンはブリッジでこれをかわし、バネ仕掛けめいて素早く起き上がり、走り出した。「龍の髭、そしてそこからの」「イヤーッ!」ユカノは鎖を引き戻しながら小手先を振った。「龍の巣。セオリーだな」64
2012-09-05 00:51:59稲妻めいたジグザグの軌跡を描き、鎖がパラゴンを打ち据えにゆく!パラゴンは幾度も襲い来る鎖を紙一重で躱しながら、あっというまにユカノの懐へ踏み込んだ。「そう、そして」「イヤーッ!」ユカノが掌打を繰り出す!「セオリーだな。そう、懐へ呼び込み、顎を撃つわけだ。私には通じぬが」回避!65
2012-09-05 00:53:44「貴様のカラテは時代遅れだ、骨董ニンジャ殿」パラゴンが右手人差し指と中指でユカノの鎖骨を打ち据えた。「ンアーッ!」ユカノがひるんだ。鎖骨が折れたか?「イヤーッ!」さらにパラゴンの首刈り水平チョップ!ユカノの目が燃える!「私はドラゴン・ニンジャ。同時に、ゲンドーソーの弟子!」 66
2012-09-05 00:58:28「ヌゥッ!」「イヤーッ!」ユカノの身体が消えた!違う!チョップをくぐり、死角方向へ身体をずらしたのだ!次の瞬間、パラゴンの身体は宙を飛んでいた!「グワーッ!」ゴウランガ!側宙しながらの二段蹴り!更に襲う第三の蹴り!サマーソルトキック!「イヤーッ!」「グワーッ!」ドラゴン! 67
2012-09-05 01:01:49パラゴンは空中で体勢を回復し、着地しようとした。ユカノが鎖を繰り出す!「イヤーッ!」パラゴンは身をそらした。こめかみからわずか1ミリのところを致命的な鎖打撃が通過した。「ンアーッ!?」ユカノが怯んだ。何が?人差し指だ。パラゴンの人差し指のレーザーポインターが目を射たのだ。 68
2012-09-05 01:06:19「イヤーッ!」「ンアーッ!?」ユカノの両腕付け根にスリケンが突き刺さる!着地と同時にパラゴンが両手でスリケンを投擲したのだ!腕の動きを封じられ、視界が濁らされたユカノめがけ、パラゴンはスプリント!「イイイヤアァーッ!」側転接近!そこから背面ムーンサルト!上からの殺人カラテ! 69
2012-09-05 01:09:50疾風怒濤の直線的突入!瞬時にパラゴンの背中を羽交い締めにした赤黒のニンジャはそのまま天地逆さになり、キリモミ回転しながら垂直落下した!「イヤーッ!」ゴウランガ!見よ!凝視せよ!これは必殺のカラテ!アラバマオトシ!「な……これは……グワーッ!」KRAAAAAASH! 71
2012-09-05 01:16:00白いタタミが衝撃で跳ね飛ぶ!赤黒いニンジャは回転ジャンプで飛び離れ、ユカノを護るように着地すると、電撃的にアイサツした。「ドーモ。ニンジャスレイヤーです。ザイバツ・シャドーギルド、滅すべし」「ふむ」ロード・オブ・ザイバツは手を後ろで組んだまま、彼を振り返った。「ほう、お前が」72
2012-09-05 01:22:13ロードは崩れたタタミを一瞥した。「パラゴン=サン」「平気です、マイロード」呻き声がタタミの間から聴こえて来た。パラゴンだ。タタミを蹴り分けて現れ、カラテを構え直した。「これがウケミよ……」ナムサン?近代カラテ知識が彼をカラテ致命傷から救ったのか?だが到底ノーダメージではない!73
2012-09-05 01:27:41「先程ドゲザし、再びまたドゲザしに参ったか。愛しきマジックモンキーよ」ロードはニンジャスレイヤーに「イヤーッ!」ボウ!その背後に炎のリングが生じた。中から飛び出して来たのは……イグナイト!反対方向の入り口からほぼ同時タイミングでの侵入というのか!なんたる同期的突入! 74
2012-09-05 01:30:11イグナイトはロード罪罰罪罰罪罰グナイトは罪罰罪罰罪罰ードは罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰イトが仰向けに叩きつけられた。ニンジャスレイヤーはドゲ罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰ジャスレイ罪罰ゲ罪罰ドゲザ罪罰罪罰ンジャスレイヤーは訝った。ユカノ。パラゴン。なぜ自分がここへ来たか認識せよ。 75
2012-09-05 01:34:38ユカノ。天守閣。ここへ至る道筋。ニンジャスレイヤーはド罪罰罪罰罪罰ジャスレイヤーはカラテを構えようと罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罪罰ヤーはカラテを構えた!ロードはニンジャスレイヤーの胸に掌を当てた。「ヤンナルネ」ニンジャスレイヤーの身体はくの字に吹き飛んだ。「グワーッ!」76
2012-09-05 01:38:09「チッくしょう!」イグナイトは跳ね起き、ロードはそちらへ歩いて行った。ロードは右手を振り上げた。右手を振り下ろした。心臓を打った。イグナイトの手が燃え上がる。イグナイトはロードに攻撃を加えようとして、ロードはイグナイトの心臓をもう一度打った。イグナイトは。ロードは離れた。77
2012-09-05 01:42:19イグナイトは両膝をついた。血を吐き、炎を発しようともがき、倒れた。「クルシュナイ」ロードは頷いた。「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは跳ね起き、ロードはニンジャスレイヤーの心臓にドス・ダガーを突き刺した。いや、急所は微かにそらした。ニンジャスレイヤーはそれを微かに逸らした。 78
2012-09-05 01:46:17「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはロードの首筋めがけチョップを罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罰罪罰罪罰ロードはニンジャスレイヤーの首筋にチョップを叩き込罪罰罪罰罰罪罰罪罰否」ニンジャイヤーは強く思い起こした。この打撃に至るまでの己の動き、その理由罪罰罪罰罪罰罪 79
2012-09-05 01:49:55罰罪罰罪罰罪罰罰罪罰罪罰ロードはニンジャスレイヤーの首筋にチョップを叩き込んだ。「グワーッ!」ニンジャスレイヤーは片膝を着いた。ニンジャスレイヤーはロードの水月に拳を罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罰罪ロードはニンジャスレイヤーの首筋にチョップを罪罰罪ニンジャスレイヤーは両膝を着いた。 80
2012-09-05 01:52:54ニンジャスレイヤーは罪罰罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰ードはニンジャスレイヤーの首筋にチョップ罪罰罪罰罪罰罪罰ニンジャスレイヤーはバック転を繰り出した。ロードは追わなかった。キツネオメーンの下の表情は窺い知れない。ニンジャスレイヤーは後ずさった。胸から血が滴る。ユカノが倒れている。 81
2012-09-05 01:58:19ニンジャスレイヤーは罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰ロードの掌がニンジャス罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰抗え!そして抗え!罪罰罪罰罪ドゲ罰罪罰罪罰否!ニンジャスレイヤーは目を見開く。抗え!抗え!彼は己の名を叫んだ。「ニンジャスレイヤー……ニンジャスレイヤー!ニンジャスレイヤーッ!」82
2012-09-05 02:02:22「何と」ロードが小首を傾げた。ニンジャスレイヤーは両足でタタミをしっかりと踏みしめ、立った。抗った。抗った!「いじましき努力」ロードは呟き、再び掌をニンジャスレイヤーに……ロードは追撃を諦め、バック転を繰り出した。……彼らの間に、風が割って入った。01のノイズの風が。 83
2012-09-05 02:07:43「001」人の形をした白いノイズはニンジャスレイヤーに何かを促した。ニンジャスレイヤーは咳き込み、血を吐いた。だが、為すべき事はわかっていた。懐から銀の鍵を取り出した。「0100010」「……」ロードが阻止するべく近づく。パラゴンは助けようとした。その足首をユカノが掴んだ。 84
2012-09-05 02:11:50ノイズの塊からロードに向かって一つ、人間型の影が分離した。それがロードの行く手を阻むように立った。どこかロードに似たシルエットの影である。そして、銀の鍵……ニンジャスレイヤーの手から鍵が離れた。空中で停止した。0と1のノイズが鍵にまとわりつき、そちらにも人体を形成した。 85
2012-09-05 02:13:42