ドイツの脱原発に関する @klammer_affe さんの連続ツイート

初めてまとめを作ってみます。内容は僕自身の勉強とメモの意味もあります。
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hanswurst @klammer_affe

おそらく多くの人が脱原発というものを大きく勘違いしている。ドイツで緑の党や市民運動が電力会社を屈服させ脱原発を主導したと思ってるならとんだ勘違いだ。#ドイツ #エネシフ

2012-09-07 23:03:12
hanswurst @klammer_affe

現実的な筋道を付けたのは大電力会社のRWEとVeba(現E.on)と密会の末に丸めこんだ当時ニーダーザクセン州知事のシュレーダーだった。広瀬氏のこの話 http://t.co/1pXWosXG は、およそ実際の内実にそぐわない。#ドイツ #エネシフ

2012-09-07 23:07:47
hanswurst @klammer_affe

RWEやVebaに「理性」なるものがあったとすれば、それは企業の「理性」であり、つまり「そろばん」のことである。チェルノ後の世論が影響したのは言うまでもないが、投資の回収に筋道が付かなければSPDの路線に乗ることはなかっただろう。#ドイツ #エネシフ

2012-09-07 23:11:54
hanswurst @klammer_affe

1992年に末RWEやVebaがコール政権に突き付けたのは厳密には「脱原発」ではない。一つは「国民の3分の2の同意が得られなければ、新規原発を建設しない」こと、もう一つは「現存原発の計画的な"停止"」だった。#ドイツ #エネシフ

2012-09-07 23:21:34
hanswurst @klammer_affe

この「停止(Auslaufen)」は微妙な言い回しで「撤退(Aussteigen)」を避けたものだ。シュレーダー自身も「私の娘の世代が何を選択するのか、私が今決めようとは思わない」という七色の発言を行なっている。#ドイツ #エネシフ

2012-09-07 23:26:50
hanswurst @klammer_affe

その頃、緑の党が何を主張していたかと言えばどこかで聞いたような「即時脱原発」の盲目的な一点張りで、こうしたデリケートな交渉に参加できる余地も能力もなかった。#ドイツ #エネシフ

2012-09-07 23:33:21
hanswurst @klammer_affe

ドイツの脱原発はこうした取引、交渉の末に生まれた成果であり、決して原理主義的な市民運動が対立する電力会社や政府を屈服させて生まれたものではない。もし基幹インフラを土台から作り変えるなら経営の健全な電力会社の協力は不可欠だ。#ドイツ #エネシフ

2012-09-07 23:43:47
hanswurst @klammer_affe

「市民vs国家」とか「市民vs大企業」という構図を余りに単純かつヒロイックに描き過ぎると、単なるシニシズムに陥いる。おそらくその典型がドイツ放射線防護協会会長のセバスチアン・フルークバイル氏。彼の時計はモドロウ政権の「円卓会議」に参加して以来止まっているように見える。

2012-09-07 23:58:37
まとめ CourrierJapon 10月号 P.84-88 Courrier.bisの恣意的な編集 「日本の皆さん、どうして脱原発しないんですか?」というタイトルに使われた原文が、そもそもそういう視点ゼロだった件。 3000 pv 42 1 user 6